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年を重ねた今だから刺さる、少年少女のピュアな恋を描いた名作映画3選

  • 2026.2.9

『マイ・ガール』© 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
 
 
もうすぐバレンタイン・デー。子どもの頃、好きな男の子にチョコレートをあげるかどうかで迷ったり、手渡す瞬間もドキドキしたり、そんな甘酸っぱい思い出がある人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、あの頃のピュアな気持ちがよみがえるような、少年少女の恋を描いた名作映画を紹介します。年を重ねた今だからこそ、若い彼らの真っ直ぐな想いが胸に響きます。

少年との友情、淡い恋心、切ない体験、少女の成長を描いた珠玉の名作 『マイ・ガール』

『マイ・ガール』© 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

アンナ・クラムスキーと『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキンがとにかく可愛らしくて、公開から30年以上経った今も、みずみずしさと輝きが色褪せない名作。
 
1972年の夏、ペンシルバニア州の田舎町に住む11歳の少女ベーダ(アンナ・クラムスキー)は、自宅で葬儀場を営む優しいパパと認知症の祖母と3人で生活していました。利発で元気にふるまっているベーダですが、ママを亡くしており、深い悲しみを抱えています。そんなベーダの心の支えは、幼馴染の少年トーマス・J(マコーレー・カルキン)。ベーダの後をついてくるトーマス・Jは、まるで弟のよう。二人は毎日一緒に遊び、自転車であちこちを走り回ります。ベーダが若い文学の先生に恋をしていることも、トーマス・Jは知っています。
 
同じ頃、パパも新たな恋を始めたようでした。相手は、葬儀場で死化粧を担当してもらうために雇った美容師のシェリー。パパの関心がシェリーに向かっていることを感じ取ったベーダは、激しく傷つきます。
 
その夏、ベーダはトーマス・Jと“兄妹の誓い”を立て、初めてのキスをし、さらに思いがけない大きな悲しみを経験します。
 
少女の淡い恋や友情だけでなく、死が身近にある特殊な環境で育ったベーダのひと夏を通じて、生のはかなさや尊さも描いた作品。ベーダは“色が変わる指輪”を大切にしているのですが、その色の変化が彼女の心の成長をあらわしているのでしょう。年を重ねてから観直してみると、可愛らしいだけではない深い魅力に心動かされます。
 

『マイ・ガール』

1991年製作

デジタル配信中
発売・販売元:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

© 1991 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

永遠の愛を誓うため、ベニスへ。13歳の少年少女の旅を描いた純愛物語 『リトル・ロマンス』

『リトル・ロマンス』© 1979 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

『マイ・ガール』より少し年齢が上がり、13歳の少年少女の恋を描いたのが『リトル・ロマンス』です。フランス人の少年ダニエル(セロニアス・ベルナルド)と、パリ在住のアメリカ人の少女ローレン(ダイアン・レイン)は、ベルサイユ宮殿で出会います。二人とも賢さゆえに同年齢の友人からは浮いた存在であったため、たちまち意気投合し、恋が芽生えますが、ローレンはアメリカに帰国しなければならなくなり……。
 
そんな二人は、物知りの老人、ジュリアス(ローレンス・オリビエ)が教えてくれた愛の伝説を実行することにします。それは、“サンセット・キスの伝説”。ベニスの運河にかかる「ためいきの橋」の下で、日没の時刻にキスをした恋人たちは永遠に結ばれるというものです。
 
二人はジュリアスとともに競馬へ行き、なんとか旅の資金を手にすると、パリからベニスへ向かいます。しかし、ローレンが誘拐されたとして捜査が開始されてしまい……。
 

『リトル・ロマンス』© 1979 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

13歳にしてはませているような、でもやっぱり子どもらしいというか、多感で勢いだけはあるこの年頃の微妙な感覚を爽やかに、かつスリリングに描いた楽しい作品です。二人でゴンドラに乗り、願いを叶えるシーンがロマンティック!

『リトル・ロマンス』© 1979 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

ローレンを演じたのは当時14歳のダイアン・レインで、本作が映画デビュー作です。美形で利発そうで愛らしくて、この後、美少女スターとして一世を風靡したというのも納得です。
 
レインは、『運命の女』や『トスカーナの休日』など数々のヒット作を経て、60代を迎えた現在も相変わらずの美貌で活躍しています。

『リトル・ロマンス』

1979年製作

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
DVD発売元・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング

© 1979 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

生と死と輝きと、青春映画の名手が描く美しいラブストーリー 『永遠の僕たち』

『永遠の僕たち』© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

高校にも行かず、他人の葬儀をのぞいて回っている寡黙な少年・イーノック(ヘンリー・ホッパー)。なぜそんな変わったことをしているのかというと、彼は事故で両親を失い、彼自身も生死をさまよい、両親の死を受け入れられずにいるからです。イーノックにはヒロシ(加瀬亮)という唯一の友人がいますが、彼は日本人の特攻隊員の霊で、イーノックにだけ姿が見えるのでした。
 
ある日、イーノックは葬儀場でアナベル(ミア・ワシコウスカ)という少女と出会い、言葉を交わすようになります。がん病棟で働いているというアナベルは、ヒロシの存在を聞いても驚くことはなく、自然に受け入れてくれたのでした。

『永遠の僕たち』© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

まもなく、アナベルは脳腫瘍の再発で余命3カ月と宣告されます。実は彼女は病棟のスタッフではなく、患者だったのです。死を乗り越えて生に向かわなければならないイーノック。精一杯生きながらも死に向かうアナベル。二人は残された時間を輝かせるため、すべてを受け入れて愛を育もうとしますが……。
 
監督は、『ドラッグストア・カウボーイ』『マイ・プライベート・アイダホ』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』など、青春のきらめきと痛みや切なさを描く名手、ガス・ヴァン・サント。秋から冬に向かう美しい景色のなか、今を生きながらも時間的な終わりが見えている若い二人の純粋な愛と、第二次世界大戦で散ったヒロシの愛を重ねて描いた、独特な美しさのある作品です。
 
 

『永遠の僕たち』

2011年製作

デジタル配信中
発売・販売元:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

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構成・文

ライター 中山恵子

中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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