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ゲーマーこそ今や就活の「武器」!評価されるスキルとは?洋菓子店まで熱視線

  • 2026.2.8

いまや世界から「eスポーツの聖地」と称えられる札幌で、ユニークな「就職活動イベント」が開かれました。

参加資格は「ゲーム好きの学生」!そのねらいとは?
2026年1月に札幌で開催されたeスポーツの国際大会「ALGSチャンピオンシップ」。

賞金総額は3億円を超え、チケットは前年を上回る3万5000枚以上を販売しました。
世界中から集まったトッププロやファンが、札幌で熱狂しました。

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前年を超える盛り上がりに、大会の主催者も札幌のポテンシャルを高く評価しています。

「より多くの地元のスポンサーや地元のベンダー(販売業者)がファンと結びつくことが増えて、札幌のビジネスにも今後よりよい機会になると思う」

そんなeスポーツでその名が世界に広がる札幌で開かれた異色のイベントがありました。

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企業の説明ブースの隣には『eスポーツ』のコーナー。
これは『eスポーツ』と『採用』を組み合わせた新しい就活イベントで、欲しい人材は「ゲーム大好き学生」だというのです。

企業のねらいとゲーマー就活生の思いはマッチするのでしょうか。

参加条件は「ゲーム好きの学生」…ユニーク合同企業説明会

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1月19日、札幌市のコンベンションセンターで開かれたのは、合同企業説明会「ゲーマーズ・キャリア・エキスポ」です。

その名の通り、ゲーマー=ゲームが大好きな就活生向けのイベントで、参加条件も「ゲーム好きであること」です。

eスポーツのプロチームを運営する東京の企業「Fennel UNIVERS」が企画しました。

Fennel UNIVERS事業部の山田康生事業統括責任者は企画の背景について「学生の声、学生現場の声です」と語ります。

「『就活をどうしたらいいか分かりません』という声や、好きなゲームの話をしても企業に理解されないっていう学生たちが多くいた」

ゲームやeスポーツを特技としてアピールしたい学生は多い一方で、企業側のゲームに対する理解は追いついていなく、ゲーム好きの就活生にとっては評価される機会が少ないのが現実です。

「ゲーム好き」でも、自信と誇りを持って就活に挑んでほしい!

「eスポーツ」と「就活」を組み合わせた斬新なイベントに、学生も大歓迎です。

専門学校生(1年)は「ゲームが就活ではよい印象を持たれないイメージがあった。でもここだったら企業もすごく話も聞いてくれるし、とてもやりやすかった」と話します。

プロゲーマー専攻の専門学校生(2年)は「こんなに多くの企業が、eスポーツに対してプラスのイメージを持っているのはゲーマーにとって心強い」とうれしそうな表情です。

洋菓子メーカーに福祉関連企業も…"ゲーマー"を求める理由

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イベントには、道内外の20社が説明ブースを出しました。
中にはゲーム開発メーカーやIT企業だけではなく、洋菓子メーカーや福祉サービスなど、様々な業種も。

少子化で若い人材の獲得競争が激しいなか、企業もゲームをきっかけにした学生とのマッチングに期待しています。

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洋菓子の製造・販売を行う会社は「大手の就活イベントだと、菓子会社に興味がある学生としか出会えないが、新しい出会いになったのは一番大きい」と話します。

ICT機械販売を行う企業は「ゲームする学生の集中やトライアンドエラーをするスキルは、社会の中では生きるスキルだと思う」と、学生の能力を高く評価しています。

ゲーマー積極採用!するのは木材加工会社

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吉銘「e-sports部」提供

「eスポーツ」に真剣に取り組む姿勢を評価する企業もあります。

奈良県の木材加工会社「吉銘」は4年前、社内に「e-sports部」を発足させ、ゲーマーを積極的に採用しています。

椋本浩嘉部長は「集中力や判断力が、毎日の業務の中で必須のスキルになるので、『eスポーツの学生』という属性的にも非常に高いスキルがある」と自信を込めます。

若手とベテランが「eスポーツ」を通して、よりコミュニケーションを取りやすくなり、世代やキャリアを超えて尊敬しあえる関係性を作れたことから、グループ会社も含めて今後も「eスポーツ」を採用活動に生かしていきたい考えです。

「反響もすごかったので、今後は一般の合同企業説明会に力入れるよりも、eスポーツによる採用活動に力を入れていきたいと感じている」

就活に不利だと思っていたけど…

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HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、eスポーツが企業の採用活動や社内のコミュニケーションツールに活用されていることに時代の変化を感じるという意見もあがりました。

今回紹介した会社も、はじめはクラブ活動としてeスポーツ部が発足し、社内にゲームをできるスペースができて、福利厚生としてやっていたそうです。
それがいまでは採用に結びついているとのこと。

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就活イベントに参加した学生からは、こんな声が聞かれました。

●大学でeスポーツサークルを設立 大学3年生
・合同企業説明会に行くハードルが下がった
・自分が頑張ってきた成果をアピールしやすくなった

●プロゲーマー志望 専門学校2年生
・eスポーツやゲームは就活に不利だと思っていた
・プロになれなくても、いろいろな道があるという話を聞けた

ゲストコメンテーターのアンヌ遥香さんはeスポーツが採用活動に結びつくことは「とても良いことだと思う」と意見を述べました。

「就職活動をするときは、エントリーシートに『ボランティアをやってきました』『海外に行っていました』『スポーツをやっていました』などが目立ちがちな流れがありますよね。逆を言うと、そういう経験がない学生は何もいいところがないと思ってしまうかもしれないが、すごくもったいない」

「集中力、瞬発力、発想力といった面がeスポーツにあるよね、ということにみんなが気づき始めて、企業側も利点だし、学生にとってもいいこと。ウィンウィンのとってもいい流れですね」

ゲームも複雑になっているので、コミュニケーション能力や戦略といった能力を培えるのかもしれません。

マチおこしにも!自治体も出展

ゲーム上の敵をどう倒そうか…試行錯誤しながら何度も繰り返す「トライアンドエラー」のスキルも、eスポーツには詰まっています。

今回のイベント、民間企業はもちろんですが、そこに混じって意外なブースもありました。それが北海道南部の上ノ国町。

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出展の理由について担当者はこう話しています。

・地元の高校生が主体になってeスポーツの大会を企画するなど、町でeスポーツが盛ん
・町も、関係人口の増加や活性化のヒントになると考えているが、専門知識を持った職員がいないので、eスポーツやゲームに長けた人材を求めている

小樽商科大学教授で、コメンテーターの猪口純路さんは「若者たちのリアルとバーチャルの垣根が低くなっている中で、有名ブランドもメタバースの中でマチ、店、カフェをつくったり…その中で時間を過ごしてもらうことでブランドの価値をあげていることがすでに行われています」と話します。

「メタバースと現場を行き来するなどして特産品を知ってもらったり、マチをしってもらったり…いい取り組みなのでは」

スタジオでは「若い人たちは新しいことにチャレンジするのに抵抗がないのかもしれない」「チャレンジ精神などのスキルもeスポーツには含まれているのでは」と様々な意見がありました。

「ゲーム」で何ができるのか、どんな力が発揮できるのか。
理解する大人が増えることで、どんどんと環境が変わりつつあります。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年1月22日)の情報に基づきます。

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