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我が子の名前を使って不倫!? 異常な思考を持つ夫への絶望を力に変えて立ち向かう、サレ妻の奮闘の結末は?【書評】

  • 2026.2.8

【漫画】本編を読む

もし自分の子どもの名前が、夫の裏切りの道具にされていたら? 『夫が娘の名前で不倫していました』(Satsuki:原作、乙葉一華:漫画/KADOKAWA)は、夫の異常な不倫に気づき、離婚を決意したサレ妻の奮闘を描いた物語だ。

夫は家事も育児も一切せず、家庭には無関心。空いた時間はすべてゲームに費やし、多額の課金をするほどのめり込むようになっていた。小遣いを使い果たすだけでなく、ついには家のお金にまで手を出す始末。そんなある日、娘が高熱を出したにもかかわらず、夫は会社の懇親会があると言って出かけてしまう。そして朝帰りした夫を不審に思い、隙を見てスマホを確認するとゲームの中で娘の名前を使い、不倫していたことが発覚する。怒りと嫌悪に押しつぶされそうになった妻は離婚を決意する。

本作がただの不倫話では終わらないのは、その不倫に娘の名前が使われていたという点にある。守るべき存在の名前を欲望のために使う。その行為が示す夫の身勝手さと歪んだ思考にゾッとしてしまった。

しかし、本作は夫のクズさを強調するだけではない。物語の中心にあるのは、裏切られた現実から目を背けず、目標へと向かっていく妻の姿だ。夫の浮気に気づいた瞬間から、彼女は証拠を集め、専門家に相談し、離婚というゴールへ淡々と進んでいく。その冷静で無駄のない行動が、物語の希望になっている。

また、探偵や弁護士への相談、慰謝料の請求、終わっていない住宅ローンなど、離婚にまつわる現実的な問題にも触れており、感情論だけでなく「実際に何をすればいいのか」が具体的に示されているのだ。この夫婦はどのような答えを出すのか。後半での不倫相手との予想外の展開をぜひその目で確かめてほしい。

文=ゆくり

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