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【60代エンタメ】 「ヌン活」をもっと深める!気になる〈お茶会〉のお作法・ティータイムの上手な楽しみ方「どんなおもてなしをするか考えるのが第一歩」

  • 2026.2.10

英国生まれの物語にお約束のように登場するのが、アフタヌーンティーをはじめとするお茶の時間のエピソード。貴族から庶民まで、それぞれのクラスの日常で紅茶がいかに愛されているのかが伝わってくるようです。

そこで、ティータイムの名場面の見どころや面白さの秘密を映画やドラマでティータイムの場面監修も手がけるCha Tea 紅茶教室の講師の方々に伺いました。自分でお茶会を開くためのコツもご紹介します。

マナーから茶器まで階級によって違う描写に注目して

かつて、エリザベス二世は朝の紅茶を召し上がってから1日を始められたといいます。

「日本で『お茶をする』というとおしゃべりを楽しむようなイメージがあります。でも英国人にとってティータイムは、短時間でリフレッシュしたり、大切な話をするための習慣なんです」と立川さん。

「人気の英国ドラマ『ダウントン・アビー』にこんな場面があります。気がかりなことがあり、当代の伯爵である息子の妻コーラと話がしたい先代の伯爵夫人は、アフタヌーンティーの約束をして訪問します。ちょっとした用件のときこそ、ティータイムがいいんです。ディナーだと3~4時間コースになってしまいますから。そして、その意図を察したコーラはふたりきりになれるよう、庭にテーブルをセッティングしておもてなしをします。つねに使用人に囲まれている立場ならではの振る舞いですし、親子といえどもマナーを重んじる点も貴族らしいですね」

そして、ティータイムは「基本的には、前向きな明るい会話を心がけるのがマナー」と立川さんは続けます。

「噂話に花を咲かせたり、ついゴシップの話題に走ってしまうというのは、ドラマや映画では庶民的な場面の描写に多いですね。そういう階級らしさの描き分けも見どころかもしれません」

階級差は、使用する茶器の質やデザインにもあらわれます。『ダウントン・アビー』でも、貴族のテーブルにはクロスが敷かれ、銀のティーポットや優雅な絵柄が写された華やかなデザインのボーンチャイナ。対照的に、使用人たちが手にするのは、クリームウエアと呼ばれる白い陶器でシンプルなものです。

「ただ使用人でも、家政婦長さんや執事になると自室があり、その室内ではティーセットも上質なものを使っていますね」

お茶会で大切なのは心が豊かになる会話のテーマ

「紅茶そのものに興味がある方はもちろん、私同様に英国文学から惹かれた方、『お茶会は大人のおままごと。いまなら本物で楽しめる』とティーセットのコレクションから興味を持たれる方。皆さん、好きなものへの集中力が素晴らしくて、ある受講生の方からは、『フルコースで人生を例えるなら、いまはデザート期だから楽しまなくては』という名言も伺いました(笑)」

もしも、自分もお茶会を開いてみたくなったら、なにから始めたらいいのでしょう?「招く方のためのおもてなしを考える時間を楽しみましょう。特に、会話のテーマは大切です。盛り上がりそうな話題の糸口として、素敵な茶器、軽食やスイーツがあると思ってください。揃いの茶器でなくても、お客様ひとりひとりに合ったカップ&ソーサーをお出しして、その由来や選んだ理由をお伝えするのもいいですね。

スイーツもすべて自分で用意しなくても『モンブランを食べる会にしましょう』とお誘いして、それぞれが好きなモンブランを持ち寄る。それが特別感にもなります。まずは気の合ったお相手を見つけて小さなお茶会を開くのはどうでしょうか? そこから輪が広がっていけば仲間も増えますね」

〈英国の主流はミルクティー 香りとカップの絵柄を楽しむためには紅茶をお先にどうぞ〉

写真の器は、スポード社の「ブルーイタリアン」。「1816年に発表されたシリーズで、200年以上愛されているベストセラーです」と講師の金田さん。英国の紅茶といえば、階級に関係なくミルクティーでいただくのが主流ですが、よく話題になるのが、「ティーカップに注ぐのはミルクが先? 紅茶が先?」という疑問。一般的に上流階級では、紅茶の香りとともに、カップの内側に描かれた絵つけの美しさを楽しむために、紅茶が先だと言われています。また、ミルクを必要以上に加熱しないほうが、紅茶の風味を損ねないという説もあるそうです。

新作映画もいよいよ公開、英国貴族の世界を描いた 傑作ドラマ『ダウントン・アビー』

Film © 2010 Carnival Film &Television Limited. All Rights Reserved.

Film © 2011 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.

20 世紀初頭の英国を背景に、貴族一家クロウリー家とその使用人たちを描いた歴史ドラマ。物語の始まりは、第一次世界大戦が勃発する直前。英国郊外の大邸宅「ダウントン・アビー」に暮らすグランサム伯爵家は、タイタニック号沈没により相続人を失います。やがて、時代の大きな変化とともに、ダウントン・アビーの日常は波瀾万丈の運命へと巻き込まれていくのでした。上流階級と彼らに仕える労働者階級、そして彼らを取り巻く中流階級の食生活、衣服、インテリアなどのディテールが、壮大な物語のなかで丁寧に描かれているのも見どころです。ドラマ終了後には続編として映画が製作されており、2025 年には第3 作目となる最新作が完成。日本でも2026 年1 月16 日から公開されています。

ダウントン・アビー コンプリート・ブルーレイ BOX:32,780 円( 税込み)
発売・販売元: 株式会社ハピネット・メディアマーケティング
©2010-2015 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.

おすすめ!ティータイムが楽しくなる「ChaTea 紅茶教室」ブックリスト

『お家で楽しむアフタヌーンティー ときめきの英国紅茶時間』

Cha Tea 紅茶教室、坂井みさき 河出書房新社 ¥1,793

Cha Tea 紅茶教室の卒業生であり、現在はおもてなし紅茶サロン「TEA MIE」 を主宰する坂井さんとの共著。テーブルセッティングからティーフードのレシピまで、アフタヌーンティーを自宅で手軽にできるコツが紹介されている。英国文学とティータイムの話もたっぷり。

『名画のティータイム 拡大でみる60の紅茶文化事典』

Cha Tea 紅茶教室 創元社 ¥3,520

立川さんが英国をはじめ世界各国の紅茶文化や産地をめぐる旅先で出合った、ティータイムにまつわる絵画をわかりやすく解説。
絵画の背景やエピソードはもちろん、ティーセットの柄やデザインなど「ここをもっと見たい!」というディテールのクローズアップが満載。

『図説 ヴィクトリア朝の暮らし ビートン夫人に学ぶ英国流ライフスタイル』

Cha Tea 紅茶教室 河出書房新社 ¥2,090

紅茶文化が英国のミドルクラスに広く愛されるようになった19 世紀ヴィクトリア朝。その時代に家政の指南書として200 万冊売れたベストセラー『ビートンの家政本』の魅力を伝えてくれる1 冊。
素敵な図案とともに、紅茶に関する基礎知識やおもてなしの心得が学べる。

お話を聞いた方

Cha Tea 紅茶教室

東京・西日暮里の閑静な住宅街にある紅茶教室。本格的な紅茶の知識から、紅茶にまつわる文化・歴史など充実したカリキュラムを提供。机上の講義だけでなく、貴重なアンティークの茶器を使った紅茶のテイスティング、お菓子とのペアリングなど、実際に紅茶と親しむサロンならではのクラスも人気。英国様式で建てられた美しい住宅でレッスンが行われています。

https://chatea.tea-school.com

撮影/増田智泰 構成・文/杉村道子

※素敵なあの人2026年3月号「『ダウントン・アビー』『メリー・ポピンズ』『ピーターラビット』など英国の物語から読み解く、ティータイムの上手な楽しみ方【好奇心の扉】」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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