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全裸で倒れた父→介護中の暴言は「病気のせい」で済まされる?せん妄状態の暴言を覚えていた父。娘のツッコミに共感殺到【作者に聞く】

  • 2026.2.8
 「父が全裸で倒れてた。」第23話 作=キクチ
「父が全裸で倒れてた。」第23話 作=キクチ

自身の体験をコミカルに描くキクチ(kkc_ayn)さんは、母親の介護と看取りをテーマにした作品で大きな反響を呼んだクリエイターだ。最新作の『父が全裸で倒れてた。』では、母を亡くして約2年後、今度は一人っ子として頼れる家族がいないなかで、リンパ腫に倒れた父親と向き合う日々を綴っている。

本格的な治療のスタート

第23話1-1 作=キクチ
第23話1-1 作=キクチ
第23話1ー2 作=キクチ
第23話1ー2 作=キクチ
第23話2-1 作=キクチ
第23話2-1 作=キクチ

父親が新型コロナウイルスに罹患し、抗がん剤治療の中断を余儀なくされていたときのことだ。担当医から「腫瘍が大きくなっている」という心穏やかではない報告を受ける。しかし同時に、コロナからの回復によって、ようやく本格的な治療が再開できるという朗報も届いた。

キクチさんは当時の心境を「不安はありましたが、安堵しました。これまでは標準的な抗がん剤に耐えられる体力がなく、様子を見ながら少量で投与していたのです。本格的な治療ができるということは、父の体力が復活してきたということ。ここからがスタートラインだと感じた」と振り返る。倒れてから2ヵ月、ようやく希望の光が見えた瞬間だった。

父の謝罪と救われた心

容態が安定した父親からビデオ通話が届いたとき、画面に映ったのは「顔がつぶれすぎた」父の姿だった。むくんだ顔で元気だった頃のようにあっけらかんと話す父の様子に、キクチさんは思わず笑ってしまったという。驚くことに父親は、脳の意識障害である「せん妄」の状態だったときのことを断片的に覚えていた。

父からの「苦労をかけて申し訳ない」という謝罪を受け、キクチさんは「まさか覚えているとは思いませんでした。今思えば『意識がありながらあんなひどいことを言ってたんかい!』と突っ込みたくなりますが、謝ってもらえると心が救われた。実際、せん妄を振り返って謝ってくれる人は稀なのではないでしょうか。すごく私は幸せ者だと思った」と語る。つらい介護の記憶が報われ、救いを感じたエピソードだ。

取材協力:キクチ(@kkc_ayn)

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