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半年間受け取られない荷物、オートロックの壁…便利なはずなのに問題が続出。配達員が直面する置き配トラブル【作者に聞く】

  • 2026.2.8
半年間受け取られていない「置き配」。おかしいと思い配達伝票を確認すると、理由はまさかの…!? 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
半年間受け取られていない「置き配」。おかしいと思い配達伝票を確認すると、理由はまさかの…!? 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

玄関の前に配達した商品をそのまま置いていく「置き配」。受け取る側も配達する側も対面のやり取りが不要なため、便利な仕組みとして定着しつつある。しかし、その裏側では想像もしなかったトラブルが起きている。なかには、置き配指定で届けた荷物が、なんと半年間もそのまま玄関に置かれ続けていたというケースもあったという。オートロック付きのマンションではエントランスを越えられず、不在票すら入れられないこともあり、配達員は日々判断を迫られている。そんな宅配業界の現実を描いたのが、ゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)の漫画「運び屋ゆきたの漫画な日常」である。

便利さの裏にある、マニュアル通りにいかない現場

【漫画】到着まで半年かかった宅配便の話(1) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
【漫画】到着まで半年かかった宅配便の話(1) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
到着まで半年かかった宅配便の話(2) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
到着まで半年かかった宅配便の話(2) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
『オートロック』『宅配ロッカーなし』それでも荷物を受け取る方法(1) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
『オートロック』『宅配ロッカーなし』それでも荷物を受け取る方法(1) 画像提供:(C)ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

宅配のシステムは年々進化しているが、現場では「想定外」が連続する。本作を描くゆきたこーすけさんは、実は某有名運送会社で働いていた元ドライバーだ。漫画を描き始めたきっかけは、宅配会社に勤めていた当時、社内新聞用に「4コマを描いてほしい」と依頼されたことだったという。月1回発行される社内新聞で、宅配便を題材にした4コマ漫画を連載すると、それが予想以上に好評。もっと多くの人に読んでもらいたいという思いから、アメーバブログ「ゆきたの四コマ宅配便」を開設し、現在の「運び屋ゆきたの漫画な日常」へとつながっていった。

絵日記→社内新聞4コマ→漫画&ウーバーの二足のわらじ

もともと美術を専門的に学んでいたわけではなく、趣味でノートに絵日記を描いていた程度だったというゆきたさん。漫画を本格的に学び始めたのは「4コマ宅配便」を描き始めてからで、本人はいまでも「絵はすごく下手だと思っています」と率直に語る。

現在は漫画家として活動する一方、元宅配便ドライバーの視点からウーバーイーツにも興味を持ち、実際に配達を経験したことも。新しい宅配の形を知りたい、体験したいという思いと、好きな時間に働ける点が、漫画制作との相性がよかったからだという。ただし、現在は漫画制作に追われ、ウーバーイーツはほとんど行っていないそうだ。

配達員だからこそ描ける、笑えないけど笑える宅配あるある

作中には、配達員なら誰もが共感するような過酷なエピソードも描かれている。たとえば、マンションのエレベーターが点検中で使えず、18キロほどある水を2箱、15階まで階段で運んだことがあったという。一度では持てず、15階まで2往復。「あれは参りました…」と語るその経験は、現場の厳しさを物語っている。

本作には「配達員の人たちを応援したくなる」「感謝の気持ちが湧いた」という声も多く寄せられた。ゆきたさん自身は「ただ笑える話を集めただけ」だと言うが、日常の裏側にある努力や苦労が、自然と伝わっている証しだろう。現在、アメーバブログ「運び屋ゆきたの漫画な日常」では、毎日1本漫画を更新中だ。さらに、読者から寄せられた「宅配便にまつわるエピソード」をもとに漫画化する企画も行っており、好評を博している。

配達中のゴルフバッグから水がポタポタと漏れ出したり、段ボールの中に大事なものが入っていたり、同じ住所に同じ苗字の家があったり――宅配の現場では、毎日のように予想外の出来事が起きている。本作は、そんな「知らなかった日常」を追体験できる一作である。

取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

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