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幻の一皿にもう一度会いたい…閉館した札幌の老舗ホテルの味が復活した場所とは

  • 2026.2.7

皆さんが抱えている「なぜ?」「どうして?」を調査する、HBC「もんすけ調査隊」。
2024年、惜しまれつつ閉館した回転レストランで知られた札幌駅前のあのホテルのシェフの情熱は消えていませんでした。

札幌在住のKUUさん(50代)の依頼は「2024年に閉館したセンチュリーロイヤルホテルの幻の料理が復活するそうです。調べてください」というもの。

札幌駅前の「顔」のひとつでもあった、センチュリーロイヤルホテル。

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窓の外の景色が見られるように部屋が回転している(札幌市中央区・2022年)

360度回転するレストランには、メニューにはない幻の味があり、密かな人気だったのですが…。

「ただいまをもって、センチュリーロイヤルホテル、全ての営業を終了します」

センチュリーロイヤルホテル札幌の桶川昌幸総支配人(当時)のあいさつで、営業開始から51年目の2024年5月に閉館。

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レストランの夜景も、数々の人気メニューも…そしてあの幻の味も、すべて幕を下ろしたのです。

常連客からは「すごく残念」「ホテルが開業した当時から食べていたので、どこかで再会できたら嬉しい」と閉館を悲しむ声が。
多くの人が惜しんだ、二度と戻ることのない時間。

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センチュリーロイヤルホテルのビルは、すでにその姿はなくぽっかりと空いています。
調査員は、元支配人のある言葉を思い出していました。

「ホテルの建物がなくなっても、レストランで提供していた味を継承していくということは、非常に意義のあることだと思っている」

これはセンチュリーロイヤルホテルの蝦名訓支配人(当時)の言葉。

ホテルは消えても、味は残る…。

元支配人は、意外な仕事に就いていました。
北海道専門の宿予約サイト「ぐうたび北海道」の編集長になっていたのです。

知る人ぞ知る「幻の味」が復活した場所は

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そんな蝦名編集長にあの「センチュリーの幻の味」についてたずねてみたところ…

「復活します。センチュリーに在籍していた金子シェフが、北広島のレストランのシェフに就任することになり、メニューが復活します」

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センチュリーロイヤルホテル総料理長だった金子厚シェフ(2024年)

そこで調査員は、エスコンフィールドの開業以来にぎわいを見せる北広島駅へ。

お店は、駅から徒歩2分のホテル「ネバーエンドレオ」内にある、レストラン「mog(モグ)」。本当に、金子シェフはあの味を復活させたのでしょうか?

真新しい厨房に立っていたのは、まさしくあの閉館した「センチュリーロイヤルホテル」の総料理長、金子厚シェフ。

かつての厨房で作り続けてきた、いくつものメニュー。
ホテルは閉館しましたが、手掛けた味をどうしても残したいと考えていました。

「自分のできる限り、元センチュリーの味、札幌の味を、北広島のmogで広げていきたい」

金子シェフには、特に思い入れが強い味がありました。
それが「スパセン」。

回転レストランでは、知る人ぞ知る、幻の味と言われました。

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「昭和時代のB級スパゲティという雰囲気だが、オープンと同時にほとんどのオーダーがスパセン。それがずっと続いていた」

みりんと醤油の和風ソースに、ビアハム、ピーマン。
香ばしい香りも、まろやかなバターの風味も―。何一つ、変わっていません。

「これが『スパセン』だ!これが受け継いできた50年の歴史の味だと」

あの味と、あの笑顔と再会

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この北広島の「mog」は25年12月、オープン初日を迎えました。

2024年のホテル閉館で、一度は消えてしまった回転レストランの味。
「ナポリタン」や「かつ丼」…そして「ハンバーグ」も復活していました。

かつて30年の常連客だったミキさんは、この日を待ちわびてたといいます。

「『スパセン』に関しては、回転レストランが終わるときに、最後食べられなかった」

あのとき食べることが叶わなかった一皿と…再会を果たしたのです。

「おいしいです。懐かしいです。また食べられるのがうれしいですね」

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ホテルが、51年にわたって守ってきた味…。
自分が手がけた料理を通して、金子シェフは、客の笑顔と再会を果たしました。

「『おいしいな』『また来ますよ』という声が聞きたくて、一生懸命作らせてもらいます」

札幌にあったセンチュリーロイヤルホテルの回転レストラン。
伝説の味はいま、北広島の駅前で、新たな歴史を刻み始めています。

文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年1月16日)の情報に基づきます。

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