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【60代ライフスタイル】「VHSビデオ」が再生・ダビングできなくなる!?撮り溜めた映像問題を考えてみた!【石川三千花さん・エッセイ】

  • 2026.2.7

VHSビデオの再生やダビングができなくなる、2025年問題。大切なビデオが見られなくなってしまう前に、皆さんもデジタル化を急いでください。


テレビなどの報道でたびたび耳にする、VHSビデオテープの2025年問題。昭和から平成にかけて盛んに使われていたVHSビデオなどの磁気テープの耐用年数が、限界を迎えるのが今年あたりということで、おまけにVHSの再生用ビデオデッキも生産終了になっているので、なんとかしないと思い出の映像が見られなくなるという問題が関心を集めている。

いや〜、私も商売柄、映画やインタビューを録画したVHSが山ほどあったくちだ。それらはいまではほとんど用を成さず、DVDやサブスクリプションで事は足りているのだが、やはり家族のプライベートを撮影したビデオテープを消滅させる訳にはいかず。いつかはデジタルデータに移行しなくてはと思ってはいるが、行動が伴わずという日々。毎度、このものぐささは自分でも嫌になるが、VHSのダビングサービスをしているお店が激混みしているという情報を聞くにつけ、二の足を踏んでいる状態だ。

それに加えて問題なのは、VHSを例えばDVDやCD、またはハードディスクにダビングしたとしても、その寿命はDVD=20年、CD=15年、ハードディスク=5年というではないですか‼ (もしかしたら)生きているうちに、デジタル化したそれらをまたアップデートしなければならないという事実。う〜ん、そこまで先のことを考えなくてもいいか。視力も衰えて、そんなものを見なくてもよくなるかもしれんしな〜。

そういうことを考えると、動画ではないが、結局、紙焼きプリントの写真がいちばん確実で見やすい気がしてくる。家族写真のアルバムは永遠(に近い)です。

ところで、VHSをDVDなどに移行して改めてその映像を観賞した家族が、そこに亡くなってしまった祖父母の姿を見つけて、涙ぐんで懐かしがっている姿がテレビで紹介されていた。また、いまでは大人に成長した子供の幼少時代の動画に、笑い転げる家族もいたりして、動画には音声もついているから、記憶のよみがえりも鮮やかなのだ。そうやって昔を振り返るのも悪くはないな、と思えたものだ。

ここはやはり面倒でもVHSの磁気テープが劣化する前に、デジタルデータに移し替えるぞ、と決心してスマホでダビングしてくれるお店を検索していて、ふと気がついた。そうだ、代々のスマホで限りなく撮りに撮ってそのままにしている写真はどうする!?

後先を考えずに撮り溜めた映像問題は、いくつになっても追いかけてくるものなんですね。

イラスト&文/石川三千花

※素敵なあの人2025年5月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.58」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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