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SHOWAのバランスフリーサスペンションに改めて試乗! サスペンション一つで走りの質感が一つ上がる

  • 2026.2.7

Astemoのテストコースで好感触だったSHOWAのバランスフリーサスペンション。正直、もう少し長い時間乗ってみたいと思っていました。そこで、Astemoアフターマーケットジャパンの正規代理店として、BFFとBFRC-liteを取り扱っているケイズ・スタイルに試乗車をお借りしました。

PHOTO/S.MAYUMI, Astemo TEXT/S.KAWAMURA

取材協力/K’s-STYLE TEL03-5935-7877

https://ks-style.bike/

サスペンションで走りの質感が一つ上がる

バイクと路面の接点はタイヤだが、そのタイヤと車体の間にあるのがサスペンション。ライダーにとってサスペンションは、バイクと対話する上で重要なパーツといえる。

Z900は2025年モデルで新型になったため、今回の試乗車は旧型だ。しかし、今現在の世界市場での販売台数を考えれば、旧型のほうが圧倒的に多いのは事実。そして、このバランスフリーサスペンションは新型には対応していないため、旧型オーナーのみがその乗り味を味わえることになる。

2024年型までのZ900も素性は非常に良く、軽快なハンドリングに定評があった。そのストリートファイターに、バランスフリーフロントフォーク(BFF)とバランスフリーリアクッションライト(BFRC-lite)を装着したらどうなるのか……。結論から言えば、「スポーツ性が増すどころか別のバイクになった」と感じるほど、劇的な変化があった。

今年3月に開催された試乗会は、Z900のノーマル車両(写真)とバランスフリーサスペンション装着車を同時に乗り比べられるスケジュールだったので、性能の違いをしっかり確認することができました
開催された試乗会は、Z900のノーマル車両(写真)とバランスフリーサスペンション装着車を同時に乗り比べられるスケジュールだったので、性能の違いをしっかり確認することができました
カスタマイズブランドK’s-STYLEの藤木修次代表(右)は、カワサキを扱って半世紀以上のマスター。本誌・河村(左)も30年前からお世話になりっぱなしで、今回も快く試乗車を貸していただいた
カスタマイズブランドK’s-STYLEの藤木修次代表(右)は、カワサキを扱って半世紀以上のマスター。本誌・河村(左)も30年前からお世話になりっぱなしで、今回も快く試乗車を貸していただいた

一番の違いは、乗り味のしっとり感だ。わざとゼブラに乗り上げてもフロントが暴れず、手応えは穏やか。細かなギャップでも、路面からの情報をしっかり伝えてくれる。不要な突き上げを抑えるバランスフリー特有のフィーリングは、ワンランク上のスーパースポーツかのようだ。

コーナリングでは、進入から立ち上がりにかけての安定性と接地感が際立つ。まるでハイグリップタイヤを装着したかと思うくらいで、安心してスロットルを開けていけるし、積極的にバイクをバンクさせることができる。

【High performance series Kit KAWASAKI Z900(2018~2024)】BFF 25万3000円BFRC-Lite 19万8000円
【High performance series Kit KAWASAKI Z900(2018~2024)】BFF 25万3000円BFRC-Lite 19万8000円

さらに少し攻めてみても、フロントがしっかりとグリップし、リアがそれに安定して追従する挙動から、前後バランスの良さを感じられる。S字での切り返しはよりクイックになり、荷重移動も滑らかで、ライントレースの自由度が増した印象だった。

今回は街乗りでのテストはしていないが、それを想定した速度域でも前後サスペンションはしなやかに動いてくれるはずだ。普段使い、ツーリング、そしてスポーツライディング。そのすべてで期待に応えてくれるだろう。

ケイズ・スタイルでは、今回お借りしたZ900を試乗車として用意しているとのこと。バランスフリー構造の高性能サスペンションを体験してみたいZ900オーナーは、ぜひとも問い合わせてみてほしい。

SHOWAのバランスフリーサスペンションに改めて試乗! サスペンション一つで走りの質感が一つ上がる
シングルチューブでもバランス型を狙ってセッティングしますが、構造的に圧力バランスが変動してしまい、オイル内圧が高い正圧型か、内圧が低い負圧型に振れてしまいます。そこでツインチューブ(二重管構造)とし、オイルのリターン流路を確保。これによりダンパーが圧力バランスの制約から解放され同圧に保つことが可能となり、常時バランス型を実現。 圧側/伸び側の流路が完全に独立しているので、互いの影響を受けずにアジャスターで調整できます。バランスフリーとすることで、圧側/伸び側が切り替わる際の減衰応答性が向上し、接地感、トラクションが得られるのです
SHOWAのバランスフリーサスペンションに改めて試乗! サスペンション一つで走りの質感が一つ上がる
リアクッションもキャビテーションの抑制を狙い、ガス室とオイル室を分けたサブタンク別体構造を採用。インナーロッドのチタンコーティングで作動性向上も実現しました。ダイヤルによるプリロード調整は40クリックの油圧式。バランスフリー構造の減衰力アジャスターは、圧側/伸び側とも無段階調整。Astemoが開発した素材で作られたスプリングは、高強度と軽量化を両立しています
SHOWAのバランスフリーサスペンションに改めて試乗! サスペンション一つで走りの質感が一つ上がる
ノーマル車のフォークφ41mmに対してφ43mmとして剛性を上げ、スライドパイプをチタンコーティングすることで作動性を向上。アキシャルマウントキャリパー用としては世界初となるガス加圧のサブタンクで、キャプテーションを抑制します。もちろんフルアジャスタブルで、フォークトップにプリロードアジャスター、アクスルホルダーに圧側/伸び側減衰力アジャスターを装備しています
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