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【市川市動植物園】人工哺育の子ザル・パンチくんにSNSも大声援、飼育担当が明かす出生の秘密

  • 2026.2.7
千葉県にある市川市動植物園のサル山で、生後約半年の男の子「パンチくん」の写真に注目が集まっています。
千葉県にある市川市動植物園のサル山で、生後約半年の男の子「パンチくん」の写真に注目が集まっています。

千葉県にある市川市動植物園のサル山で、生後約半年の男の子「パンチくん」の写真に注目が集まっています。

パンチくん(市川市動植物園の公式Xより)
パンチくん(市川市動植物園の公式Xより)

パンチくん(市川市動植物園の公式Xより)

小さな体で、自分と同じくらいの大きさのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめるパンチくん。本来ならまだお母さんと一緒に過ごすはずの時期に、なぜなのでしょうか。

心を安定させるためのぬいぐるみ

パンチくんの飼育担当、鹿野紘佑さんによると、パンチくんは生後すぐに母親から放置されてしまったといいます。

鹿野さん:「パンチは7月26日に生まれた直後から、お母さんに放置されてしまったんです。そのままでは命に関わるため、私たちが保護し、ミルクを与えて育てる『人工哺育』が始まりました」

サルの社会において、母親に育児を放棄されることは「決して多くはないですが、過去には当園でもあったこと」(鹿野さん)と振り返ります。

人間を親代わりとしてすくすくと育ったパンチくんですが、本来、ニホンザルは群れの中で社会性を学んでいく生き物。いつまでも人間とだけ過ごすわけにはいきません。そこで今年1月19日、パンチくんは大きな一歩を踏み出しました。

「しがみつきたい」本能を支えた相棒

1月19日、パンチくんはついにサル山の「群れ」の中へと入りました。しかし、そこは厳しい自然の社会です。半年間、お母さんの代わりに人間と接してきたパンチくんにとって、群れへの合流には大きな試練がありました。

鹿野さん:「サルの赤ちゃんというのは、基本的にはお母さんにずっとしがみついて育つものです。そのため、何かに掴まっていないと不安になってしまう。パンチの不安を少しでも解消してあげたいと考え、タオルやぬいぐるみなどを与えてみました。その結果、写真にあるぬいぐるみが一番落ち着くようで、今も大切に抱きしめています」

あの愛らしい姿は、切実な本能の現れでもあったのでしょうか。

「ごはんの時間」だけは、まだ特別

群れに戻って半月ほどが経ちますが、まだまだ「新入り」のパンチくんには超えなければならない壁があります。

鹿野さん:「今はまだ、群れのみんなと一緒にいると、ほかの子がパンチの分のごはんまで食べてしまうんです。パンチが自分でお腹いっぱい食べられるようになるには、まだ時間がかかります。だから、ごはんの時間だけはみんなとは別に分けて食べさせ、今もミルクを飲ませています」

完全な「独り立ち」までは、あともう一息。飼育員さんたちの温かいサポートを受けながら、パンチくんは少しずつ、サル山のルールを学んでいます。

温かく見守る「ファン」の輪

公式Xでパンチくんの様子が発信されると、「頑張れ!」「ぬいぐるみを抱く手が愛おしい」と、多くのファンがその成長を温かく見守っています。

「パンチの成長を温かく見守ってください!」と呼びかける園のスタッフたち。

鹿野さん:「X上にも応援コミュニティができたそうです。コミュニティの皆さまからあたたかい御寄附をいただきました。大切に活用させていただきます」

ライターコメント

小さな手でぬいぐるみをつかんで離さないパンチ君の姿に、胸が熱くなりました。生まれて半年、まだまだ赤ちゃんのパンチくん、きっと必死に頑張っています。そして温かくパンチくんを育ててくださっている飼育スタッフのみなさんにも頭が下がります。

<ライタープロフィル>ゆんち

旅、食、釣りが好きな脱力系ライターです。田舎の町が好きで、旅先では温泉に入ったりおいしいものを食べたり、ぼーっと海を眺めたりして過ごしています。長年、取材の傍ら飲んで旅して釣りをして…という日々を過ごしていましたが、2人の子供を出産後、教育や健康、ライフハックにも目覚め、現在は期間限定で禁酒中。「趣味を仕事に!」をモットーに、新商品や旅行、ファッション、グルメなど、気になったことを記事にしていきます。

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