1. トップ
  2. 50代、60代は知っておきたい「政府の、電気代・ガス代を安くします」はよいこと??【金子恵美さんのターニングポイント#4】

50代、60代は知っておきたい「政府の、電気代・ガス代を安くします」はよいこと??【金子恵美さんのターニングポイント#4】

  • 2026.2.7

50代、60代は知っておきたい「政府の、電気代・ガス代を安くします」はよいこと??【金子恵美さんのターニングポイント#4】

コメンテーターとして活躍中の金子恵美さん。政治の問題をわかりやすく解説する、切れ味のいいトークが人気です。 第4回はゆうゆう世代が知っておきたい政治の動きについて、解説していただきました。

プロフィール
金子恵美さん コメンテーター

1978年新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
2007年新潟市議会議員選挙に当選。新潟県議会議員を経て、12年に衆議院議員に初当選。16年に総務大臣政務官に就任。
10年間の議員生活を経て、現在は企業顧問とテレビコメンテーターとして活躍中。
金子恵美オフィシャルブログ https://ameblo.jp/megumi-227/
金子恵美チェンネル https://www.youtube.com/@kanekomegumichannel
ヒトトナリよろしいですか?【金子恵美とゲストが政治トーク】 https://www.youtube.com/@hitotonariyoroshiidesuka

女性が輝く社会に必要なこととは——

——#2で、「女性が輝く社会を目指して、これからは社会貢献をしたい」とお話しされていましたが、具体的にイメージしていることはありますか?

2012年に私が当選したときは第2次安倍政権誕生のタイミングだったのですが、その後の日本は「すべての女性が輝く社会」として女性活躍を全面に押し出して、指導的立場の女性を増やすということに力を入れてきました。

一方で、取り残されてきたのは女性の健康の部分。国は、女性の健康を各々に任せすぎてしまっていると思います。「女性の健康の包括的支援に関する法律案」という法案まであったのに、成立していない。

日本では、女性が自分の体の仕組みを知る教育が十分だとは言えません。大人になってもみんな、レディースクリニックに行くのにも少しハードルはあるのではないでしょうか。働き盛りの女性たちは、どうしてもキャリアを追求することに目が行ってしまい、たとえば生理痛がひどくても薬でごまかしてしまう人が多いと思います。その「我慢」が、子宮の病気や不妊症につながるかもしれないのに…。

高市総理が「女性特有の悩みへの、社会の理解を深めるための取り組みを加速する」と訴えていますが、政治でも民間サービスでもいいので、女性の健康について私はもう少し、スポットを当てたいと考えています。

——女性が輝く社会を推進するうえで、他にどんなことが必要でしょうか?

今、日本は人手不足に陥っています。当然、女性の働き手を増やす必要があるわけですが、その一方で将来の支え手、つまり子どもも増やさないといけないんですね。日本は今2つの課題を同時に解決しなきゃいけない状況にあるんですよ。

それには少子化対策をアップデートする必要があると考えています。子どもを産めるのは、女性しかいません。女性がキャリアを追求しながら同時に、プライベート、家庭の両立もできるような社会になっていく必要があると思います。

すべての女性が仕事と家庭の両立をすべきだとは思いませんが、少なくとも希望している女性が、そうできるような社会環境にしていかなきゃいけないと思います。それには、「男性の権利」を尊重することも大事です。

男性で家庭に入って家庭をサポートしたいという人もいるんですよ。今の日本では、女性より男性の稼ぎが少ないと、甲斐性なしと悪口を言われるケースもあるようですが、男性も家庭を支えるという選択をできて初めて、男女共同参画、男女平等だと私は思っています。男性の育休取得は進んではいるものの、意識の部分での受け入れがまだ足りないと私は感じています。

医療費、ガス・電気代。全部、政治が関係しています

——ゆうゆう世代が知っておきたい昨今の政治の動きについて教えてください。

自民党が連立を組んだ日本維新の会は、現役世代の社会保険料を年間6万円引き下げるという公約をかかげています。これを実行するには、医療費を年4兆円以上削減しなくてはならないんですよ。

では、何をして削減するか。維新の会の提案では、全国の病院の病床を11万床減らすことも盛り込んでいます。人口が減っている地域では稼働していない病床はあるかもしれませんが、全国で11万床ともなるとあれこれ影響が出るはずです。

維新の会は、病床削減で1兆円浮くと主張していますが、医療難民が生じないかという懸念もあります。また、すでに昨年末には、OTC類似薬の保険給付を見直しする報告で自維が合意されました。OTCとはオーバーザカウンター、いわゆる店頭で買う医薬品を指しています。

同じ湿布でも処方箋を出してもらった場合は安く手に入りますが、市販薬だと値段がうんと高いですよね。処方箋を受けるOTC類似薬の場合、薬剤費の1/4の追加負担がかかることになり、明確に出費が増えるわけです。

現役世代の社会保険料を引き下げるための改革=暮らしに少なからず影響があるということを知っておいていただきたいですね。

——引き下げでいうと、1月から3月はガス・電気代が引き下げになりました。

1月から3月まで、政府は電気代、ガス代を安くしますと言っているけれど、これって応急処置でしかないんです。

これには、「安全保障」が関係しています。安全保障というと国防をイメージするかもしれませんが、エネルギーや食糧も安全保障なんですね。

日本は、エネルギーの自給率は1割くらい。ほとんどが海外の化石資源に依存しているわけです。昨今、電気代が高くなったのには、ロシアのウクライナ侵攻が背景にあります。

ロシアへの制裁としてロシア産化石燃料購入を削減した欧州・米国・日本に対し、ロシアは天然ガスの供給を大きく減らすことをしてきました。天然ガス石炭価格は高騰し、特に日本の発電依存度が高い天然ガスと石炭価格が高騰したことで、日本の電気料金が高くなったんです。エネルギー価格が上がり、物価上昇を引き起こしたわけです。

世界の動き、国際情勢が私たちの暮らしに影響を与えているということを、もっと知ったほうがいいと思います。

——お話を伺うと、日本の行く末に少々不安を感じる部分もあるのですが…。

不安を解消するには、政治に関心を持って意思表示をすること。「何だか知らないうちに、医療の仕組みが変わっていた」などとならないように、政治の動きを知っておいたほうがいいと思います。政治は本当に生活そのものっていうか、生活に密着しているものなのです。

高市さんは、ネットの反発も含めて国民の声に敏感で、しばしば軌道修正をしています。声を上げる人がいないと、政治家が勝手に決めてしまう可能性があります。そのブレーキとなるのが皆さんの一票です。投票せずに不満だけ持っていてもしょうがないですよね。選挙に行って意思表示をすることが、不安の解消につながると思います。

元記事で読む
の記事をもっとみる