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「胸クソ」か、それとも「ハッピーエンド」か… 姉と妹の確執を描くコミックエッセイ、衝撃の結末【著者インタビュー】

  • 2026.2.6

【漫画】本編を読む

大切なモノを何でも奪っていく。そんな人間が家族の中にいるとしたら――『世界で一番嫌いな女』(ただっち/KADOKAWA)は、妹と姉の確執を描く衝撃のセミフィクションだ。

26歳OL・エリは、学生時代から付き合っている彼にプロポーズされ、大きな幸せを感じる一方で、同時に胸の内に拭えない不安を抱えていた。原因は妹のまりあ。幼いころから姉を羨ましがってきたまりあは、事あるごとに姉のモノや人を奪ってきた。妹との関係に辟易していたエリは、できるだけ距離を保ってきたが、彼を連れて実家を訪れたその日、紹介するつもりのなかった妹と鉢合わせてしまい……。

怒涛の展開から目が離せないだけでなく、姉から妹、妹から姉という相互の腑に落ちない感情がリアルだと話題沸騰中の本作。こじれすぎた姉妹関係を描き出すこの物語は、どのように生まれたのか。作者のただっちさんに、創作の裏側について伺った。

――姉と妹の確執を描いた本作。姉が妹へ、妹が姉へ感じる釈然としない思いがリアルに描き出されるのはもちろんのこと、クライマックスの衝撃も相まって大きな反響を呼んでいます。この結末をどう生み出したのでしょうか。

ただっちさん(以下、ただっち):結局、「妹・まりあのような人が最終的においしい思いをするのが、現実だ」と思い、このような結末になりました。

――この結末をどのように捉えていますか。

ただっち:「結末が胸クソ」とレビューやコメント欄でよく見かけたのですが、私はある意味ハッピーエンドだと考えています。姉・エリの婚約者・カズマは最終的にエリが一番大切。一方、妹・まりあは一見勝ち誇っているようですが、カズマの一番をゲットできません。まりあが本当の幸せをゲットしたのかどうかはわかりません。私は、エリのほうが幸せな未来が待ってると考えています。

――本作ほど大きな確執はなくても、姉や妹との関係に悩んでいる人は決して少なくはないと思います。悩む人たちにアドバイスがあれば教えてください。

ただっち:家族だからといって、心を削ってまで関わる必要はないと思います。嫌いな人、苦手な人と距離をおくのは「逃げ」ではなく、「調整」です。「妹」「姉」などの役割を一旦取っ払って、一人の人間として不快でない距離を見つけることが一番大切なのかなと思います。

距離にもいろいろあって、会う頻度を減らすなどの物理的な距離もあれば、相手への期待値を下げる心の距離、嫌なことを嫌だとはっきり伝えるための境界線をつくることも含まれます。相手が強烈で、がめつく絡んでくるケースもあるかと思いますが、何よりも、自分の心が安心できる形を優先するのが理想だと思います。

取材・文=アサトーミナミ

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