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柴咲コウ、川口春奈、鈴木保奈美が語る“切り取られる時代”の怖さと信じるもの|ドラマ『スキャンダルイブ』

  • 2026.2.6
(撮影:望月ふみ/インタビュー写真・以下同)
(撮影:望月ふみ/インタビュー写真・以下同)

柴咲コウさん、川口春奈さん、鈴木保奈美さんの豪華対談が実現! お三方は、現在ABEMA、Netflixにて配信中のサスペンスドラマ『スキャンダルイブ』で共演しています。

芸能事務所と週刊誌による、スキャンダルを巡る攻防戦に始まり、芸能界の深い闇に切り込んでいく本作からは、情報に振り回されている今の時代そのものが見えてきます。いわゆる“地上波では放送不可能”な話題作に挑んだみなさんに、お話を聞きました。

 

危険もはらんだ作品へのオファー

――相当に切り込んだ作品で、全6話、最後まで目が離せません。本作のオファーを受けたとき、最初に対峙されたときの率直な印象は。

柴咲:この作品はフィクションですが、自分自身が身を置いている業界で噂話に留まらない告発や出来事も聞いたことがあります。でもそうした出来事にも、それぞれに真実や主張があるはずだと。

私自身、受け取る側のひとりとしても考えさせられましたし、戒めや教訓としても興味を持ちました。ネガティブな部分をただ描いて終わりではなく、そうした教訓めいたところを提示できるというのは、出演させていただく意味がある作品だと思いました。

川口:これほど芸能界のスキャンダルやゴシップといった裏側を、エンタメとして描いている作品を、私は見た記憶がありませんでした。その設定やストーリーに「面白いな、攻めてるな」と興味が湧きましたし、自分自身が見てみたい物語だと感じました。

鈴木:私は最初に台本を読ませていただいたとき、切り取られ方によっては危険な側面がある作品になるのではないかと思いました。人の興味を刺激する内容なので、もしその一部分だけを取り上げられたら…と。

作品が描きたかった本質は、芸能界の闇というものだけではなく、真実は当人たちにしかわからないということです。情報として表面に出て来ているものには色々な力が加わっているかもしれない。

私たちは操作された、作られた情報を見て判断している可能性がある、ということを忘れてはいけないという点です。ですので、その部分を描き出そうとしている作品ということであれば、ぜひ参加したいと思いました。

「見出し」ばかりが踊る時代

――スキャンダル露呈を止めようとする芸能事務所の社長・井岡(柴咲)、週刊誌の記者・奏(川口)、独立前の井岡が働いていた大手芸能事務所の社長・蓉子(鈴木)を演じていますが、普段は表に立ち人の視線を浴びる側です。

本作は、世間や一般の人々の目についても考えさせる作品ですが、世間の声や目をどう感じていますか?

柴咲:「よく見ているな」「見透かされているな」と思えるコメントに出会うこともあり、客観的に見てもらうことは大切だと感じています。そういう意味で、自分に対する世間からの情報を一切遮断するというのは、もったいないかなと思います。

一方で、見出しばかりが躍る時代になってきていて、「1行目と3行目をつなぎ合わせた結果、まったく違う意味になっている!」といったように拡大解釈されてしまうことも起きているなとは思います。

エゴサする派、しない派?

――そうした面はありますね。

柴咲:世間の声で言うと、春奈ちゃんはエゴサする人なんだよね。

川口:そうです。特技エゴサですから。30分に1回ぐらいしてます。

鈴木:えー!

川口:歯磨きしてる感じです。朝起きたら、まずエゴサ。それで一喜一憂するわけじゃないですし、特に意味もないんです。ただそれでも、いろいろ入ってくることで、やっぱり多少生きづらさは感じますよね。

よくも悪くも、みんななんだかんだ、人の話題に興味があるんだな、気になるものなんだなって。だから週刊誌とかも売れるわけですし。

鈴木:私はいろいろ目にするとすごく打たれ弱い人間なので見ないです。絶対に食らってしまうので。

川口:そうなんですか。

鈴木:今はプロだけではなく個人でも発信できる時代。だからこそ難しさが増していると思います。感想は一個人の感想として、いいと思います。感想と、批評や報道といったものは違うものだと思うので。

ですが今は、批評や報道といったことをすべき立場の人が、感想を発信する側に降りてきている面もあるのではないかと感じます。そこはプロフェッショナルとしての矜持を維持してもらいたいです。

プロフェッショナルな批評というのは大事なものだと思います。批判ではなく。そこはちゃんと正面から受け止めて、反論があったら反論して、そこから議論が生まれるのは悪いことではないと思います。

それぞれの生きざまを見守って

――ありがとうございます。最後に、本作をまだ見ていない人、もう一度見たいと思っている人にひと言お願いします。

柴咲:芸能事務所と週刊誌との攻防戦から始まりますが、全て見終わった後に感じてもらえるものがあれば嬉しいなと思います。とにかくそれぞれの生き様を見守ってほしいです。

川口:ここに出てくる登場人物は、全てのキャラクターにその人の人生や事情、正義や譲れないものがあって、それが交錯する瞬間があります。

今って、普段の生活でも何を信じて選んでいけばいいのか、難しい時代かもしれないけれど、結局自分で選んだ信念とか、目で見て、感じたものを信じていくことで、平和な暮らしになればいいなあと思います。全6話が見ごたえもありながら、本当あっという間だと思います。是非一気に見てください。

鈴木:とてもかっこいい終わり方をしている作品だと思います。何かが決着したかとか、そういったことではなく、問題を投げかけている作品です。井岡や奏の叫びを聞いて、マスコミも世間も、どう反応するのか。それを想像するのが、私自身とても楽しいし、そこでがっかりとはならない日本であってほしいと思います。

同時に、映像や音楽のかっこよさ、スリリングなスピード感など、難しく入らずに、純粋にエンターテインメントとして楽しんでいただける作品だと思います。そのうえで、最後、「これからどうするの?」と思いを馳せていただけたら嬉しいですね。

作品概要

ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』
全6話ABEMA、Netflixにて配信中

(望月ふみ)

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