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なぜ女性は「子どもをほしくないの?」と聞かれ続けるのか──「家族をつくるかどうか」という決断の本質

  • 2026.2.6
W Magazine, Charli XCX, and Saint Laurent Grammy After Party

「子どもは一人以上ほしいですか? それとも、あなた自身と同じように一人っ子として愛情を注ぎ、守ってあげたいですか?」

これは、俳優のジェイソン・ベイトマンが、ショーン・ヘイズ、ウィル・アーネットとともに配信しているポッドキャスト『SmartLess』で、チャーリーxcxに投げかけた質問だ。自身のモキュメンタリー映画『The Moment(原題)』と、エメラルド・フェネル監督による『嵐が丘』のサウンドトラック・アルバムのプロモーションでこのポッドキャストに出演したチャーリーは、ベイトマンからの質問にこうスマートに反論した。

「正直なところ、あまり子どもをほしいと思っていません」と彼女は語り、気持ちが「変わる可能性はある」としつつも、今のところ親になることは考えていないと説明した。「子どもを持つというファンタジーは好きなんです。名前をつけるとか、すごく楽しそうだなって。でも、それこそが、私が子どもを持つべきじゃない理由だと思うんです。だって、名前を考えることが一番クールに感じる部分なんだから」

そのまま話題は次に進んでもおかしくなかったが、二児の父であるベイトマンはそこで踏み込んだ。自身の妻もかつては子どもをほしがっていたわけではないとチャーリーに語り、彼女も「考えを変えてくれる誰かに出会うかもしれない」とアドバイスをした。

それに対し、チャーリーはきっぱりと返答。「私は結婚していますけど」

ベイトマンは、チャーリーが子どもを持つかどうかを本気で気にしていただろうか? 正直、そうは思わない。ポッドキャスト特有の軽口が、彼のアンコンシャスバイアスを露呈してしまったのだろう。だが、まさにそれこそが、このやり取りの苛立たしい点なのだ。多くの女性にとって非常に重く、個人的な意味を持つ「家族をつくるかどうか」という決断が、責任を持たない他者の格好のエサとなり、求めてもいない思いつきの助言が恥じらいもなく提供されるのだから。

もちろん、もしベイトマンがチャーリーの作品を少しでも理解していれば、彼女が2024年のカルチャーを揺さぶったアルバム『Brat』の中で、年齢を重ねることや家族を持つかどうか迷う気持ちを、いかに見事に描いていたかを知っていたはずだ。楽曲「I Think About It All the Time」は、友人たちが親という新たな役割に踏み出すのを目の当たりにし、自分自身の人生の選択に疑問を抱き始めるという、個人的なようで実はとても普遍的な体験を描いている(「友だちの家に行って、初めてその子の赤ちゃんに会った……彼女は輝く母親で、彼は美しい父親……そして今、二人は私が知らない何かを知っている……」)。この曲は、家族を持つべきかどうかという問いをめぐる不安、願望、恐れを、どんなポッドキャストの男たちよりも雄弁に言い表している。

私たちは長年にわたり、生殖に関する自己決定権を、中絶の問題に限って考えるよう刷り込まれてきた。しかし実際には、『SmartLess』でのチャーリーとベイトマンの会話のような出来事こそが、女性が自分の人生や身体について決断しようとするたびに、社会から訝しげな視線や口出しを受けてしまうということを浮き彫りにしている。

32歳の私は今、子どもがほしいのか、将来ほしくなるのか、あるいはいつか子どもを迎え入れられるような人生設計をどう築くのか、正直まだはっきりとはわかっていない。でも一つだけ確かなことは、この話題について、上から目線の他者の意見はまったく必要ない、ということだ。チャーリーと私は、私たち自身のやり方で答えを見つける。だから気にしてもらわなくて大丈夫、ありがとう!

Text: Emma Specter Adaptation: Hanae Iwasaki

From: VOGUE.COM

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