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【実話】「えっ、中腰でトイレ?」明治生まれの祖母が放った衝撃のトイレ事情とボットン便所の記憶【作者に聞く】

  • 2026.2.6

アラフィフの視点で日常をコミカルに描き、多くの読者を「くすっと笑い」に誘う、へそ(@heso_comic)さん。その作品群の中でも、特に異彩を放つのが「明治生まれの祖母のトイレ習慣」を描いたエピソードだ。

洋式トイレが普及し、清潔さが当たり前となった現代からは想像もつかない、かつての日本のトイレ事情。幼少期のへそさんが目撃した祖母の「中腰スタイル」から、驚愕の民間療法、そして自身の「ボットン便所」での死闘まで、時代と共に変わりゆく生活の断片を紐解く。

「中腰スタイル」はリスクヘッジ? 70代で孫を乗せて自転車を漕ぐ祖母の脚力

外出先では中腰で用を足すへそさんだが…!?「明治の女のトイレ習慣」01 画像提供:へそさん
外出先では中腰で用を足すへそさんだが…!?「明治の女のトイレ習慣」01 画像提供:へそさん
祖母が中腰で用を足す姿を目撃したへそさん 02 画像提供:へそさん
祖母が中腰で用を足す姿を目撃したへそさん 02 画像提供:へそさん
当時はみんな中腰で用を足していたと話す祖母 03 画像提供:へそさん
当時はみんな中腰で用を足していたと話す祖母 03 画像提供:へそさん

本作が誕生したきっかけは、へそさんが見かけた「トイレ内で足腰の筋トレをする」というネット記事だった。そこから連想されたのが、亡き祖母の姿だ。祖母は用を足す際、便座に腰を下ろさない「中腰」の姿勢を貫いていたという。

当時の祖母は70代。小柄ながら、着物姿で小学生の孫を自転車の荷台に乗せ、シャンシャンと漕いでいた。そんな祖母の強靭な下半身から繰り出される中腰スタイルに、へそさんは「体幹がいいな」と子供心に感銘を受けた。

「あらためて考えると、無防備なところを不意に野生動物などに襲い掛かられた場合、中腰だと咄嗟に動けてリスクヘッジ的にいいですね。そもそも野ションするなって話ですが」と、へそさんはユーモアを交えて振り返る。

「ナメクジを食せ」……衝撃すぎる明治の民間療法と奉公の記録

祖母から聞いた話は、トイレ事情に留まらない。明治・大正・昭和を生き抜いた祖母の口からは、現代では信じられないようなエピソードが飛び出した。

なかでも衝撃的なのが、病床の母(へそさんの曽祖母)から「ナメクジを捕ってきて食べさせてくれ」と頼まれた話だ。祖母は泣く泣くナメクジを採取し、生のまま食べさせたという。かつての地方では、ナメクジを肺病の薬とする凄まじい民間療法が存在していたのだ。

また、尋常小学校を卒業してすぐに「奉公」に出されたという話も、へそさんにとっては時代劇の世界のような衝撃だった。「奉公」というワードが現実の家族の歴史として語られる。そこには、教科書だけでは学べない生々しい「生活の歴史」が刻まれていた。

「巨大ウジ虫との死闘」と、ボットン便所への転落事件

へそさん自身の子供時代も、現在の衛生環境とはかけ離れたものだった。実家のトイレは汲み取り式の、いわゆる「ボットン便所」。夏場になると便器の奥底から這い上がってくる巨大なウジ虫の群れは、まさに地獄絵図だった。

「真っ黒い蛹(さなぎ)が追い迫ってくるさまは、まさに悪夢でした。しかも、うっかりその地獄の便器に片脚はまって大号泣したこともあります。祖父に引っ張り上げてもらったのは、今ではいい思い出です」

そんな強烈な体験を経て、現在はアラフィフとして絵日記ブログを綴るへそさん。目に持病を抱えながらも、「目の健康寿命があるうちに」と始めた自己表現は、今や多くの読者の心を解きほぐしている。

取材協力:へそ(@heso_comic)

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