1. トップ
  2. 恋愛
  3. すべてを奪っていく妹、誠実な婚約者はなぜ妹に心奪われたのか… 婚約者が優柔不断な態度を取る理由【著者インタビュー】

すべてを奪っていく妹、誠実な婚約者はなぜ妹に心奪われたのか… 婚約者が優柔不断な態度を取る理由【著者インタビュー】

  • 2026.2.5

【漫画】本編を読む

大切なモノを何でも奪っていく。そんな人間が家族の中にいるとしたら――『世界で一番嫌いな女』(ただっち/KADOKAWA)は、妹と姉の確執を描く衝撃のセミフィクションだ。

26歳OL・エリは、学生時代から付き合っている彼にプロポーズされ、大きな幸せを感じる一方で、同時に胸の内に拭えない不安を抱えていた。原因は妹のまりあ。幼いころから姉を羨ましがってきたまりあは、事あるごとに姉のモノや人を奪ってきた。妹との関係に辟易していたエリは、できるだけ距離を保ってきたが、彼を連れて実家を訪れたその日、紹介するつもりのなかった妹と鉢合わせてしまい……。

怒涛の展開から目が離せないだけでなく、姉から妹、妹から姉という相互の腑に落ちない感情がリアルだと話題沸騰中の本作。こじれすぎた姉妹関係を描き出すこの物語は、どのように生まれたのか。作者のただっちさんに、創作の裏側について伺った。

――姉と妹の確執を描いた本作。妹・まりあの存在はもちろん、姉・エリの婚約者であるカズマの姿も強く印象に残ります。カズマはエリのことを心から思っている、誠実な人間であるはずでしたが……。カズマというキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか。

ただっちさん(以下、ただっち):学生時代の元彼をイメージして作りました。「どちらかというとサバサバしている子が好き」と言っていたのに、ブリブリした可愛い女の子にあっけなく奪われました。「結局男性は、そういうあざとくて、天然風の女の子が好きなんだなぁ」「お兄ちゃんっぽい態度でいるのが気持ちいいんだなぁ」と絶望しました。

——姉・エリは、妹・まりあに対する不審感をカズマに最初は隠していました。ですが、カズマから「妹さんと仲悪いの?」と聞かれて初めて伝えることができました。「もっと早く婚約者に伝えることもできたのでは」とも感じましたが、妹に対する思いをカズマに言えなかったエリにはどのような思いがあったのでしょうか。やはり、妹に対する不信感は言葉にしづらいものでしょうか。

ただっち:エリにとって、家族と仲がいい婚約者に妹のことを悪く言うのは、かなり気が引けると思います。しかも、全て話したとしても、下手をすれば「卑屈になってるだけじゃない?」「年下の子ってそんなものだよね」と言われてしまう内容なので……。

――エリがまりあと不仲であることを知りながら、カズマはまりあからのアプローチに優柔不断な態度を取り続けます。その姿に読者は苛立ちが募るわけですが……。この時のカズマはどんな心理だったのでしょうか。

ただっち:初めは姉妹の仲を取り持ちたいだけでしたが、どんどんまりあのことが可愛くなります。エリと違って、まりあには「かっこいい自分を見せたい」という緊張感を抱くことなく、またエリ以外の女性と接する新鮮さもあり、次第にまりあとの時間のほうが楽しいとさえ思ってしまいます。週刊誌などで有名人の不倫のゴシップをよく見ますが、実際に奥さんはクールで美人、不倫相手は可愛い年下系、みたいな組み合わせが多い気がしませんか……。

取材・文=アサトーミナミ

元記事で読む
の記事をもっとみる