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下の子に異常に甘い母親。姉妹関係がこじれた原因は、母親の接し方?【著者インタビュー】

  • 2026.2.4

【漫画】本編を読む

大切なモノを何でも奪っていく。そんな人間が家族の中にいるとしたら――『世界で一番嫌いな女』(ただっち/KADOKAWA)は、妹と姉の確執を描く衝撃のセミフィクションだ。

26歳OL・エリは、学生時代から付き合っている彼にプロポーズされ、大きな幸せを感じる一方で、同時に胸の内に拭えない不安を抱えていた。原因は妹のまりあ。幼いころから姉を羨ましがってきたまりあは、事あるごとに姉のモノや人を奪ってきた。妹との関係に辟易していたエリは、できるだけ距離を保ってきたが、彼を連れて実家を訪れたその日、紹介するつもりのなかった妹と鉢合わせてしまい……。

怒涛の展開から目が離せないだけでなく、姉から妹、妹から姉という相互の腑に落ちない感情がリアルだと話題沸騰中の本作。こじれすぎた姉妹関係を描き出すこの物語は、どのように生まれたのか。作者のただっちさんに、創作の裏側について伺った。

――姉と妹の確執を描いた本作。この作品を描くにあたって、ご自身の経験だけでなく、実際に人から話を聞いたり、取材したりしたことなどはありますか。

ただっちさん(以下、ただっち):編集さんにお勧めしてもらい、家族に関する心理学の本を数冊読みました。一番面白かったのは、姉妹は生存競争のために、母親の期待通りの役割に徹し、それに応じた性格になりやすいという記述。姉は、母親に好かれるために姉らしくしっかり者を演じ、甘え下手に。妹は、知能や運動能力で姉に勝てないため、甘えたり、可愛らしさを利用したりして親の気を引くのが上手になる――うろ覚えですが、そんなことが書かれていました。

――母親の影響も大きく受けるのですね。本作でも、姉・エリ、妹・まりあの姉妹関係が上手くいかないのは、母親の2人への接し方に問題があるように感じました。この母親のキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか。

ただっち:私の妹を甘やかしているときの母や、私が塾で働いているときに見た「下の子に異常に甘い保護者」をモデルにキャラクターを作りました。

――一方で、父親は、クライマックスの場面で、まりあに厳しく接します。この父親のキャラクターについて教えてください。

ただっち:子育てに積極的に関わってこなかったものの、ずっと傍観し、冷静に見てきた父親をイメージして描きました。最後にいい人のように出てきますが、父親が初めから育児に参加し、おかしいと思うことはおかしいとその都度指摘していれば、こんな結果にはならなかったと考えています。

――本作はフィクションではありますが、2人姉妹の長女であり、かつ、実の姉のように思っている従姉がいるただっちさん自身のご経験も反映されています。この作品を読んだご家族の反応はいかがでしたか。

ただっち:この作品を読んだ母から「ただっちには悪いことをしたと思ってる」というような内容のメッセージがきて、心苦しくなりました。私は恵まれて育ててもらえたと思っていて、母を責める気持ちも何もなく、むしろ感謝しかないので、申し訳ないと感じました。母親目線になると、かなりネガティブな内容の漫画になってしまったのかも、と思いました。

取材・文=アサトーミナミ

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