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「私に弟がいた!!」離婚、育児放棄…毒親に振り回されてきた姉。記憶から消し去っていた弟との再会【作者インタビュー】

  • 2026.2.4
8年ぶりに再会した弟 墨染清(@sumizomesei)
8年ぶりに再会した弟 墨染清(@sumizomesei)

「私に弟がいた!!」主人公の恵(めぐむ)は家の押し入れで1枚の写真を見つける。その古びた写真には離婚した父と母、そして小さな自分と弟が写っていた。弟がいることに大喜びした恵は、写真の裏に記された住所を元に、弟に会いに行く。しかし、そこには悲惨な現実が待っていた…!!本作のタイトルは「毒のこども」。作者は、2017年冬期のゲッサン新人賞(小学館)や、2021年5月期の新世代サンデー賞(小学館)で佳作受賞の経歴を持ち、2024年12月まで「DLsite comipo」(viviON)にて「強がりユキヒト君はデレたくないのに」を連載していた漫画家・墨染清(@sumizomesei)さんである。墨染さんに本作について話を聞いてみた。

ゆっくりと8年の溝を埋めていく

弟がいると知ると、世界が変わって見えた! 墨染清(@sumizomesei)
弟がいると知ると、世界が変わって見えた! 墨染清(@sumizomesei)
弟のことを覚えていなかった姉と、姉のことを覚えていた弟 墨染清(@sumizomesei)
弟のことを覚えていなかった姉と、姉のことを覚えていた弟 墨染清(@sumizomesei)
毒のこども_P03 墨染清(@sumizomesei)
毒のこども_P03 墨染清(@sumizomesei)

本作「毒のこども」は両親が育児放棄の末に離婚、8年ぶりに姉の恵と弟の了が再会し、少しずつ家族として、姉弟としての関わりを取り戻していく物語だ。

姉の恵が弟の了を「さっぱり覚えていない」と言っていたが、作者の墨染清さんは「恵は弟のことを忘れていたわけではなく、考えないようにしていただけです。"弟の記憶=自分の負の歴史の象徴"だったため、普段明るくふるまっている彼女は、その話題に触れようとしませんでした。誰かに話すことも、自分で思い出すことも避けていたのです」と自分の記憶や感情に蓋をしていた場面として描いている。読者からは「いい話でした」、「ただ一言お姉ちゃんに『よく頑張ったね』って言ってあげたい」という感想が寄せられている。

また、本作も含めて墨染さんの作品の9割は埼玉県が舞台になっているが、そのことについて「埼玉県が好きだからです。一度も訪れたことがないのに、なぜか惹かれるものがあります。東京ほど人が多すぎず、かといって田舎でもなく、適度ににぎわいがありながらも穏やかな空気が流れていそう…。そんなイメージが私の中で定着しており、それが私の描きたい世界観とぴったり合うため、自然と埼玉を舞台にすることが多くなりました。いつか必ず埼玉県を訪れて、本場の空気を味わいたいと思っています! 」と埼玉への想いを教えてくれた。

重たいテーマでありながら、姉弟を見守りたくなる本作、ぜひ読んでみて。

取材協力:墨染清(@sumizomesei)

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