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〈58歳の一人暮らし〉「とらや」のお菓子はわたしの特別。ひとりの食事が悲しくならない工夫とは?

  • 2026.2.6

人生も後半ともなると、先の不安や心配ごともありますが、それらと何とか折り合いをつけて、小さくても、楽しい暮らしを営んでいきたいもの。今回は、エッセイストで、空間デザイナーでもある広瀬裕子さんに、日々の小さな楽しみと、暮らしの心がけを教えてもらいました。

すぐに解決できないことは、「課題」ととらえて軽やかに歩いていく

エッセイストであり、空間デザインディレクターとしても活躍する広瀬裕子さんは、葉山、鎌倉、香川での暮らしを経て、約15年ぶりに東京に戻ってきました。

「だれしも歳を重ねると心配事は増えますよね。だからこそ、自分の気持ちが落ちないように気を配りながら“不安のとらえ方”を変えていかねばと思うのです」と話します。

「漠然とした不安に引っ張られず、解決できることとできないことをきちんと分けて、できる対処や準備をする。すぐ解決できないことは“悩み”ではなく“課題”ととらえます」。

そんな広瀬さんの日々を照らす小さな楽しみは、川めぐりや落語、歌舞伎へのお出かけ。鰻やお寿司などの江戸もののほかに、大好きな「とらや」や「ウエスト」のお菓子を贅沢に味わう時間。

「紅茶をいれて味わう」。毎朝の習慣を通して、自分の中の小さな変化を感じとる

朝は紅茶をいれて1日を始めるのが10代からの習慣。お湯を沸かし、カップを選んで温めて、紅茶をいれる。

毎日繰り返しているからこそ、一連の動作の中に立ち現れるほんの小さな変化に気づきます。

同じ茶葉でも体調や天候で味や香りが違ったり。落ち着かない日は丁寧にお茶をいれることで心を鎮めたり。

習慣は自分を形づくるものであり、自分を知るための基準にもなります。

ミルクティーが定番。仕事の日の朝は「ウエスト」のバタークッキーなどで軽めに。

「とらや」のお菓子はわたしの特別。

父の施設に行く際は毎回立ち寄り、父が亡くなった翌日もお菓子をいただいて気持ちを強くしました。月2回、生菓子が替わるので、そのつど訪れています。

菓子板は小川剛さん、菓子切りは坂野友紀さん、茶碗は森岡希世子さんの作品。

花を添え、テーブルセッティングしてひとりの食事も気分よく

夕食はごはんとおみそ汁とシンプルなおかずが基本。この「オーボンヴュータン」のパテのように東京はおいしい加工品が多いので、たまの楽しみに。

花を飾りテーブルセッティングをすると、ひとりの食事も悲しい気持ちになりません。

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