1. トップ
  2. 恋愛
  3. ママ友同士で既婚者同士の合コンに参加!? 冷え切った夫婦関係で「女」が枯れていくことに危機感を抱く40代妻が選んだ道は?【書評】

ママ友同士で既婚者同士の合コンに参加!? 冷え切った夫婦関係で「女」が枯れていくことに危機感を抱く40代妻が選んだ道は?【書評】

  • 2026.2.2

【漫画】本編を読む

結婚、子育て、子どもの独立――。人生のステージが変わると、家族への愛や婚姻関係への考え方も変化する。『相互アリバイ妻 ママ友同士で浮気のアリバイ作ってます』(三松真由美:原作、カナメキヌコ:漫画/KADOKAWA)は、そんな心の揺れをテーマにした大人の恋愛ドラマである。

主人公はストーカーのように束縛してくるモラハラ夫に嫌気がさし、普通の男性との恋愛に憧れている43歳の牧村花耶。息子が大学生になり家を出た喪失感もあって、夫婦関係に疑問を持ち始めていた。そんなとき、彼女はママ友の美千留から既婚者同士の合コンに誘われる。20代の頃と違ってガツガツしない、余裕のある大人たちの合コンに花耶の胸は高鳴り、40代にして新たな扉を開いてしまう――。

本作が他の不倫漫画と一線を画すのは、単なる不倫や外的刺激の描写に終始しない点だ。夫婦関係の冷え込み、失われた女としての時間、そして男女の関係に新たな可能性を見出すプロセスが描かれていく。花耶をはじめとするママ友たちの「妻としての自分」と「一人の女としての自分」というふたつの自己の狭間で揺れる心理が丁寧に描かれている。恋愛経験がほとんどなかった過去、常に自分を見下し束縛する夫に抑えつけられてきた日々、そしてふとした瞬間に芽生える「もっと自分を大切にしたい」という思い。花耶の選択は決して軽薄なものではない。既婚者同士の合コンや婚外恋愛は、彼女にとって自身を再評価し、自立した女性として再スタートする第一歩となっていく。

夫婦関係は長く続くほど、お互いの存在が当たり前となり、出会った頃の思いやときめきを持つことは難しくなるものだ。そんな現実の中で、人生の彩りをあらためて取り戻そうとする花耶たちのしたたかな姿を見て、あなたはどんな感想を抱くだろうか。

文=七井レコア

元記事で読む
の記事をもっとみる