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【60代の漢方養生】「不眠」「尿トラブル」におすすめなのは?「腎」を整えてお悩み解消につなげる漢方薬をご紹介!

  • 2026.2.2

素敵世代に多いお悩みとしてあげられる、尿トラブルや不眠、体力低下や便秘など……。対策として漢方を取り入れてみるのはいかがでしょうか。今回は尿トラブルと不眠のお悩みにおすすめの漢方薬をご紹介します。

【お悩み】尿トラブル

腎の不調の代表的な症状。不眠の原因にもなりうる 60代女性は腎に不調が現れやすい状況にあります。頻尿や夜間尿、残尿感、尿もれなどの尿トラブルは、腎の衰え=腎虚の代表的な症状。腎は成長や発育、老化、そして泌尿器などの機能も司(つかさど)っており、特に排泄機能は加齢による影響を大きく受けるのです。夜間尿は睡眠の妨げになって不眠の原因にもなるため、ぜひ早めの改善を。

尿トラブルに悩む人には、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」

八味地黄丸は腎を整えてくれる漢方薬で、「補腎薬」とも呼ばれます。その名のとおり、桂皮をはじめとする8種類の生薬が使われています。腎虚を解消するには、腎を温めるのが効果的です。尿トラブルは冷えと大きく関係しており、温めることで尿トラブルと冷えの両方が解消でき、さらに腰痛や肩こりなど冷えが原因で起こっていたほかの症状の解消にもつながります。

効果・効能
下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、肩こり・頭重・耳鳴りなど高血圧に伴う随伴症状の改善、軽い尿もれ(体力中等度以下で、疲れやすくて四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿で、ときに口渇がある人に見られる諸症) 使用されている生薬
地黄(ジオウ)、山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)、牡丹皮(ボタンピ)、桂皮(ケイヒ)、附子(ブシ)

【お悩み】不眠

多いのは、不安による不眠。心を落ち着かせる漢方を 不眠にもいくつかタイプがあります。「ストレスで脳が興奮して眠れない」というタイプが多い働き盛り世代に対し、素敵世代に多いのは「強い不安感があって眠れない」というタイプ。年齢とともに不安感や落ち込みが強くなり、「あれこれ考えてしまって眠れない」というもの。解消のためには、心を落ち着かせて眠りにつきやすくする体質作りが必要です。

不眠に悩む人には、「加味帰脾湯(かみきひとう)」

五臓の脾胃を整えるとされる漢方薬。胃腸が整うことで全身に栄養が正しく行き渡るようになり、それによって気・血の巡りがよくなります。血を補うことで気の巡りがよくなり、その結果として精神が安定し、眠りにつきやすくなるのです。自分にふかふかのベッドを用意してあげるようなイメージで使っていただきたいです。使用されている生薬・竜眠肉はほんのりとした甘さのある果物で、この甘みも心に落ち着きをもたらしてくれます。

効果・効能
貧血、不眠症、精神不安、神経症(体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う人に見られる諸症) 使用されている生薬
人参(ニンジン)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、柴胡(サイコ)、酸棗仁(サンソウニン)、竜眼肉(リュウガンニク)、黄耆(オウギ)、当帰(トウキ)、山梔子(サンシシ)、遠志(オンジ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、木香(モッコウ)、生姜(ショウキョウ)

漢方Q&A

Q.副作用はあるの?

A.比較的少ないですが、副作用はあります 漢方薬にも副作用はあります。ただし、おだやかに効いていくのが特徴なので、比較的少ないと言えます。体質や習慣によって出る副作用に個人差があるため、「これは副作用かな?」と思ったら使用を中止し、自己判断で長期連用せず、専門家に相談しましょう。

教えてくれたのは

クラシエ薬品 ヘルスケア営業本部 ヘルスケア学術部 山本政春さん

中国・上海中医薬大学にて中医学を体系的に学ぶ。クラシエ薬品にて漢方の啓発活動に従事し、現在は医療関係者や一般消費者に向けて、中医学や漢方の知識をわかりやすく伝える取り組みを行う。特技は太極拳。

イラスト/はまだなぎさ 取材・文/平井薫子 ※素敵なあの人2026年2月号「素敵世代に多い8のお悩みを改善! 冬の漢方養生」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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