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賛否両論!?メラニア・トランプを追ったドキュメンタリー映画『メラニア』をあなたはどう見る?

  • 2026.1.30

第47代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプの、3人目にして現在の妻、メラニア・トランプ。バイデン政権からトランプ政権へとバトンタッチした“米大統領の政権移行”を、ファーストレディであるメラニアと彼女のチームの視点を通してとらえた史上初のドキュメンタリー映画『メラニア』が、1月30日に全世界同時公開された。

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2025年1月20日(現地時間)の大統領就任式に向けた準備から、就任式当日の模様、ホワイトハウスへ2度目の引っ越しをするまでを追った20日間の軌跡を鮮やかに映し出した本作。Amazon MGMが製作し、「ラッシュアワー」シリーズで知られるブレット・ラトナーが監督を務めるほか、かつて“隠遁のファーストレディ”と呼ばれながら、再びファーストレディに返り咲いたメラニア本人が共同プロデューサーとして名を連ねていることも注目を集めている。

そこで今回、本作をいち早く鑑賞した映画ジャーナリストの斉藤博昭、映画ライターの渡辺麻紀、MOVIE WAIKER PRESS編集部の野口加奈絵、別所樹の4名が映画『メラニア』を語り合う座談会を実施。なぜいまこの映画が製作されたのか?という疑問から、メラニアとは一体どんな人物なのか?彼女を取り巻く人々との関係、また本作の映像のディテールから読み取れることなど、様々な角度から考察・深堀りしていく。

※本記事は、特定の政治的立場を支持・否定するものではなく、映画作品を多角的に論じる編集方針に基づいて構成されています。

ドキュメンタリー映画だけど、まるでプロモーションビデオのよう

2025年1月の大統領就任式までの20日間、カメラがメラニア・トランプに密着した Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios
2025年1月の大統領就任式までの20日間、カメラがメラニア・トランプに密着した Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios

──まずは、映画『メラニア』を観た率直な感想をお聞かせください。

斉藤「この作品を観る前は、メラニア・トランプっていう人のことを全然知らなくて。声自体も今回初めて聞いたくらい」

野口「私も同じです」

別所「なかなかかわいらしい声の方なんだなって思いました!」

斉藤「あの声や話し方もイメージと違っていたから、ちょっとびっくりして。だって、トランプの横に立っている時のメラニアって、いつも怖い顔しているように見えて…。本作で実際に彼女が動いたり、しゃべったりする姿をようやく見られた。それはおもしろかったなって」

渡辺「それはそうなんだけど、私はトランプと同じように『私を見て!』っていう自己主張の強さを感じた。ドキュメンタリーというよりも、プロモーションビデオに見えたというか。ドキュメンタリーって、その人の素顔とか私生活が垣間見れるものでしょ。だけど、本作のメラニアは常にばっちり化粧して、ピンヒール履いて。料理は出てくるけど、実際に食べるシーンはないし、お金の話もいっさい出てこないし」

別所「確かに、海外ドラマみたいでしたね。だから、ドキュメンタリー映画を観るのに、ちょっと抵抗がある人にとっては逆にとっつきやすいのかもしれません。オープニングから、ルブタンの靴が大きく映し出されて、コツコツコツ…って、ピンヒールの音を響かせながらメラニアが登場する。『プラダを着た悪魔』みたいだなって」

野口「一瞬、これはメラニア本人じゃなくて、メラニアそっくりな女優さんなのかな?って思っちゃうくらい映画的な登場の仕方でした」

──ドキュメンタリー作品でありながら、フィクションのような印象を受けるのは、ブレット・ラトナー監督の演出によるものかもしれませんね。

ブレット・ラトナーはジャッキー・チェンとクリス・カッターが共演した「ラッシュアワー」シリーズを監督として知られる [c]Everett Collection/AFLO
ブレット・ラトナーはジャッキー・チェンとクリス・カッターが共演した「ラッシュアワー」シリーズを監督として知られる [c]Everett Collection/AFLO

野口「後半になりますが、メラニアのお父さんが8mmカメラで撮影していた映像を、ところどころに差し込んでくるのがすごく映画っぽいルックに見えて。あのカメラはわざわざお父さんに持たせたのかな?と思いました」

別所「確かにあそこは突然エモーショナルな感じになってましたね」

斉藤「もともとブレット・ラトナーはすごく作家性がある監督というわけではないから、今回もふつうに作っていたと思うけど…。トランプ夫妻が就任式に登壇するところを後ろから撮ったりしていたところは、フィクション映画っぽくて見やすかった」

渡辺「ブレット・ラトナーは2017年にセクハラで訴えられて以来、映画を撮っていなかったから。きっとトランプに近づいたんじゃないかと。それで、『メラニアの映画を撮ってくれたら…』とか言われたんじゃないかな。そういういまのアメリカのいろんな背景が見えてくるのが、ある意味おもしろい映画ではあるかも!?」

マイケル・ジャクソンにローリング・ストーンズ…劇中を彩る名曲の数々

──メラニア本人が大ファンだというマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」をはじめ、数多くの懐かしい楽曲が本作を彩っているのも贅沢でした。

渡辺「ベタな曲が多かったね」

斉藤「そこはブレッド・ラトナーらしいといえば、らしい(笑)」

渡辺「ヴィレッジ・ピープルの『Y.M.C.A.』って、ゲイをコンセプトにした曲じゃなかった?トランプはゲイ嫌いの印象だけども」

別所「『Y.M.C.A』はトランプの選挙集会でよく流していたようですね」

野口「映画では、メラニアが『Y.M.C.A.』に合わせて踊っているシーンも差し込まれていて。就任式前の集会や就任舞踏会でヴィレッジ・ピープルのメンバーたちが生演奏していました。ヴィレッジ・ピープルはトランプ政権を支持していないけど、“音楽は政治とは関係なく演奏されるべき”というコメントを出しているようです」

斉藤「『Billie Jean』の歌詞も、ちょっと意味ありげなんだよね。“有名な自分に近づいてくる女”、“自分の子どもだっていうけど、俺の子じゃない”みたいな歌詞になっているから。トランプとの関係をちょっと示唆しているような…。まぁ、それは邪推だけど、そういうふうにも読み取れる」

野口「メラニアはノリノリで歌っていましたけどね(笑)。2回も流れたから、すごく好きな曲なんだろうなって」

斉藤「単に『夫と一緒にマイケル・ジャクソンと会ったことがあるのよ!』って、自慢したかっただけかもしれないけど(笑)」

野口「冒頭のメラニア登場シーンで流れるのは、ベトナム戦争真っ只中の1969年に作られたローリング・ストーンズの『Gimme Shelter』です。あと気になったのは、ティアーズ・フォー・フィアーズの『Everybody Wants to Rule the World』。1985年の曲ですが、2022年のロシアのウクライナへの軍事侵攻と符号すると話題になり、再び注目を集めたんですよね」

斉藤「ただこの曲は本作では歌は外して、インストゥルメンタルで使っているんですよね。そこに深い意味があるんじゃないかと」

別所「なるほど…。でも、ふつうこんなに有名な曲がたくさん使われないですよね。ドキュメンタリーで」

渡辺「そうやって聞き覚えのある曲を多用しているところも、映画として見やすく作っていると言えるかもね」

就任式のスーツに、舞踏会のドレス…メラニアの並々ならぬファッションへのこだわり

──メラニアは身長180cmの元モデルで、母親は子ども服メーカーのデザイナーだったということもあり、劇中ではファッションに対する並々ならぬこだわりを見せていました。今回の就任式でメラニアが着用したドレスは、前回、2017年の就任式の時と同じフランス出身のデザイナー兼スタイリストのエルヴェ・ピエールが手掛けていました。

 愛息バロンと共に大統領就任式に参加するメラニア。こだわりのスーツを着用していた [c] Reuters/AFLO
愛息バロンと共に大統領就任式に参加するメラニア。こだわりのスーツを着用していた [c] Reuters/AFLO

野口「日中の就任式ではネイビーブルーのコートと帽子のコーディネート。夜の就任舞踏会では黒いリボンのついた白地のドレスでした」

渡辺「目深にかぶるタイプの帽子だったから、目もとが見えなくて。さらにメラニアは背が高いから、帽子をかぶって並ぶと、後ろの人が全然見えなくなる。そのへんも気になって、邪魔だなぁと思ってしまった。帽子のリボンの幅もmm単位でこだわっていたよね」

別所「帽子のせいで、トランプがチークキスするのも大変そうでした(笑)。あと、ブラウスの襟もこだわっていましたよね。首もとが高すぎると、威圧的に見えるとか。フィッティングの時、メラニアがいろいろ細かくリクエストして、デザイナーのアシスタントがその場でビリッと襟の部分の布を裂いて微調整していく様子が印象に残っています」

斉藤「確かにファッションのシーンは、ちょっと過剰なくらい出てくるよね」

渡辺「トランプ夫妻とバイデン夫妻がホワイトハウスの前で並んで立っているシーンでは、あまりにもメラニアがビシッと決まっているから、バイデンの奥さんがちょっとかすんで見えちゃったかな」

斉藤「トランプも自分の横に立つ結婚相手として、ああいう見栄えのいい女性を求めたっていうことなのか…」

ちょっとキスがしにくそう? [c] Reuters/AFLO
ちょっとキスがしにくそう? [c] Reuters/AFLO

この映画にメラニアの真意は反映されているのか?

舞踏会で着用していたドレスが完成するプロセスも描かれる [c] Reuters/AFLO
舞踏会で着用していたドレスが完成するプロセスも描かれる [c] Reuters/AFLO

──メラニアはユーゴスラビア(現スロベニア)出身で、外国出身のファーストレディとしては史上2人目、約190年ぶりだそうです。

野口「トランプの最初の奥さん、イヴァナもチェコ出身(当時はチェコスロバキア)でしたよね。トランプは移民に厳しいのに、奥さんは外国人っていうのがやっぱり不思議ですよね」

別所「デザイナーとか、いろんな国の方が出てきましたね。エルヴェ・ピエールと一緒にいたスタッフの女性も日本人の方でした」

斉藤「ミャンマー出身のインテリア・コーディネーターもいた。メラニアはみんなのこと信頼している感じだったよね。多様性を意識しているのかな」

渡辺「うちの旦那は移民政策を強化しているけど、私は移民に寛大なのよ、っていう」

野口「そうすることで反トランプ層を取り込める、っていう説もあるらしいです」

斉藤「じゃあ、トランプが嫌いな人がこの映画を観たら、メラニアに対していい面を発見できるってことでしょ。たとえそれが、ちょっと作り物っぽいとはいえ」

渡辺「でも、本当に言いたかったことなのかもしれない。こういう形でしか言えないじゃない。メディアも彼女にはなかなかマイクを向けないでしょ。だから『皆さん、私のことをトランプと同じように考えているかもしれないけど、私はトランプとは違う価値観を持ってるのよ』っていうことを、本作を通して柔らかく言いたかったのかも」

別所「そうかもしれないですね」

斉藤「就任式前にトランプが演説のリハーサルをするシーンでは、メラニアが『こういうふうに言ったら?』みたいな提案をトランプが受け入れていたよね」

別所「就任式の演説でトランプが実際にそのフレーズを言ったら、会場がすごく盛り上がって。トランプがメラニアに『やったぜ!』っていう感じでアイコンタクトしていましたね(笑)」

大統領就任式で演説するドナルド・トランプ [c] Reuters/AFLO
大統領就任式で演説するドナルド・トランプ [c] Reuters/AFLO

大統領就任式の舞台裏から見える人間模様

──準備期間を含めて、大統領就任式の舞台裏がじっくり描かれているところも本作の大きな見どころになっています。

野口「メラニアがデザイナーと打ち合わせを重ねていた、就任式の晩餐会のテーブルセッティングはすごく豪華でしたよね。テーブルクロスや食器のカラーコーディネートも素敵でした」

別所「金色はトランプが大好きな色だから使いたい、とか。あと真っ赤な招待状がめちゃくちゃ大きくなかったですか⁉やっぱりこういうセレモニーって、各分野の専門家が大勢でチームを組んで作り上げられているんだな、って改めて思いました」

野口「就任式では歴代大統領たちが奥さん同伴で参列されていましたね。でも、オバマさんが1人で参加していたのが気になりました」

渡辺「奥さん、出席したくなかったんじゃない?当時のニュースでもちょっと見た記憶がある」

別所「あと就任式で、ちょっと脇に立たされていたバイデン夫妻の映し方には意図的なものを感じました。“追いやられた人たち”みたいな見え方だったので。あと、出席者の方がみんな笑顔でいるなか、大統領選で敗れたカマラ・ハリスの表情は硬めでしたね。カマラのことも、わざと映していたのかなと」

斉藤「そういった一部始終が細かく映画で描かれていたのは、確かに興味深かったね」

 大統領就任式で並んだトランプ夫妻とバイデン夫妻 [c] Reuters/AFLO
大統領就任式で並んだトランプ夫妻とバイデン夫妻 [c] Reuters/AFLO

メラニア・トランプの活動を初めて知る機会に

【写真を見る】イーロン・マスクにジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグまで…!錚々たる面々が大統領就任式に集結 [c] Reuters/AFLO
【写真を見る】イーロン・マスクにジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグまで…!錚々たる面々が大統領就任式に集結 [c] Reuters/AFLO

──就任式では、実業家のイーロン・マスクやAmazon.com創業者のジェフ・ベゾスなど、巨大テック企業のCEOたちが閣僚よりもいい席に座っていたこともトランプ政権ならではの光景でした。

渡辺「あの富豪たちって、最初にトランプが大統領に就任した時はアンチ・トランプだったのに、あっという間に変わりましたね。今回の就任式の時点で、すでにトランプとの関係がちゃんとできていたことがわかる。いきなり態度を180°変えて、涼しい顔をしていられるのは、さすがだなぁと。やっぱりこうじゃないと、富豪にはなれないんだな。今回、この映画もAmazon MGMが製作しているもんね」

斉藤「今回はトランプと親しくならないと、もう企業として危うくなるっていうね。だから、とりあえずトランプの奥さんの映画を作って、トランプ政権にも寄付をして…」

野口「トランプに恩を売っておく、そういう感じですかね」

別所「舞踏会の時、トランプの目の前の席にいたイーロン・マスクは、お膝にパートナーの女性を乗せて、満面の笑みでしたね(笑)」

──この映画を観て、メラニアに対するイメージが変わった部分はありましたか?

愛息バロンに笑顔を見せる、メラニア Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios
愛息バロンに笑顔を見せる、メラニア Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios

別所「いままでは、完全にトランプのトロフィーワイフなのかと思っていたんですけど、実はけっこう自分の名前でいろんな社会福祉活動をしているところですね。劇中でも、それをけっこう主張していて…」

野口「インターネット上のいじめ対策などに取り組む“Be Best”という児童福祉キャンペーンとか、ガザ地区で拘束されている人質の解放運動とか。日本では報道されていないけど、ちゃんと働きかけていたんだ、というのを初めて知りました」

別所「“Be Best”の活動について、フランス大統領エマニュエル・マクロンの妻、ブリジットとオンライン会議をやっていたり、ヨルダンのラーニア王妃と2人で会談したりするシーンは興味深かったです」

渡辺「いつもトロフィーワイフに見られているから、『違うの、私はちゃんと独立した人間なのよ!いいこともたくさんしているの!』って、みんなに教えたかったんじゃない?」

斉藤「それを、これみよがしになるギリギリの線をついて、きれいに描いている感じかな」

渡辺「実際にやっているんだったら、いいことだからね!」

就任舞踏会に向かうトランプ夫妻 Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios
就任舞踏会に向かうトランプ夫妻 Photo Credits: Regine Mahaux/Amazon MGM Studios Muse Films/Amazon MGM Studios

トランプがハリウッドに介入する理由

──Netflixとパラマウント・スカイダンスがワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収の争奪戦を繰り広げるなか、トランプがNetflixとワーナー・ブラザースの社債を計100万ドル以上を購入していたことが先日ニュースになりました。トランプのハリウッドへの介入についてどう思いますか?

渡辺「私、ワーナーはNetflixのほうに行ってほしいんだよね」

斉藤「でもトランプは一応、パラマウント側だよね」

渡辺「パラマウントのCEOについたデビッド・エリソンの父親は世界一の大富豪で、熱烈なトランプ支持者。そういう人たちがトップに立ったパラマウントだと、ジェームズ・ガンみたいな監督は、もう映画をつくらせてもらえなくなりそうだから心配してる。トランプは、表向きはハリウッドを嫌っていても、本当はハリウッドに認めてほしいんだと思うよ。ハリウッドの映画って、アメリカの国策の一環みたいなものだから。自分がそこに関与しないのは変だって思っているんじゃないかな」

斉藤「買収とか、そういうことがあるたびに、自分が口を出さないと気がすまないっていう。ハリウッドを嫌いと言いつつ、『ホーム・アローン2』(92)にカメオ出演しちゃうぐらいなんだから。あれは当時トランプが所有していたプラザホテル内での撮影を許可する代わりに、自分を出せって言ったんでしょ。そんな目立ちたがりの性格で、しかも民主党寄りのハリウッドが自分のことを嫌うから、ヘソを曲げているわけで。介入することで自分の力を見せつけたいんじゃないかな」

映画『ホーム・アローン2』に登場した若き日のドナルド・トランプ [c]Everett Collection/AFLO
映画『ホーム・アローン2』に登場した若き日のドナルド・トランプ [c]Everett Collection/AFLO

渡辺「すべては自己顕示欲なんだろうな」

斉藤「一方で、メラニアはこの映画のために自分の映画制作会社を作ったみたいなんだよ。“ミューズ・フィルムズ(Muse Films)”っていう名前の」

野口「昨年11月に発表されていますね。第1弾として本作を劇場公開したあと、三部構成のドキュメンタリーシリーズとして配信が予定されているとか」

渡辺「やっぱり私はね、この映画の中で、プライベートのメラニアがジャージ着て歩いているような庶民的な姿の映像をちょっとくらいは見たかったな」

斉藤「そのほうが好感度アップするよね」

別所「このドキュメンタリーが三部作だとすると、もしかしたら、第2弾はそっちに振り切っているのかもしれないですよ!」

斉藤「まあ、そういう感じで、どこまでが作り物であり、演出なのか、みたいなことを考えるのがおもしろいよね、この映画って。もちろん、好き嫌いは別として」

渡辺「ドキュメンタリーって聞くと、100%事実みたいに思ってしまいがちだけど」

斉藤「違うからね。それを編集して、いくらでも演出の意図をこめられるから。今年の秋には中間選挙もあるし、トランプが毎日のようにニュースを賑わせているいま、この映画が公開されるのは、ある意味すごくタイムリー。描かれていることすべてを鵜呑みにするのではなく、疑問を持ちながら、考えながら観てほしいですね」

取材・文/石塚圭子

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