1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【新宿】「モダンアートの街・新宿」 近代美術を育んだ都市とSOMPO美術館50周年

【新宿】「モダンアートの街・新宿」 近代美術を育んだ都市とSOMPO美術館50周年

  • 2026.1.30

1976年に新宿で開館したSOMPO美術館は、2026年に開館50周年を迎えます。「モダンアートの街・新宿」展はその節目を記念し、「新宿」を軸に日本近代美術の歩みをたどる特別展です。明治末期から多くの新進芸術家を惹きつけてきた新宿は、日本のモダンアート形成に欠かせない都市でした。 本展は、明治末期から約半世紀にわたる新宿を舞台に展開した美術の軌跡を、新宿の美術館として初めて本格的に紹介します。

出典:リビング東京Web

中村彝(つね)と新宿中村屋サロン――近代美術のはじまり

中村彝(つね)(1887–1924)は軍人を志しましたが、肺結核によりその道を断たれ画家へと転身しました。病と闘いながら新宿中村屋サロンで才能を開花させました。海外渡航が難しかった時代、新宿は国内にいながら世界の芸術思想に触れられる知的・芸術的交差点でした。

出典:リビング東京Web

中村彝《頭蓋骨を持てる自画像》1923年油彩/カンヴァス 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館 ※プレス向け内覧会で許可を得て撮影しました。

中村彝をはじめとする画家たちは、ここで人と出会い、刺激を受けながら、日本近代絵画の新たな表現を切り拓いていきます。

下落合アトリエ村と画家たちのネットワーク

大正期の新宿区下落合(旧・落合町)一帯は、多くの芸術家が暮らした「アトリエ村」として知られています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

松本竣介もこの地に住み、佐伯祐三や中村彝とつながる芸術的コミュニティの一員でした。パリでも活躍し国際的な視野で制作を行った佐伯祐三は落合に自宅兼アトリエを構え、《下落合風景》など日本での代表作を制作。日仏を往復しながら、新宿の日常風景を独自の視点で描き出しました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

都市・新宿が生んだ表現の広がり

関東大震災後の新宿を描いた木村荘八の作品には、復興期の街を行き交う人々の息遣いが刻まれています。

出典:リビング東京Web

木村荘八《新宿駅》1935年 油彩/カンヴァス 個人蔵

さらに阿部展也、瀧口修三らによって、新宿は絵画にとどまらず、彫刻や評論、前衛的表現へとジャンルを超えた芸術の発信地となっていきました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

新宿という都市そのものが、多様な表現を育む土壌であったことが浮かび上がります。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

50周年を彩るミュージアムショップの共創ストーリー

ミュージアムショップでは、50周年を記念した特別コーナーを展開。新宿中村屋や文明堂といった新宿ゆかりの企業と共創したオリジナルグッズが並びます。老舗企業の歴史や美意識と、美術館の活動が重なり合うことで、新宿の文化が現在進行形で受け継がれていることを実感できるスポットです。

出典:リビング東京Web

50周年を記念したオリジナルグッズ

限定グッズとひまわり作品が一堂に

「モダンアートの街・新宿」展では、SOMPO美術館常設のゴッホ《ひまわり》に加え、戦前~戦後の東京画壇と関わりのあった小泉八雲の三男・小泉清《向日葵》や、池袋モンパルナスを代表する寺田政明《ひまわり》などひまわりの作品が集結しています。

出典:リビング東京Web

ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年 油彩/カンヴァス SOMPO美術館    

ミュージアムショップではひまわりをモチーフにした「レゴ」も販売され、作品と街の歴史を合わせて楽しめる内容となっています。

出典:リビング東京Web

中村彝や佐伯祐三が生きた創作の現場、下落合アトリエ村に広がった芸術家たちのネットワーク、そして現代へと受け継がれる新宿の文化的記憶。 SOMPO美術館開館50周年という節目に開催される本展は、作品鑑賞を超えて、街と芸術が相互に育んできた歴史そのものを体感できる展覧会です。新宿が紡いできたモダンアートの物語を、ぜひ五感で味わってみてください。

元記事で読む
の記事をもっとみる