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悪魔崇拝者をめぐる集団ヒステリーが巻き起こっていたアメリカを舞台にしたホラー『ハウス・オブ・ザ・デビル』日本公開決定!

  • 2026.1.28

現代ホラー映画界の中心を担うタイ・ウェスト監督の輝かしいキャリアの原点にして、世界中で熱狂的支持を集め続ける“異形の傑作”『ハウス・オブ・ザ・デビル』が3月27日(金)に公開となることが決定した。

【写真を見る】ベビーシッターに応募した若い女性に恐怖が襲いかかる!

【写真を見る】ベビーシッターに応募した若い女性に恐怖が襲いかかる! [c]2008 MPI MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】ベビーシッターに応募した若い女性に恐怖が襲いかかる! [c]2008 MPI MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED.

1980年代のアメリカでは、「サタニック・パニック」と呼ばれる悪魔崇拝をめぐる前代未聞の集団ヒステリーが社会を席巻していた。子どものころに儀式に参加させられ虐待を受けた、という証言が全土で噴出し、マスコミから司法、ついにはFBIまでが動く大騒動へと発展したという過去がある。本作は、そんな不穏な時代のアメリカ北東部を舞台に、全編16mmフィルムで撮影された作品。セット、衣装、フォントデザイン、カメラワークに至るまで徹底して当時の空気を再現し、80年代スラッシャーへの愛情を詰め込んだ一作だ。

監督を務めるのは、A24初のシリーズ化作品「Xシリーズ」で世界的ヒットを飛ばしたウェスト。デビュー作直後から業界の注目を集め、『キャビン・フィーバー2』の監督に大抜擢されるも、制作側との対立から望まぬ形で公開される苦い経験を味わった。ハリウッドから距離を置き、自らの原点に立ち返って撮り上げた本作は、トライベッカ映画祭やスクリームフェストで絶賛され、じわじわと時間をかけて禍々しい恐怖の雰囲気を醸成していく独自の演出スタイルを確立した出世作となった。次回作には、チャールズ・ディケンズの古典的名作『クリスマス・キャロル』を、ジョニー・デップ主演で映画化する『Ebenezer: A Christmas Carol(原題)』が控えている。

今回解禁された予告編では、“説明不能な出来事”の一部始終を覗くことができる。冒頭では、「ベビーシッター募集の件で電話しました」という一本の電話と、若い女性サマンサ(ジョスリン・ドナヒュー)の姿が。金欠ですぐ稼げるベビーシッターの仕事に応募したといい、その事実を友人に伝えると「子どもは嫌いでしょ?悪魔みたいな子でも知らないよ?」と反対されるも、働くことを決めたサマンサの様子を捉えている。

後日広告主の豪邸に伺うと、正式な依頼内容が伝えられる。白髪の老人ウルマン(トム・ヌーナン)からベビーシッターではなく、妻の老いた母親の世話を頼みたいという内容で、一晩400ドルという高額な報酬提示だった。そして「我々は出かけるが、ほぼなにもしなくていい」という簡易な依頼に、サマンサは笑顔を見せ、仕事を引き受けることに。ウルマン夫婦が出かけて一人となったサマンサは、豪邸内の掃除をしていたりしていると、どこか不気味な空気感を感じてしまう。気に留めずテレビを見ていると、“今夜は皆既月食”というニュースを目にする。この太陽、地球、月が一直線に並び、月が神秘的な赤銅色に見えるスペシャルな日に、“究極の邪悪が解き放たれる”というテロップが踊る。

すると転調を見せる展開となり、サブリミナル映像で一瞬身の毛がよだつ得体の知れないなにかと、顔中血だらけの女性らしき人物、魔法陣の上で寝そべる人間たち、動物らしき頭蓋骨といったアイテムと不協和音で、パニックシーンを垣間見ることができる。白髪老人の「君は選ばれたんだ、今夜はまたとない好機だ」という意味深なセリフと、ポスタービジュアルにも書かれた“1980年代、アメリカ人の70%が残虐な悪魔崇拝者の存在を信じていた”という不穏な真実や、サマンサらしき人物が背中越しでナイフを持つ描写が差し込まれていく。

現代ホラー映画界の担い手となったウェスト監督の原点となる本作。世界中で熱狂的支持を集め続ける“異形の傑作”を、ぜひ目の当たりにしてほしい。

文/鈴木レイヤ

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