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女優たちの“怪演”に釘付けになる映画・ドラマ3選

  • 2026.1.26

『サブスタンス』©2024 UNIVERSAL STUDIOS
 
 
先日、2026年のゴールデングローブ賞が発表されましたが、昨年の今頃に話題をさらっていたのがデミ・ムーアでした。主演作『サブスタンス』で美と若さに執着して劇薬にすがる女優に扮したデミは、誰もが驚くような凄まじい演技を披露し、主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に輝いたのです。彼女の怪演を見ようと劇場に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。そこで今回は、『サブスタンス』を筆頭に、人気女優の怪演に注目したい作品を紹介します。

デミ・ムーアの鬼気迫る演技と予測不能な展開に度肝を抜かれる怪作 『サブスタンス』

『サブスタンス』©2024 UNIVERSAL STUDIOS

元人気女優のエリザベスは、50歳の誕生日を迎えたその日、年齢を理由にフィットネス番組を下ろされてしまいます。絶望したエリザベスが再生医療「サブスタンス」に手を出すと、彼女の背中から若くて美しい女性「スー」が現れます。弾けんばかりの若さと美貌、そしてベテラン女優の経験を併せ持つスーは、瞬く間に新たなスターとして人々を魅了するのでした。
 
ただし、「サブスタンス」には絶対的なルールがあり、一つの精神を分け合う二人は1週間ごとに入れ替わらなければなりません。今や売れっ子のスーにとって1週間では時間が足りず、ルールを破り始めます。交互の計画は崩れ、二人は壮絶な状況にのまれていきます。
 

『サブスタンス』©2024 UNIVERSAL STUDIOS

まだまだ美しく、レオタードを着こなすスタイルも維持しているのに、下品な男性プロデューサーから“用済み”と言われるエリザベスの悲哀を、デミ・ムーアが全身で表現。人気女優だったプライド、若さが失われていく恐怖、美しさへの執着、さまざまな感情を内に秘め、怪しい薬を注射する姿は鬼気迫るものがあります。

『サブスタンス』©2024 UNIVERSAL STUDIOS

そして、裸でサブスタンスを打ち、のたうちまわり、それでもやめられない執念の塊のようなデミの演技には目を見張ります。本作の公開時はすでに62歳(現在63歳)のデミは、自身も若い頃から人気女優で、出演作は軒並みヒットし、年齢を重ね、おそらくエリザベスと同じような気持ちを味わったことがあるのでしょう。彼女の演技が振り切れていくにつれ、物語も映像もどんどんグロテスクになり、ホラーと化していきます。
 
フランスの監督コラリー・ファルジャとデミ・ムーア、そしてスーを演じたマーガレット・クアリー(アンディ・マクダウェルの娘)という女性3人が作り上げた作品は、予想をはるかに超えた、見たこともない怪作といえます。
 
 

『サブスタンス』

2024年製作

Blu-ray ¥5,500/DVD ¥4,400
発売・販売元:ギャガ

©2024 UNIVERSAL STUDIOS

ナタリー・ポートマンが奇抜メイクで圧巻のパフォーマンス 『ポップスター』

『ポップスター』Motion Picture ©2018 VOX LUX FILM HOLDINGS, LLC. All Rights Reserved

同級生による銃乱射事件でただ一人生き残っ少女たセレステは、姉と作った犠牲者への追悼曲が注目を集め、スターへの道を歩み始めます。それから長い月日を経て、30代になったセレステは、アルコールとスキャンダルによってすでに栄光から転落していました。
 
 

『ポップスター』Motion Picture ©2018 VOX LUX FILM HOLDINGS, LLC. All Rights Reserved

娘の母として、スターとして、輝きを取り戻したいセレステは、再起をかけたツアーを企画。しかし、その矢先、セレステの心の傷をえぐるような凄惨な事件が起こってしまいます。トラブルとプレッシャーで押しつぶされそうになりながらも、セレステはステージへと向かいます。

『ポップスター』Motion Picture ©2018 VOX LUX FILM HOLDINGS, LLC. All Rights Reserved

30代になったセレステを演じたのは、ナタリー・ポートマン。追悼曲が話題を呼んだ頃のイノセントさは影を潜め、スターの傲慢さと不安から周囲に当たり散らす歌姫を熱演。普段のナタリーのイメージからかけ離れた奇抜メイクをしてギラギラした全身黒タイツに身を包み、ステージで歌い踊る姿は圧巻です。
 
 

『ポップスター』

2018年製作

DVD ¥4,180
発売・販売元:ギャガ

Motion Picture ©2018 VOX LUX FILM HOLDINGS, LLC. All Rights Reserved

永野芽郁の眼差し、鈴木京香の悪女ぶり、演技合戦が見もの 『御手洗家、炎上する』

Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』独占配信中

13年前の大火事が原因で母と妹と家を出た村田杏子(永野芽郁)は、彼女の人生を狂わせたのは御手洗家の後妻となった人気インフルエンサーの真希子(鈴木京香)に違いないと思い、家政婦として御手洗家に潜入します。実は、杏子の旧姓は御手洗。彼女は正体を隠して、自分の生家に戻ったのです。
 
火事の真相を探るために真希子に取り入る杏子を演じるのは、永野芽郁。真希子を真っ直ぐ見つめる眼差しが、真希子の嘘や不安を見抜いているかのようです。一方、真希子を演じる鈴木京花は、セレブなインフルエンサーとして成り上がっていく承認欲求の強い主婦が意外にも似合っており、なりふりかまわない悪女ぶりが見事。永野芽郁と鈴木京花、二人のメラメラ演技合戦は必見です。

『御手洗家、炎上する』

2023年製作

Netflixで独占配信中

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構成・文

ライター 中山恵子

中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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