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第98回アカデミー賞ノミネートが発表!『罪人たち』が史上最多16部門で候補入り、『国宝』は“日本映画初”を達成

  • 2026.1.23

現地時間1月22日、第98回アカデミー賞のノミネートが発表。2部門でショートリスト(最終選考)入りを果たしていた『国宝』(公開中)が、日本映画として史上初めてメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされる快挙を達成。なお、国際長編映画賞では惜しくもノミネートには至らなかった。

【写真を見る】惜しくも国際長編賞ノミネートを逃した『国宝』…メイキャップ&ヘアスタイリング賞では日本映画初ノミネートの快挙!

【写真を見る】惜しくも国際長編賞ノミネートを逃した『国宝』…メイキャップ&ヘアスタイリング賞では日本映画初ノミネートの快挙! [c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会
【写真を見る】惜しくも国際長編賞ノミネートを逃した『国宝』…メイキャップ&ヘアスタイリング賞では日本映画初ノミネートの快挙! [c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

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本年度から「キャスティング賞」が新設され、全部で24部門となったアカデミー賞。そのなかで最多ノミネートを獲得したのは、「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンがタッグを組んだ『罪人たち』。

驚異の16部門ノミネートを成し遂げた『罪人たち』 [c]Everett Collection/AFLO
驚異の16部門ノミネートを成し遂げた『罪人たち』 [c]Everett Collection/AFLO

春シーズンに北米で公開され、社会現象級のヒットを記録すると共に、ホラージャンルとしては異例の高評価を集めた同作は、選考対象となりうる17部門のうち主演女優賞を除く16部門で候補入りを果たす大旋風。なお、16部門ノミネートは『イヴの総て』(50)、『タイタニック』(97)、『ラ・ラ・ランド』(16)が記録した14部門を抜き、アカデミー賞史上最多のノミネート数となる。

また、レオナルド・ディカプリオとポール・トーマス・アンダーソンがタッグを組んだ『ワン・バトル・アフター・アナザー』が12部門13ノミネートで続き、ティモシー・シャラメ主演のA24作品『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(3月13日公開)、ギレルモ・デル・トロ監督がゴシックホラーの古典を再映画化した『フランケンシュタイン』(Netflixにて配信中)、第78回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した『センチメンタル・バリュー』(2月20日公開)が9部門で続いた。

すでに2度のオスカーを手にしているエマ・ストーン。『ブゴニア』で5度目の女優賞候補に [c]2025 FOCUS FEATURES LLC.
すでに2度のオスカーを手にしているエマ・ストーン。『ブゴニア』で5度目の女優賞候補に [c]2025 FOCUS FEATURES LLC.

他にも、昨年の第38回東京国際映画祭のクロージングを務めたクロエ・ジャオ監督の『ハムネット』(4月10日公開)は作品賞や監督賞、主演女優賞など8部門で候補入り。ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが長編映画では4度目のタッグを組んだ『ブゴニア』(2月13日公開)は、作品賞や主演女優賞など4部門にノミネートされている。

『国宝』の候補入りが期待されていた国際長編映画賞は、例年にも増して強力な作品が顔を揃える結果に。ノルウェー代表の『センチメンタル・バリュー』と、カンヌ国際映画祭で監督賞と男優賞に輝いたブラジル代表の『シークレット・エージェント』(2026年公開)の2作は、どちらも作品賞など主要部門に複数ノミネートされるなど存在感を発揮。

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の『シンプル・アクシデント/偶然』は、国際長編映画賞と脚本賞に [c]LesFilmsPelleas
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の『シンプル・アクシデント/偶然』は、国際長編映画賞と脚本賞に [c]LesFilmsPelleas

また、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作でフランス代表の『シンプル・アクシデント/偶然』(5月8日公開)は脚本賞でも候補入りを果たし、カンヌ国際映画祭の審査員賞受賞作であるスペイン代表の『Sirat(英題)』は録音賞にもノミネート。5作品中唯一、他部門にノミネートされていないチュニジア代表の『The Voice of Hind Rajab(英題)』は、第82回ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞に輝いた作品だ。

同じく複数の日本映画がエントリーしていた長編アニメーション賞は、現在世界中でメガヒットを記録している『ズートピア2』(公開中)、サウンドトラックも話題を集めているNetflixアニメ『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(Netflixにて配信中)のほか、ディズニー&ピクサーの『星つなぎのエリオ』、神戸生まれの作家アメリー・ノートンの自伝を原作にした『アメリと雨の物語』(3月20日公開)、アヌシー国際アニメーション映画祭長編映画部門グランプリに輝いた『ARCO/アルコ』(4月24日公開)がノミネートされた。

アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリに輝いた『ARCO/アルコ』 [c]2025 Remembers / mountainA / France 3 CINEMA
アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリに輝いた『ARCO/アルコ』 [c]2025 Remembers / mountainA / France 3 CINEMA

なお、スタジオ別のノミネート数では、『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』、そして助演女優賞にエイミー・マディガンがノミネートされた『WEAPONS/ウェポンズ』を送りだしたワーナー・ブラザースが30(同社が配給を務めたApple製作作品の映画『F1(R)/エフワン』を含めると34)で最多。以下、NEONが18、Netflixが16、フォーカス・フィーチャーズが13、A24が11と続いている。

第98回アカデミー賞授賞式は、現地時間3月15日(日)/日本時間3月16日(月)に執り行われる。

<第98回アカデミー賞ノミネート一覧>

●作品賞

『ブゴニア』

映画『F1(R)/エフワン』

『フランケンシュタイン』

『ハムネット』

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

『シークレット・エージェント』

『センチメンタル・バリュー』

『罪人たち』

『トレイン・ドリームズ』

●監督賞

クロエ・ジャオ『ハムネット』

ジョシュ・サフディ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ヨアキム・トリアー『センチメンタル・バリュー』

ライアン・クーグラー『罪人たち』

●主演男優賞

ティモシー・シャラメ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

レオナルド・ディカプリオ『ワン・バトル・アフター・アナザー』

イーサン・ホーク『Blue Moon(原題)』

マイケル・B・ジョーダン『罪人たち』

ヴァグネル・モウラ『シークレット・エージェント』

●主演女優賞

ジェシー・バックリー『ハムネット』

ローズ・バーン『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』

ケイト・ハドソン『Song Sung Blue(原題)』

レナーテ・レインスヴェ『センチメンタル・バリュー』

エマ・ストーン『ブゴニア』

●助演男優賞

ベニチオ・デル・トロ『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ジェイコブ・エロルディ『フランケンシュタイン』

デルロイ・リンドー『罪人たち』

ショーン・ペン『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ステラン・スカルスガルド『センチメンタル・バリュー』

●助演女優賞

エル・ファニング『センチメンタル・バリュー』

インガ・イブスドッテル・リッレオース『センチメンタル・バリュー』

エイミー・マディガン『WEAPONS/ウェポンズ』

ウンミ・モサク『罪人たち』

テヤナ・テイラー『ワン・バトル・アフター・アナザー』

●脚本賞

ロバート・カプロウ『Blue Moon(原題)』

ジャファル・パナヒ『シンプル・アクシデント/偶然』

ロナルド・ブロンスタイン、ジョシュ・サフディ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

エスキル・フォクト、ヨアキム・トリアー『センチメンタル・バリュー』

ライアン・クーグラー『罪人たち』

●脚色賞

ウィル・トレイシー『ブゴニア』

ギレルモ・デル・トロ『フランケンシュタイン』

クロエ・ジャオ、マギー・オファーレル『ハムネット』

ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』

クリント・ベントリー、グレッグ・クウェダー『トレイン・ドリームズ』

●撮影賞

ダン・ローストセン『フランケンシュタイン』

ダリウス・コンジ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

マイケル・バウマン『ワン・バトル・アフター・アナザー』

オータム・デュラルド・アーカポー『罪人たち』

アドルフォ・ヴェローゾ『トレイン・ドリームズ』

●編集賞

スティーブン・ミリオン 映画『F1(R)/エフワン』

ロナルド・ブロンスタイン、ジョシュ・サフディ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

アンディ・ユルゲンセン『ワン・バトル・アフター・アナザー』

オリヴィエ・ブッゲ・クエット『センチメンタル・バリュー』

マイケル・P・ショーヴァー『罪人たち』

●美術賞

タマラ・デヴェレル、シェーン・ヴィオー『フランケンシュタイン』

フィオナ・クロンビー、アリス・フェルトン『ハムネット』

ジャック・フィスク、アダム・ウィリス『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

フロレンシア・マーティン、アントニー・カルリーノ『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ハンナ・ビークラー、モニーク・シャンパーニュ『罪人たち』

●衣装デザイン賞

デボラ・L・スコット『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

ケイト・ホーリー『フランケンシュタイン』

マルゴシア・トゥルザンスカ『ハムネット』

ミヤコ・ベリッツィ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

ルース・E・カーター『罪人たち』

●メイクアップ&ヘアスタイリング賞

マイク・ヒル、ジョーダン・サミュエル、クリオナ・フューレイ『フランケンシュタイン』

豊川京子、日比野直美、西松忠『国宝』

ケン・ディアス、マイク・フォテーヌ、シュニカ・テリー『罪人たち』

カズ・ヒロ、グレン・グリフィン、ビョルン・レーバイン『スマッシング・マシーン』

トーマス・フォルドバーグ、アン・キャスリーン・サウバーグ『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』

●キャスティング賞

ニーナ・ゴールド『ハムネット』

ジェニファー・ヴェンディティ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

カッサンドラ・クルクンディス『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ガブリエル・ドミンゲス『シークレット・エージェント』

フランシーヌ・メイズラー『罪人たち』

●作曲賞

ジャースキン・フェンドリックス『ブゴニア』

アレクサンドル・デスプラ『フランケンシュタイン』

マックス・リヒター『ハムネット』

ジョニー・グリーンウッド『ワン・バトル・アフター・アナザー』

ルドウィグ・ゴランソン『罪人たち』

●歌曲賞

「Dear Me」『Diane Warren: Relentless(原題)』

「Golden」『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』

「I Lied To You」『罪人たち』

「Sweet Dreams of Joy」『Viva Verdi!(原題)』

「Train Dreams」『トレイン・ドリームズ』

●視覚効果賞

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

映画『F1(R)/エフワン』

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

『ロスト・バス』

『罪人たち』

●音響賞

映画『F1(R)/エフワン』

『フランケンシュタイン』

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

『罪人たち』

『Sirat(英題)』

●国際長編映画賞

『シークレット・エージェント』(ブラジル)

『シンプル・アクシデント/偶然』(フランス)

『センチメンタル・バリュー』(ノルウェー)

『Sirat(英題)』(スペイン)

『The Voice of Hind Rajab(英題)』(チュニジア)

●長編アニメーション賞

『ARCO/アルコ』

『星つなぎのエリオ』

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』

『アメリと雨の物語』

『ズートピア2』

●短編アニメーション賞

『バタフライ』

『Forevergreen』

『The Girl Who Cried Pearls』

『リタイア・プラン』

『3人姉妹』

●長編ドキュメンタリー賞

『The Alabama Solution』

『あかるい光の中で』

『Cutting Through Rocks』

『名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で』

『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこへ向かうのか』

●短編ドキュメンタリー賞

『あなたが帰ってこない部屋』

『Armed Only with a Camera: The Life and Death of Brent Renaud』

『Children No More:“Were and Are Gone”』

『The Devil Is Busy』

『Perfectly a Strangeness』

●短編実写映画賞

『Butcher’s Stain』

『A Friend of Dorothy』

『ジェーン・オースティンの生理ドラマ』

『The Singers』

『Two People Exchanging Saliva』

文/久保田 和馬

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