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30キロ減量成功の秘訣とは?カギは根底にある「思考の癖」と「心の弱さ」への向き合い方だった【漫画の作者に聞く】

  • 2026.1.23
(C)わたなべぽん
(C)わたなべぽん

数々のダイエット法を試し、痩せてはリバウンドを繰り返してきた漫画家のわたなべぽんさん。彼女が行き着いたのは、「美人になったつもりダイエット」。日々のすべての行動を「美人ならどうするか」に置き換えて考え、それを実行することで痩せていくというダイエットだ。その実体験を描いたコミックエッセイ『スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました』は、累計34万部を超える大ヒット作となり、発売から12年が経った今でも多くの読者に支持されている。165センチ・95キロからわずか1年間で30キロの減量に成功した秘訣とは?その極意を探ってみた。

座っていた便座が割れてダイエットを一念発起!

若いころから試みたダイエット法は数知れず…その都度、リバウンドを繰り返し、体重は95キロに!痩せたほうがいいと内心思いながらも、「人前に体をさらす職業でもないし」「夫は気にしてないみたいだし」「太っていても別に困らないかも」と言い訳を並べて現状に甘んじていたわたなべさん。

ところがある日、そんな彼女を衝撃的な出来事が襲う。なんと、トイレで座っていた便座が割れてしまったのだ。このままではトイレも満足に使えない体になるのでは…と、本気でダイエットを決意する。何かいい方法はないかとネットで調べていると、ダイエットを目指す人が集まるポータルサイトを発見。そこでは、参加者が身長、体重、年齢と、ダイエット日記を公開していて、体重別に検索できるようになっていた。

自分と同じような体重の人の日記を読んでみると、「今日は膝が痛むから運動はムリ」「ストレスをためないように食べた」など何かにつけて言い訳だらけ。一方、スリムな体型の人たちの日記を読んでみると、「昨夜は飲み過ぎたから今日の食事は軽め」「会社帰りにジム」といった生活習慣や考え方の違いに気づかされる。もし、彼女たちの生活を丸ごとまねしたら、私もスリムになれるんじゃないか——。そして、「スリム美人」の行動様式を徹底的にまねるダイエット生活が始まった。

(C)わたなべぽん
(C)わたなべぽん

作者インタビュー

『スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました』が多くの人に刺さった理由のひとつとして、太っている人の思考の癖をちゃんと見つめ、前向きに方向転換している点が挙げられる。ダイエットを始めたい人、自分に向き合えない人へのヒントを作者に聞いてみた。

——ダイエットを始めようと決意した際、ご自身の「太っている状態」と「スリム美人」の生活を比較して、最も危機感を覚えた「思考の癖」は何でしたか?

私の場合、「あと回し癖」が一番よくない癖だったなぁと今では思います。たとえば「今食べ過ぎたとしても、あとで1食抜けばいい」とか「今日の運動をサボっても明日からやればいい」とか。あと回し後リカバリーできるかというと、実はできないことのほうが多かったように思います。ルールに縛られてストレスが溜まるとダイエットをスリップしがちなので、時にはあと回しするくらいの余裕は必要かもしれませんが、その癖が習慣化してしまうとあっという間に努力が水の泡になってしまうので要注意です。

——「家にいるととりあえず口に何か入れちゃう」という癖は、「退屈」や「不安」など、心のどのような感情と結びついていたと思いますか?

そもそも自分が好きになれないという自己肯定感の低さや自己否定するつらさなのではないかと思います。それらを紛らわせるために、手軽に幸福感を得られる飲食という方法を無意識に選んでしまうという感じでした。たぶんその方法は人によって違っていて、買い物依存になる人、恋愛にのめり込む人、ワーカホリックな人などさまざまなんでしょうね。きっと私の場合は食べ物だったんだろうと今では思います。

——食べ物だけでなく、「モノ」や「行動」に対する「もったいない」精神が、太る習慣に影響したと感じる点はありますか?

たとえばコンビニでもらった割り箸やプラスチックスプーンなどを「何かに使えそうだしもったいないから捨てられない」と溜め込んだ場合、心や生活が豊かになるかというとそれは違うと思うのです。経験上、キッチンが散らかるとあと回し癖に拍車がかかるような気がしています。「あとで片付ければいい」「あとで捨てればいい」些細なことがあと回しになると、心が荒んでやがてダイエットも「明日からやればいい」になりがち。もったいないと思うこと自体は素晴らしいことであり、これからの生活に必要な考え方だと思っているのですが、自分に必要な量を見極めることが重要なんだろうなぁと思います。

——自分に向き合うことが難しいと感じている読者は多いですが、ご自身は、どのようにしてその「向き合えない自分」から脱却できましたか?

難しいですよね。できれば自分の欠点や短所からは目を背けていたいです。でもそれ以上に今のままの自分でいることが嫌だったんです。太ってる自分の体はもちろんですが、太るような生活をしている自分や、それをどうにかごまかそうとしている自分も嫌でした。世の中「ありのままの自分を許し受け止めよう」という考え方を唱える人が多くなってきていたころで、私も太っていてもそんなふうに生きれたらいいなぁと思っていましたが、「好き放題だらしない食べ方をして、そのくせおびえるように生きている自分を許して愛せるのか?」と自問自答したとき、やっぱりそれはできないなぁと思ったんです。でも「もし痩せなくても、美人になれなくても、自分にちゃんと向き合ってがんばった自分なら許せるし愛せるかもしれない」と思いました。ノートに体重や体脂肪、スリーサイズを書き込んだときはあまりのショックで大泣きしましたが、今はやってよかったと思っています。

——「理想の自分」が具体的に思い浮かばない人へ、そのイメージを明確にするためのヒントをください。

自分自身を思い浮かべると理想を語りにくいという人もいるかもしれません。そんなときは憧れている芸能人や著名人を思い描き、理想とするのがやりやすいかと思います。本作を描かせてもらったそのあと、あるアニメ好きな女性が「好きなキャラになりきって生活してみる!いつかキレイにコスプレできるように」とダイエットに挑戦されていて成功された記事を読んだことがありました。「ウエストをあと5センチ減らしたい!」という具体的な理想でもよいですが、「アニメキャラの◯◯ちゃんみたいになりたい」という目標もとてもよいと思います。心がときめくすてきな理想を思い描いてほしいです。

(C)わたなべぽん
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取材協力:わたなべぽん

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