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【小島太久摩|BLUCRU レーシングアドバイザー/YZ開発ライダー】YZが好きでいつか自分もサポートの仕事に就きたい思っていました【ザ・クラフツマンシップ】

  • 2026.1.22

趣味性の高いバイクだからこそ、こだわり続けたい技術がある。オフロードバイクのジャンルにおいて、豊富な経験と高い技術、プライドとスピリッツを持つ職人を訪ねるコーナー。第57回は、2010年に全日本モトクロスIA2クラスチャンピオンを獲得後、ヤマハYZシリーズの開発ライダー業務に携わってきた小島太久摩氏が登場。現在のお仕事の内容などを伺った

新しいタブでプレビュー

BLUCRUレーシングアドバイザー

YZ開発ライダー

【小島太久摩】

PHOTO&TEXT/D.Miyazaki 宮﨑大吾

自身もクロスカントリーに参加してユーザーとの交流を図る

2010年の全日本モトクロスIA2クラスのタイトル争いは熾烈だった。小島太久摩氏の最終獲得ポイントは349、ライバルの勝谷武史氏は341。小島氏は、自身が今でも印象に残っているという藤沢での初優勝、さらにパーフェクトウインを飾り、最終決戦のSUGOでも上位でフィニッシュして優位に立ち、初のチャンピオンに輝いたのだった。

「2011年からYZの開発ライダーとしてレースに参戦し、2012年はプライベート体制で走りましたが、怪我も多く、それを機に開発に専念することにしました。今でもそうですが、いわゆるヤマハ発動機の社員ではなく、開発業務を委託されて、テストライダーとして走るだけでなく広報活動も行っています。

先輩の鈴木健二氏と共にJNCC COMP-GPに参戦中の小島選手。YZユーザーへのサポートや自身のレース活動による開発へのフィードバックが主な目的。もちろんレースは上位を狙いに行く

現役の時は、レースに勝つため走ることだけに集中していました。すべての望んでいた結果を得られたわけではないけど、集中できていたし、充実していました。レースしか知らない生活から、一から開発に携わらせていただきましたが、オフロードにはいろいろな遊びがあることも知り、それを実感しています。今はJNCCのクロスカントリーレースに参戦したり、自らオフロードを楽しんだり、YZユーザーの方とコミュニケーションを取らせていただくことで、それが開発にも生きてくることを実感しています。

開発ライダーとしての仕事は、時期やタイミングによってさまざまでケースバイケースですが、走行が多い時は2週間休みなしということもありますね。平日は常に動ける(テスト走行)状態でいて、週末は自身のエンデューロ活動や育成業務、地方選のフォローやアカデミーなどの業務に携わらせていただいています」

スッと入りやすい環境を作っていきたい

小島氏がヤマハYZの開発に携わったのは2011年からで、現役時代には後方排気のYZには触れてきていない。しかし、いわゆる創世記から現在に至るまで、深く関わっているということになる。

「後方排気エンジンが出た当初は、製作されている方、今も携わっている方の苦労が多かったのかと思います。僕は評価しているだけですが、開発陣にコメントを入れる立場にいられたのは光栄ですね。他のメーカーにはない独自機構で、パワーそのものは高い評価を得られていましたが、30分以上走るレースの中で、バランスの良いパワーを実現するのは簡単ではありませんでした。現在はありがたいことに、YZシリーズは高い評価をいただいていますし、今日までそこに関わって来られたのは光栄です。

YZ新型モデルメディア試乗会にも出席し、説明を行う。2010年YZ450Fから始まった後方排気エンジン搭載車の開発に携わる一人だ

元々僕は、子供の頃に親に『ヤマハのバイクが格好いいから、買って欲しい』とお願いしたのが1993年。そこからレース活動を始めています。幼少時代からヤマハに乗らせていただいてきて、当時もライダーのサポートやフォローが充実しているなと、子供心に思っていて、いつか自分もそんな仕事に就きたいと考えていたんです。2024年型では、1993年のYZをオマージュしたカラーリングが発売されましたが、『何かのご縁があったんだな』と、勝手に噛み締めていました。

YZはトップライダーだけでなく、ビギナーやアマチュアライダーなど、いろいろな方が乗られるバイクです。入門からトップカテゴリーのことまでを考えて開発していますし、フォローも充実しています。それがあってこそのヤマハファミリーとしての活動ですし、今は1つずつのピースがハマって、広がっているのではないかと思います。

モトクロスやオフロードは、なかなか初めての方にとっては敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、スッと入りやすい場所を提供していきますし、もちろんバイク自体には自信を持っています。これから買うバイクを考えているならば、ぜひヤマハに乗っていただきたいですね!」

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