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声だけでも恋は始まるのか?工場勤務の人タラシ男と惣菜部の女…顔も名前も知らない2人が出会ったら…!?【作者に聞く】

  • 2026.1.22
弁当の個数確認だけでなく具材の好みのやりとりなどもするようになった二人。 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
弁当の個数確認だけでなく具材の好みのやりとりなどもするようになった二人。 画像提供:コマkoma(@watagashi4)

日々のルーティンの中で、「ご飯」だけが楽しみだという人も多い。ひとり暮らしで料理をしない田嶋にとって、個人経営のスーパーで売られている手作り弁当は、毎日を乗り切るためのささやかな支えだった。中でも忘れられなかったのが、惣菜部の手作りコロッケ。その味にすっかり心を掴まれた田嶋と、弁当を作る惣菜部のあかり。顔も名前も知らないまま、電話だけでつながる距離感が「尊い」「続きが見たい」と話題を呼んだのが、コマkomaさん(@watagashi4)の漫画「家族経営のスーパーの女の子と近くの工事現場のお兄ちゃんの話」だ。

人を惹きつけてしまう“無自覚人タラシ”の魅力

スーパーひまわりの弁当は2つ食べてしまうくらい好み 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
スーパーひまわりの弁当は2つ食べてしまうくらい好み 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
「ここの食べたら他の弁当を食べられなくなる」と同僚に話すとみんなも食べたいと弁当担当になる 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
「ここの食べたら他の弁当を食べられなくなる」と同僚に話すとみんなも食べたいと弁当担当になる 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
毎日決まった数しか作っていないお弁当が売り切れるようになり、大量の個数は別注することになる 画像提供:コマkoma(@watagashi4)
毎日決まった数しか作っていないお弁当が売り切れるようになり、大量の個数は別注することになる 画像提供:コマkoma(@watagashi4)

コマkomaさんが描く主人公は、意図せず人を惹きつけてしまう不思議な魅力を持っている。体つきがよく、一見すると近寄りがたいが、実は温厚で優しい。思ったことを素直に口にするが、口から出るのは人を和ませる言葉ばかりだ。そんな“人タラシ体質”は、清掃員の恋を描いた別作品でも読者の心を掴み、大きな反響を呼んできた。

顔も知らないのに、心に残る「気になる存在」

工事現場で働く田嶋は、スーパーひまわりの弁当を毎日のように買いに来ていた。あまりの美味しさに同僚へ話したところ、いつの間にか大量注文を任されるようになり、昼用の弁当が足りなくなる事態にまで発展してしまった。そこで、「必要な個数を前日の18時以降に発注してほしい」と惣菜部の姉を経由して妹・あかりの連絡先が田嶋に伝えられたのだった。

それ以降、2人は毎日のように電話で弁当の相談をするようになる。「毎日でも食べたい」と素直に称賛する田嶋に、あかりは好みの具や品目を聞きながら応える。短いやりとりの積み重ねが、互いの日常にそっと溶け込み、気づけば電話は活力の源になっていた。

会えるはずの日に生まれた、すれ違い

ある日、田嶋が弁当を取りに行けず、あかりが工事現場へ届けることになる。顔も知らない“電話の相手”に会えることを楽しみにしていた田嶋だったが、同僚たちが合コン目的で待ち構えていると知り、思わず不機嫌に。一方、会社を訪れたあかりは、田嶋が不在だと知って落ち込んでしまった。

互いに気になる存在でありながら、一歩を踏み出せないまま時間が過ぎていく。そこへ田嶋の元カノからの連絡が入り、物語は静かに揺れ動いていく。派手な出来事はないが、感情の機微が丁寧に描かれていく展開が胸に残る。

見守る読者が迎えた、やさしい結末とは

名前も知らない2人の行方に、SNSでは多くの応援コメントが寄せられた。物語のラストには「花嫁の父親な気分」「ようやく聞けた」といった声が並び、甘酸っぱい余韻に包まれる。弁当から始まった小さな縁は、静かに、しかし確かに2人を結びつけていた。

取材協力:コマkoma(@watagashi4)

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