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病院「息子さんが事故に…!急いで!」私「娘だけですが?」謎の緊急連絡。そんな…!慌てて病院へ向かうと!?

  • 2026.1.21

私は夫と中学1年生の娘と3人で暮らしています。娘の入学祝いに、私と夫から内側へ名前を刻印した小さな財布を娘にプレゼントしました。娘はそれを通学バッグの定位置に入れて、毎日大事そうに持ち歩いていました。娘の「中学生っぽいでしょ♪」と少し照れながら見せてくる姿が、私も嬉しくて。だからこそ、あれが消えたときの胸騒ぎは、今でもはっきり覚えています。
まさか、その財布がきっかけで、ある日突然、私のスマホに病院から電話がかかってくることになるなんて……。このときは、想像もしていませんでした。

感じのいいママ友と、消えない違和感

いつも愛想がよく、気配り上手なママ友・Aさん。Aさんの自宅でママ会を開いてくれたり、よく声をかけてくれたりして、いわゆる“中心的な存在”で私自身も特に警戒せず付き合っていました。

実際に家に招かれたときも、料理は手作りで、子どもへの気遣いも細やかで「しっかりした人だな」という印象でした。 ママ会のとき「リビングが狭くなるから、バッグは客間に置いておこうか?」と声をかけてくれ、みんなのバッグを一部屋にまとめて置いてくれていました。ただ、集まりの最中、Aさんは料理を運んだり、キッチンに戻ったりで、私たちの前から姿を消すことが何度もありました。そのときは「気配りをしてくれてるんだな」と思っていたのですが、今思えば——客間のほうへ行くタイミングが何度もあったんです。そして、Aさん宅でママ会があると妙な話を耳にするようになったのです。

ある日のAさんの自宅でママ会が開かれた帰り道、ママ友が声を落として「気のせいかもしれないけど……この前のママ会のあと、財布のお札が減っていた気がするんだよね」と呟きました。すると他のママ友も「うちはおもちゃがなくなったの……。でも、気のせいかと思って言えなかったの」と言うのです。彼女たちは周囲をちらっと見て、さらに声を落とし「みんなのバッグ、1つの部屋にまとめて置いたじゃない? あれがなんとなく引っかかってて」と言うのです。すると、1人のママ友がすぐに首を振り「いや、私の勘違いかもしれないし。 証拠もないのに、こんな話するのよくないよね……ごめんね」と言うのでした。私は「考えすぎじゃない?」と返しながらも、 なぜかその言葉だけが、ずっと心に残っていました。

消えた財布と、病院からの電話

そんな中、またAさんの自宅で集まりがありました。 その日は、私と夫、娘の3人で参加しました。大人はリビングでおしゃべり、子どもたちは別室でゲームしながら特別な出来事はなく帰宅しました。

異変に気づいたのは、その夜でした。娘がバッグを広げて中身を整えていたとき、 少し間を置いて「……ママ、財布がないかも」と言ったのです。一瞬、頭が真っ白になりました。バッグの中を確認すると、財布だけが見当たりませんでした。すると娘が「そういえば……遊んでるとき、シール交換してたんだよね。その後にシール帳をバッグに戻したの。そのときにはお財布が入っていたのは覚えてるの」と言うのです。私は背筋がぞわっとしました。“途中まではあった”なら、なくなった場所は限られる。私は念のためAさんに「今日お邪魔したあと、娘の財布が見当たらなくて……。もしお宅に落ちていたら教えてもらえますか? 」と連絡をしました。Aさんは「ちょっと待っててね!」と言い家を探してくれたようで「家の中ざっと見たけど、それっぽいものはなかったかな」と一言。それ以上のやり取りは、ありませんでした。 その夜、別のママ友の「気のせいかもしれないけど……財布のお札が減ってた気がするんだよね」と言っていたことが頭をよぎりました。嫌な予感はありながらも「たまたま外で落としただけかもしれない」と思うしかありませんでした。

ところが、数日後。 知らない番号から、私のスマホが鳴り「B病院です。落ち着いて聞いてください。 息子さんが交通事故で搬送され、現在治療中です」という連絡がありました。一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。だって、わが家には息子はおらず……。私が「息子ですか?」と尋ねると「はい。所持品の中に財布があり、その中の連絡先が入っていたのでお電話しました」と言うのです。実はその財布には、塾の帰りなどに何かあったときのためにと、私の連絡先を書いたメモを入れてありました。病院の方は、それを見て電話をくれたようでした。私が「あの、うちは娘しかいませんが」と伝えると、短い沈黙の後「確認させてください。 その財布、内側に名前の刻印が入っていませんか?」と一言。私が「あります」と答えると「事故に遭われたのは、中高生くらいの男の子です。その財布を所持していました」と返ってきたのです。つまり、 娘の財布は知らない“男の子”の手に渡っていたのです。

病院で明らかになった、思いもよらない事実

病院へ向かうと、事故に遭ったのは、あのAさんの息子さんでした。幸い、命に別状はなく、意識も戻っていました。事情を聞くと、息子さんは俯いたまま「家のゴミ箱に財布が入ってたんです。誰のだろうと思って、中を見たら名前と連絡先があって返したほうがいいと思って……でも、母には言えなくて……」と告白したのです。財布は、息子さんが盗んだものではありませんでした。家の中で誰かが捨てた財布を見つけ、返そうと思って持ち出した矢先に事故に遭った……それが真相でした。息子さんの告白に顔面蒼白になるAさん……Aさんは何も言いませんでしたが、空気がすべてを物語っていました。

その後、周囲の人たちとも話を重ねていく中で、 過去にも同じような被害があったこと、引っ越してくる前の地域でもトラブルになっていたことが分かりました。Aさんは居心地の悪さから、ほどなくしてこの地域から姿を消しました。

◇ ◇ ◇

「いい人そうだから」「疑うのは失礼だから」——そう思って、違和感を見ないふりしてしまうことも。 しかし、違和感が何度も重なるなら、それは“気のせい”ではなく、身を守るためのサインなのかもしれません。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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