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私、このまま彼と結婚していいの? 5年間付き合った彼との結婚式直前に見えた「本性」に、花嫁が下した決断とは?【書評】

  • 2026.1.21

【漫画】本編を読む

「幸せな結婚って何だろう?」

この問いは多くの人にとって答えの出ない人生最大の難問のひとつだ。『新郎、交換します』(リアコミ:原作、やつるぎななこ:漫画/KADOKAWA)は、長く付き合った恋人との結婚式を目前に控えたヒロインが、自分らしい人生と幸せについて問い直す物語だ。

主人公の愛美は、5年という長い歳月を共に過ごしてきた恋人・瑛二と結婚することを夢見ていた。結婚を前提にしながら、なかなか煮え切らなかったふたりの関係は、30歳を前にようやく結婚という状況に至る。しかし、プロポーズのタイミングの遅さもさることながら、結婚式についても瑛二は信じられない一言を口にして……。本作は、結婚という制度やパートナーとの関係に対するリアルな視点が読者の心を確実に捉える作品である。

本作の核心は、単なる恋愛ドラマではない。「結婚」というイベントを契機に、5年という時間を共有してきた恋人との関係について、評価と見直しが行われる過程が描かれる。夢に見たウェディングの準備に積極的ではなく、むしろ何もしてくれない。日常生活でもモラハラまがいの心無い言葉を投げかける瑛二に、愛美の心は揺れていく。結婚式というひとつの結論が近づくほどに、愛美の中で「このままでいいのか」という疑問が募っていく。

結婚を題材にしたマンガはしばしばラブストーリーとして「ハッピーエンド=結婚」という図式で描かれるが、本作は幸せのかたちを見つめ直すための葛藤にスポットを当てている。愛美が持った違和感や焦り、期待と不安の交錯は、人生の大きな局面を迎えたときに誰もが直面する普遍的な感情だろう。果たして、作品タイトルのようなセンセーショナルな結末を迎えるのか、愛美の下す決断を見届けてほしい。

文=羅塊羅無

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