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駐車場の工事中に「大型恐竜の化石」を発見

  • 2026.1.21
ダイナソー国定公園/ credit: en.wikipedia

もし、いつも車を止めている駐車場の地下に、1億5000万年前の恐竜が眠っているとしたらどうでしょうか。

米コロラド州にあるダイナソー国定公園(Dinosaur National Monument)で、まさにそんな出来事が起きました。

観光客が最も多く訪れる名所の駐車場を改修していたところ、地中から大型恐竜の化石が姿を現したのです。

この場所での本格的な発掘は、実に100年以上ぶりでした。

目次

  • なぜ駐車場の下に恐竜化石が?
  • 100年ぶりに姿を現した恐竜化石

なぜ駐車場の下に恐竜化石が?

【こちらが発掘調査の様子

ダイナソー国定公園は、恐竜化石の宝庫として知られていた場所です。

20世紀初頭には、現在「クオリー・ウォール」と呼ばれる巨大な化石層から、ステゴサウルスやアロサウルスなど数多くの恐竜が発見されました。

今回工事が行われていた駐車場は、実はその初期発掘で掘り出された土砂や埋め戻し材の上に造られていました。

そのため公園では、地面を掘削する工事が行われる際には、必ず古生物学者の監視下で作業を進めるという手順が取られています。

案の定、掘削が進むにつれて小さな化石が次々と見つかり、やがて厚さ約3.6メートルの砂岩層に近づいた2025年9月16日、調査を担当していた公園古生物学者のレベッカ・ハント=フォスター氏が、恐竜の脚の骨を発見しました。

骨は地表のすぐ下にあり、工事は直ちに中断されました。

100年ぶりに姿を現した恐竜化石

慎重な調査の結果、見つかったのは尾椎14個に加え、上腕骨、橈骨、尺骨、脛骨、腓骨、そして足の指の骨でした。

公園職員や保全団体、ボランティアが協力し、約1.4トンにも及ぶ岩石と化石を取り除いたことで、全長約6メートル分に相当する骨格が確認されました。

これらの特徴から、化石は後期ジュラ紀、約1億5000万年前に生息していたディプロドクスのものと考えられています。

完全な個体であれば全長は約24メートルにも達する、草食性の巨大恐竜です。

この地域で最後に発掘が行われたのは1924年で、今回の発見は1世紀以上続いていた空白を破るものでした。

現在も骨は斜面の奥へ続いているとみられ、積雪の危険がなくなる春以降に、さらなる発掘が予定されています。

ディプロドクスの復元イメージ/ Credit: ja.wikipedia

身近な場所に眠る「太古の時間」

発見された化石は現在、ユタ州の州立博物館で洗浄と研究が進められており、一部は一般公開もされています。

ダイナソー国定公園という名前を持つこの場所で、まさか駐車場の地下から新たな恐竜が見つかるとは、多くの研究者にとっても驚きでした。

今回の出来事は、私たちが普段何気なく利用している場所の足元に、想像を超える太古の時間が静かに眠っている可能性を示しています。

恐竜の発見は、まだ終わっていないのです。

参考文献

Dinosaur bones found underneath parking lot in Dinosaur, Colorado
https://www.popsci.com/science/dinosaur-bones-parking-lot-colorado/

Newly discovered dinosaur fossil from 150 million years ago excavated at Dinosaur National Monument
https://coloradosun.com/2026/01/16/dinosaur-national-monument-new-fossil-discovery/

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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