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派遣社員が選ぶ“職場選び”の基準に異変…「社風・雰囲気」よりも重視された意外な項目とは?

  • 2026.1.20

「派遣社員」という選択

「派遣社員」という選択
「派遣社員」という選択

働き方の多様化が進む中、派遣社員として働く人々の価値観に、ある興味深い変化が起きています。かつては重視されていた「職場の雰囲気」よりも、今の派遣社員たちが切実に求めているものとは何なのでしょうか。総合人材サービスを展開する「ウィルオブ・ワーク」が実施した「全国の派遣社員の意識調査」の結果を参照して紹介します。調査は2025年9月8日~21日、総合人材サービス「ウィルオブ」を利用する20歳以上の派遣社員2217人を対象にしたものです。

調査によると、派遣社員の53.7%が「無理なく長く続けたい」と回答し、現在の働き方を前向きに捉える傾向が明らかになりました。また、派遣社員を選んだ理由として「時給が高いから」が43.9%でトップとなりました。続いて「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから」が36.4%、「すぐに仕事に就けるから」が32.0%という結果で、前回調査からの全体的な傾向に大きな変化は見られませんでした。

注目すべきは年代別の違いです。「時給が高いから」は40代で最も高い割合を示し、「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから」は30代、「すぐに仕事に就けるから」は20代でそれぞれ高い数値となりました。年代によって派遣という働き方に求める価値が異なることが浮き彫りになっています。

仕事内容・給与・勤務地以外で重視することを聞いた結果、「休日の取りやすさ」が60.8%で圧倒的な1位となりました。次いで「働く環境の快適さ」が48.8%、「福利厚生・手当」が45.5%と続きます。興味深いのは、前回調査で3位だった「会社の社風・雰囲気」を今回は「福利厚生・手当」が上回ったことです。職場の雰囲気だけでなく、制度や手当といった具体的な支援内容を重視する傾向が強まっていることがうかがえます。

年代別に見ると、20代では「自己成長/キャリアアップ/スキルアップ」への関心が高く、30代では「休日のとりやすさ」や「残業時間の少なさ」などワークライフバランスを重視する傾向が見られました。一方、40代以降では「働く環境の快適さ」や「会社の社風・雰囲気」を重視する割合が高く、年代によって働きやすさの捉え方に違いがあることが分かります。

今後の自身の将来やキャリアに対する考えについては、「無理なく長く続けたい」が53.7%と過半数を占め、「今の働き方を続けたい」も32.8%で3位となりました。働き方そのものを大きく変えたいというよりも、現在の働き方を基盤としながら安定的に続けたいと考える人が多いことが明らかになりました。ただし、年代別に見ると興味深い傾向があります。20代・30代では「正社員転換を考えている」や「キャリアアップしたい」など将来を見据えた意向が他の年代と比較して強く、40代では「収入を上げたい」「将来に不安がある」といった現実的な課題意識が目立ちます。50代以降では、キャリアアップよりも「無理なく長く働けること」を重視する傾向が顕著に現れています。

利用してみたい成長支援サービスについて聞いたところ、「資格取得スクール」が33.0%でトップとなり、「性格・適職診断・自己分析(自分の強みや価値観を知るサービス)」が28.8%で続きました。自身のスキルや適性を高める支援へのニーズが高いことが分かります。

年代別では、20代・30代で正社員転換や専門職社員制度への関心が高い一方、40代では資格取得やeラーニングなど学びのニーズが高く、50代以降では職種や人材紹介サービスに関する情報提供を求める傾向が見られました。派遣という働き方が、単なる つなぎではなく、一つの選択肢として確立されつつある現状が、今回の調査結果からも読み取れます。

(LASISA編集部)

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