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同調圧力、陰口、イビり、奇行…マイホームを建てた土地の住民たちがヤバすぎる! 地方移住の不意打ち的リスクを描いた実録コミックエッセイ【書評】

  • 2026.1.20

【漫画】本編を読む

リモートワークの普及により、都会から地方に生活拠点を移した人は多い。都会と比べて自然豊かで、土地が広くて……と、憧れている人もいるだろう。しかし縁もゆかりも無い土地に行くと、思いもよらなかった問題を抱えることになるかもしれない。『家を建てたら自治会がヤバすぎた』(新庄アキラ/KADOKAWA)は、田舎にマイホームを持った家族の苦悩を綴った実録コミックエッセイである。

著者で主人公のアキラの家族は夫と娘の3人で、アパート暮らしが手狭になったために夢のマイホームを建てることにする。アキラの実家がある町の隣町に格安の土地を見つけて即決、ついに憧れの生活を手に入れた……はずが、そこから地獄が始まるのだった。年配者が多くのんびりとした田舎だと思っていたのに、ご近所へ挨拶回りに行ってみると、なぜか急に説教してくる人、いきなりセクハラまがいのことを言ってくる人など、初対面で一筋縄ではいかないと感じる住民のオンパレードだった。挙句の果てにセクハラ住民がその後に突然押しかけて来て、なんの説明もなく自治会加入と自治会費を求めてくる。都会生まれの夫は恐怖と怒りを覚えるも、田舎生まれでなんとなく事情を理解できたアキラが彼をなんとかおさめ、今後の住民たちとの関係を鑑みてしぶしぶ自治会に加入するのだが――。

文字通り、その土地土地にローカルルールがあるのは当たり前で、住民は快適に暮らすためにそのルールを守るのは当然だ。しかしこの町の住民たちは団結して移住者に謎の価値観とルールを強要し、イビり、排除すらしようとする。家を建てた以上簡単に動くことができないアキラたちはこの理不尽にどう立ち向かい、どんな運命が待ち受けるのか?

過疎は日本の大きな問題で、移住者を募っている自治体も多い。本作の住民はかなり極端な事例だと思うが、移住を希望する側はもちろん、受け入れる側も、準備と覚悟が必要であるということを教えてくれる作品だ。

文=西改

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