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視力1.0でも発症、視野欠ける「緑内障」の原因はスマホ?前兆なく症状進行…眼科医が教える3つの対策

  • 2026.1.20
緑内障を発症する原因は?(画像はイメージ)
緑内障を発症する原因は?(画像はイメージ)

視野が少しずつ欠けていく「緑内障」という目の病気があります。この病気は高齢者に多い病気ですが、若い人でも発症するケースがあるといわれており、注意が必要です。緑内障の主な原因や初期における自覚症状の有無、対策などについて、めめ眼科船橋(千葉県船橋市)院長で眼科医の安田向壱さんに聞きました。

眼圧検査で正常でも油断禁物

Q.そもそも、緑内障とはどのような病気なのでしょうか。

安田さん「緑内障は、目と脳をつなぐ『視神経』という情報伝達ケーブルがダメージを受け、視野(見える範囲)が少しずつ欠けていく病気です。最大の特徴は『自覚症状がほとんどないまま進行する』ことです。私たちの目は左右で補い合っており、さらに脳が欠けた部分を自然な風景で埋め合わせる『補完機能』を持っているため、視野の半分近くが欠けるまで異変に気付かないケースも珍しくありません。『視力1.0でも視野が末期の状態』ということが起こり得るのが、この病気の怖さです」

Q.緑内障の主な原因について、教えてください。

安田さん「緑内障の主な原因は、『眼圧(目の硬さ)』が、その人の視神経が耐えられる限界を超えてしまうことにあります。目の中には『房水』という液体が流れており、この圧力(眼圧)によって目の形が保たれています。もしこの圧力が強過ぎると、視神経をじわじわと押しつぶしてしまいます。

ただし、日本人に最も多いのは、眼圧が正常範囲内(10〜21mmHg)であっても発症する『正常眼圧緑内障』です。これは、もともと視神経の抵抗力が弱いことや、血流の悪さなどが影響していると考えられています。つまり、『健康診断の眼圧検査で正常だから安心』とは言い切れないのが現状です」

Q.緑内障に前兆症状はあるのでしょうか。

安田さん「残念ながら、一般的な緑内障(開放隅角緑内障)において、初期の『前兆』と呼べる自覚症状はほぼありません。痛みも、充血も、かすみも出ないまま、数年から十数年かけてゆっくりと視野が消えていきます。

ただし、例外として『急性緑内障発作』というものがあります。これは急激に眼圧が上がるもので、猛烈な目の痛みや頭痛、吐き気、急な視力低下が起こります。これを胃腸炎や脳疾患と勘違いして治療が遅れると、数日で失明に至る恐れがあるため、こうした激しい症状が出た場合はすぐに眼科を受診してください」

Q.緑内障を防ぐことは可能なのでしょうか。そのためには、日頃からどのような対策が求められるのでしょうか。

安田さん「現代医学において、緑内障の発症そのものを完全に防ぐ確実な習慣はありませんが、『失明を防ぐ』ための最善の対策は『早期発見、早期治療』に尽きます。次の3つの対策を実行してください」

【緑内障の主な対策】(1)40歳を過ぎたら一度は眼科検診を受ける40歳を過ぎたときに市区町村の検診や人間ドックを受ける際は、目の奥の写真を撮る「眼底検査」を必ず含めてください。

(2)血流を良くする生活習慣を身に付ける適度な運動や禁煙は、視神経の血流維持に役立ちます。

(3)暗い場所でのスマホの操作を控える目の構造(隅角)が狭いタイプの人は、暗い場所でうつむき姿勢を続けると眼圧が上がりやすくなるため、注意が必要です。

一度失った視野は元に戻せませんが、早期発見し、目薬による治療を始めれば、多くの場合は一生困らない視野を維持できます。定期的に眼科検診を受けるのをお勧めします。

オトナンサー編集部

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