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抗がん剤治療で第二子を諦めかけていた時に起きた“奇跡”――「これはどうしても残さなければ」卵子凍結ができた時の本音を語る【著者インタビュー】

  • 2026.1.20

【漫画】本編を読む

喉の違和感から、中咽頭がんの発見に至った松本ぽんかんさん。『ママ5年目でがんなんて 手に入れた卵子と失った味覚』(松本ぽんかん/竹書房)には若さゆえの進行の早さや抗がん剤が卵子に与える影響など、たくさんの悩みと向き合ったリアルな闘病生活が描かれている。

闘病中は味覚障害に苦しみ、一時は生きる気力をなくしたことも…。果たして、ぽんかんさんはどのように“日常“を取り戻していったのだろうか。ぽんかんさんが作品に込めた想いや闘病を経て得た気づきなどを伺った。

※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。初期症状や治療法、副作用など、詳細は医療機関等にご確認ください

――松本さんの場合、抗がん剤治療に入る前、偶然タイミングが合い、卵子の凍結ができたそうですね。その時は、どんなことを思われましたか?

松本ぽんかんさん(以下、松本):これは運命かも…と思いました。つわりのトラウマから、あんなに妊娠したくなかったのに(笑)。あるなら残そう、残してあげたい。自然に、そう思いましたね。生物的な本能かもしれません。

――不妊治療ではないため、松本さんが受けた卵子凍結は保険適用にはならず、採取する卵子の妊娠成功の確率も高くはないと聞かされたそうですね。それでも採卵手術に踏み切られた時の心境を教えてください。

松本:私にとって、採卵手術を受ける上で一番ネックだったのは“がん治療の開始が遅れること”だったので、それがないならやって損はないだろうと思いました。お金は後からでも稼げばいい。やらずに後悔するぐらいならやろうと。妊娠確率のことは、あまり深く考えませんでした。

――採卵手術の前には卵胞を育てる注射の接種など、様々な事前準備が必要ですが、特に辛かったと感じた準備はありましたか?

松本:採卵は闘病の中ではわりとポジティブな部分というか、未来に可能性を残すんだという希望のある期間だったので、あまり辛くありませんでした。注射は痛いですが、一瞬のことでしたし、第一子の妊娠中に味わった重いつわりに比べたら全然辛くありませんでした。

取材・文=古川諭香

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