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セレブが愛してやまないヴェネツィアは、ロマンティックが止まらない!【ウエディング旅】

  • 2026.1.19
ヴェネツィアの玄関口・ヴェネツィア・サンタルチア駅を出ると、目の前は大運河カナル・グランデ。
ヴェネツィアの玄関口・ヴェネツィア・サンタルチア駅を出ると、目の前は大運河カナル・グランデ。

ミラノから高速鉄道で約2時間半の小旅行。ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅の改札を出た瞬間、目の前の景色に心奪われた。エメラルドグリーンの水を湛える大運河、行き交う無数のゴンドラ、そして中世の面影を今に伝える石畳の橋と街並み。まるでおとぎの国だ。大げさではなく夢を見ているかのような気にさせる。世界中のどこにもない独特な光景だ。

市内をS字型に蛇行しながら流れるカナル・グランデ。支流の小運河は150本にも上る。
市内をS字型に蛇行しながら流れるカナル・グランデ。支流の小運河は150本にも上る。

そう、イタリアの主要都市でありながら、この街には車が一切存在しない。移動手段は、網の目のように張り巡らされた運河を行くゴンドラや水上バス、そして自らの足のみ。街の端から端まで歩いても40分程というコンパクトな空間にすべてが凝縮されているのだ。

幸福感に包まれた、ヴェネツィアの喧騒を味わう

路上にテーブルを出してテラス席にしているレストランも多い。(リストランテ・ドゥエ・フラテッリ)
路上にテーブルを出してテラス席にしているレストランも多い。(リストランテ・ドゥエ・フラテッリ)

そして何より印象的だったのは、街を埋め尽くす人々が放つ空気感だ。渋谷や銀座も人であふれかえっているが、ヴェネツィアの喧騒はそれらとは少し違う。誰も急いでいないし、時間に追われる焦燥感もない。一様に穏やかで、心からこの瞬間を楽しんでいるように見える。街全体が、まるで一つの大きな祝祭の中にあるかのような幸福感に包まれているのだ。

細い路地に朝から客でいっぱいのベーカリー、妖しげなヴェネツィアマスクの専門店など、気になるショップが目白押し。
細い路地に朝から客でいっぱいのベーカリー、妖しげなヴェネツィアマスクの専門店など、気になるショップが目白押し。

街並みはどこを切り取っても絵画のような美しさで、全てを写真に収めたくなるくらい。このロマンティックすぎる光景が、心を恋愛モードに切り替えるに違いない。愛を語らうカップルが街中にあふれている。

サン・マルコ広場を見下ろす「サン・マルコ寺院」。圧倒的なスケールに加えて、外壁を覆う繊細な彫刻と美しいモザイク画も印象的。
サン・マルコ広場を見下ろす「サン・マルコ寺院」。圧倒的なスケールに加えて、外壁を覆う繊細な彫刻と美しいモザイク画も印象的。

まずはホテルでチェックインを済ませ、街のシンボルでもあるサン・マルコ広場へと向かう。ナポレオンが「世界で最も美しい広場」と称賛したことは有名だが、想像以上のスケール感と荘厳さだ。その歴史的な広場を囲むように、ミシュランレストラン「リストランテ・クアードリ」や300年の歴史を誇るカフェ「カフェ・フローリアン」があり、近くの通りにはエルメス、シャネル、グッチなど錚々たるハイブランドの路面店が軒を連ねる。また海側には、ヘミングウェイが足しげく通った伝説のバー「ハリーズ・バー」もある。イルミネーションに飾られた通りを、イタリアンスタイルの洒落た出で立ちの人々が闊歩し、まるで映画のワンシーンのようだ。

ドゥカーレ宮殿の裏側にある「ため息橋」。橋の下で恋人同士がゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束されるという。
ドゥカーレ宮殿の裏側にある「ため息橋」。橋の下で恋人同士がゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束されるという。

サン・マルコ広場に隣接する「ため息橋」には、橋の下でキスをしたら永遠の愛が約束されるという言い伝えがあり、カップルを乗せたゴンドラが、橋の下をひっきりなしに行き交っている。

ヴェネツィアを象徴するランドマーク「リアルト橋」から眺めるカナル・グランデの夕景。
ヴェネツィアを象徴するランドマーク「リアルト橋」から眺めるカナル・グランデの夕景。

日没が近づき、夕景の絶景ポイントで知られる「リアルト橋」へと向かう。橋は人でごったがえしているが、みんな幸せそうで、写真撮影も譲り合い。女優さながらにポーズを決め、キスを交わす姿にも慣れ始めた。夕日が水面を照らし、あたりをオレンジ色に染める。川沿いのレストランに徐々に明かりが灯りはじめ、さらに賑わいが増す。

陽気な夫婦が営む「カーサ・カペラーリ」で舌鼓を

リアルト地区の古い倉庫を改装して2019年にオープンしたリストランテ「カーサ・カペラーリ」。
リアルト地区の古い倉庫を改装して2019年にオープンしたリストランテ「カーサ・カペラーリ」。

ディナーは、家族経営のレストラン「カーサ・カペラーリ」へ。オープン前に店内を覗いてみると、まるで天使のような美少女がレストランの片隅で宿題をしていた。店主から開店は30分後と聞いて、ブラブラと街歩き。近くのバーで食前酒代わりのアペロールで乾杯してから戻った。地元ヴェネト州の白ワインと、マダム絶賛の赤ワイン、バルバレスコと共に、イカ墨のパスタやトリュフ&チーズのリゾットなどに舌鼓を打つ。マダムの心づくしのサービスも料理と同じくらい素敵だった。ヴェネツィアの食はクオリティも高いが、値段も少々高め。この店は価格も良心的でおすすめだ。

陽気でフレンドリーな「カーサ・カペラーリ」のオーナー夫妻。
陽気でフレンドリーな「カーサ・カペラーリ」のオーナー夫妻。

細い路地に佇む、15世紀に建てられた貴族の邸宅へ

迷路のように入り組んだ細い路地に面して「パラッツォ ヴェーナルト」のゲートがある。
迷路のように入り組んだ細い路地に面して「パラッツォ ヴェーナルト」のゲートがある。

滞在先は「パラッツォ ヴェーナルト ラグジュアリー ホテル」。人がすれ違うのがやっとの細い路地に面し、入り口に大きな看板などはないが、重い鉄の扉を開けると、美しく手入れされた中庭と、その先に全17室の小さなホテルが姿を現す。15世紀に建てられた貴族の邸宅を、2年にわたる緻密で慎重な修復工事によって復元し、2016年にオープンした5つ星ホテルだ。

明るい自然光が差し込む1階のレセプションエリアには、19世紀のオリジナルのフレスコ画などが飾られている。
明るい自然光が差し込む1階のレセプションエリアには、19世紀のオリジナルのフレスコ画などが飾られている。
素晴らしい運河の眺めを誇るラグジュアリースイート。クラッシックな装いだが設備は最新で快適。
素晴らしい運河の眺めを誇るラグジュアリースイート。クラッシックな装いだが設備は最新で快適。

1800年代のフレスコ画やムラーノガラスのシャンデリア、ヴェネツィアの職人によるアンティーク家具やファブリックなど、ヴェネツィア美術監督局の厳格な管理のもとで修復された絵画や調度品が館内に点在し、建物全体が美術館のよう。客室はヴェネツィアの歴史と文化を反映したクラシックなインテリアで満たされ、窓の外にはゴンドラや遊覧船が行き交うカナル・グランデの風景が広がる。

エントランス側と運河側の2カ所に美しく手入れされた庭がある。どこを切り取ってもロマンティック。
エントランス側と運河側の2カ所に美しく手入れされた庭がある。どこを切り取ってもロマンティック。

メインダイニングは、エンリコ・バルトリーニが率いる「グラム」。伝統的なレシピをモダンにアレンジした料理でミシュランの星を2度獲得した。わずか6つしかないテーブルを確保するのは容易ではないが、宿泊客の特権で朝食を満喫することができた。サクサクのクロワッサンと搾りたてのジュースに始まり、新鮮な野菜のサラダ、お好みの卵料理に、生ハム、ソーセージやスモークサーモンなどが加わるオーソドックスなスタイルだが、一品一品、そのどれもが本当においしい。ヴェネツィアでは意外と貴重な野菜は、フェリーで40分ほど離れたサンテラズモ島から届くという。

ミラノの3つ星をはじめ、獲得した星の数がイタリアで最も多いと言われるエンリコ・バルトリーニが指揮する「グラム」。
ミラノの3つ星をはじめ、獲得した星の数がイタリアで最も多いと言われるエンリコ・バルトリーニが指揮する「グラム」。
ホテルの裏手にも美しい庭園があり、その庭を通って専用の桟橋から水上タクシーに乗ることができる。
ホテルの裏手にも美しい庭園があり、その庭を通って専用の桟橋から水上タクシーに乗ることができる。

ホテルの裏手には小さな桟橋があり、直接船に乗り込むことができる。チェックアウト後は水上タクシーの手配を頼んで、サンルチア駅まで短い船の旅。水の都の魅力をとことん満喫した小旅行は、あまりに名残惜しく、早くも再訪を誓った。

サン・マルコ寺院

San Marco, 328, 30100 Venezia VE, Italy

https://www.basilicasanmarco.it/

カーサ・カペラーリ(Ristorante Casa Cappellari)

San Polo 806, 30125 Venezia VE, Italy

https://www.casacappellariristorante.it/

パラッツォ ヴェーナルト ラグジュアリー ホテル(Palazzo Venart Luxury Hotel)

Calle Tron 1961, Santa Croce, 30135, Venezia VE, Italy

料金/1室1泊650ユーロ~(※2026年1月現在)

Tel./+39-041-523-3784

https://www.ldchotelsitaly.com/it/palazzovenart-venezia/

Text: Yuka Kumano Editor: Mayumi Numao

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