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「スマホも入らない」のに大人気…?SNSで話題 《とんちきバッグ》 とは何か 各ブランドが放つ 個性と “本気の遊び心”

  • 2026.1.19

「とんちきを愛してる!」熱狂的ファンも

「とんちきバッグ」の特徴の一つは、動物や食べ物など身近なモチーフをリアルに表現している点(※画像はイメージです)
「とんちきバッグ」の特徴の一つは、動物や食べ物など身近なモチーフをリアルに表現している点(※画像はイメージです)

X(旧ツイッター)上で2026年1月現在、女性ユーザーを中心に「とんちきバッグ」という言葉・アイテムが注目を集めています。本来、間抜けや気が利かない様子を指す「とんちき(頓知気)」ですが、バッグに対して現在進行形で使われているこの形容表現は、極めてポジティブな褒め言葉として定着しつつあるようです。

とんちきバッグとは、主にハイブランドなどが展開する奇抜で遊び心あふれるデザインのバッグを意味するネットスラング。数多く流通するポピュラーなデザインや定番の型とはニーズも用途も異なり、個性的なファッションを好むファンらが、コーディネートのアクセントやコレクションアイテムとして取り入れるなど高い人気を誇っています。

この「とんちきバッグ」というワード、Xでの投稿をさかのぼると初めて使われたのは2019年7月頃。それから2025年までの数年間においても散発的に使用されてきたようですが、年間十数件程度の“知る人ぞ知る隠れスラング”でした。それが2026年1月、kate spade NEW YORK(ケイト・スペード ニューヨーク)のバッグ画像が人気を集めたのをきっかけに脚光を浴び、一気に認知が広まる形となりました。

同月中旬現在、Xのタイムライン上では「ケイト・スペードのとんちきバッグほんま好き。愛おしい形してる、見てるだけで楽しい」など、ブランドが本気で遊び心を注ぎ込んだ、無二の造形に魅了される声が無数に見られます。

こうした「とんちき」なラインを展開しているのは、ケイト・スペードだけではありません。名だたるハイブランドもまた、独自のクリエーティビティーや技術力で作り上げたアイテムを販売しています。

例えばLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)。ヌメ革をぜいたくに使用したロブスター型のバッグ(X内での愛称:エヴィトン)は、インパクト大の見た目で注目を集め即完売したとのうわさが聞かれるほど。ほかにも、ユニークな表情が特徴のLOEWE(ロエベ)の猫型クラッチやゾウのショルダーバッグ、手編みのワイヤーがキラキラ輝くANTEPRIMA(アンテプリマ)のアニマルシリーズ、そして食べ物や日用品をチャーミングに模したAnya Hindmarch(アニヤ・ハインドマーチ)など。

各ブランドが独自の個性を競い合い、ファンからは「遊び心あるカラフルな“とんちき”を愛している!」と、ブランドのユーモアへ称賛が送られているのです。

これら「とんちきバッグ」の共通点の一つが、圧倒的な“実用性の低さ”です。中にはスマートフォンさえ入らないサイズのものも見られますが、ファンたちにとってはそれすらも愛すべきポイントになっているもよう。

SNS上では「とんちきバッグ持ってる。ほーんとかわいい! 財布入らないから出番がなかなかないけど(笑)」といった、不便さを楽しむような投稿も。

機能性よりも、ファッションの楽しさを追求するぜいたく――。売れ筋の定番品以外でこうした遊び心を示すことがそのブランドらしさの象徴となり、ファンはそこにブランドの“余裕”と“愛嬌”を感じ取り、デートや特別な日の一点投入アイテムとして「とんちきバッグ」を愛用しているのです。

単なる収納・持ち運びのため道具という枠を超えて、SNS上でのコミュニケーションツールとしての機能も帯び始めた「とんちきバッグ」。街角でそんな個性的なバッグを持つ人とすれ違ったら、思わず目で追ってしまうかもしれません。

(LASISA編集部)

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