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【岡安学のトパチャリ参戦記】6160人の頂点を決める戦い、そして自らに起きた“まさかの展開”とは?

  • 2026.1.18

eスポーツのイベントやマーケットなどを多角的な切り口で取り上げるライターの岡安学さん。今回は、2025年12月20日に開催され、過去最大規模となった『第15回TOPANGAチャリティーカップ』(通称:トパチャリ)の参戦記を紹介。今回のトパチャリは6160人のエントリーがあり、昨年の4263人を大幅に超える参加者となった。

第15回TOPANGAチャリティーカップが開催された
第15回TOPANGAチャリティーカップが開催された

トパチャリは5人1チームでの参加で、1セット勝負の勝ち抜き戦となる。ダブルエリミネーション方式のトーナメントで行われ、最低でも2回対戦することができる。また、5人の仲間を集められずチームを作れない人のために、1〜4人でも参加できる斡旋システムがあり、斡旋者同士をチームとして振り分けてくれる。

コロナ禍前はオフラインで行われていたが、コロナ禍をきっかけにオンラインに変更。コロナ禍が明けた今でもオンラインで行われている。オンラインの手軽さが参加者を増やした要因のひとつと言える。

チャリティーイベントのため、オフラインでは参加費や現地の募金箱などで、募金を促すことができたが、オンラインでは集金システムの問題から、チャリティーTシャツの販売による売上で賄われている。売上げのすべてを募金しており、今回からTOPANGAを運営するCELLORBのアパレルブランド+1FのチャリティーTシャツを用意していた。

【画像】今年のチャリティーTシャツ
【画像】今年のチャリティーTシャツ

昨年は4000人を超える応募があったため、運営スタッフを増強し、人海戦術で対応していたが、それでも試合を熟すのは難しく、翌日の2時過ぎまで決着がつかなかった。今回はその1.5倍の参加者があるなか、さらに時間がかかるのではないかと思われたが、4回戦まで先鋒固定で、対戦相手同士がトナメルのトーナメントに合わせて個々に進行していく方式を取っている。

これにより、1試合ごとの確認作業が軽減され、スムーズな大会進行が行われている。参加者の多くがオンラインでの大会経験者でトナメルの使い方や見方を知っており、初めて参加する人のためにDiscordの専用チャンネルでスタッフが対応するようにしていたことで、この方式でも滞りなく進行できたと言えるだろう。

大会は、ストリートファイターリーグに出場しているトップランカーのプロ選手や普段から『スト6』の配信をしているストリーマー、まだ始めたばかりの初心者などさまざまな選手が参加していた。5人1チームで、チャリティーイベントということで、お祭り感があり、公式大会ほどガチ度が低いことから、参加しやすい大会だった。

8つのブロックを勝ち抜いたTOP8の面々はさすがにトッププレイヤーとして名が知れている人がメイン。

Aブロック通過の「昼でも夜でもラヴーシュカ」は、全員JPで構成され、日本のJPのトップが集結したチーム。Bブロック通過の「動かざることヤマの如し」は、ZETA DIVISIONのヤマグチ選手を中心にプロ選手やストリーマーが集まっている。Cブロック通過の「CR」はその名の通り、Crazy Raccoon所属のプロ選手とストリーマーと高木選手を加えたチーム。Dブロック通過の「アラ・イン・ナゴヤ」は中部地方で活躍するプロ選手やハイアマチュアで構成されている。

Eブロック通過の「あぼじとちんぐ」は、ときど選手、LeShar選手、あきら選手のREJECT所属の選手にじゃじい選手とYuto選手を加えた混成チーム。Fブロック通過の「I'll show you」は、全員韓国人選手でそろえたチーム。Gブロック通過の「健康第一。」は、松五郎選手やえびはら選手など大会で名を連ねる強豪がそろっている。Hブロック通過の「おすしまる」は、Jr.選手と様式美選手のプロ選手を中心とした布陣。いずれのチームも優勝候補と言えるチームだ。

決勝戦に残ったのは、JP5人衆の「昼でも夜でもラヴーシュカ」と韓国勢の「I'll show you」の2チーム。同一キャラチームも全員海外勢もどちらもこれまでトパチャリで優勝したチーム構成ではないので、どちらが優勝しても初の栄冠となる。結果はI'll show youが副将と大将を残して、優勝をもぎ取った。

チームメンバーが全員韓国選手のI’ll show youが優勝した
チームメンバーが全員韓国選手のI’ll show youが優勝した

さて、筆者もトパチャリにはここ数年はずっと参加させていただいている。今回ももちろん参加した。eスポーツ関係のメディアの仲間とコミュニティの仲間で構成されたチームだ。ダイヤ帯が1人、マスター帯が3人、ハイマスターが1人の構成である。

初戦はRamenGenerationsとの対戦。ブロンズ・ザンギエフ、シルバー・ザンギエフ、ゴールド・マリーザ、マスター・ザンギエフ、マスター・JPの組み合わせ。チーム力としてはこちらのほうが上だが、3連勝のあと4連敗し、あとがなくなる展開に。ハイマスターのラシード使いのあちょさんがそこから連勝し、なんとか勝利を得られた。

ライターのいけさんが3連勝でリード
ライターのいけさんが3連勝でリード

2戦目はanjestic。なんとLegend53位のマリーザがいる格上チームだ。ほかのメンバーも猛者ぞろいである。先鋒に出たのはMR1147のテリーだったので、さすがに勝てるかと思っていたら、なんと4人抜きされてしまう。またもやあちょさん頼りの展開になる。先鋒と次鋒をなんとか倒すものの、中堅にはアルティメットマスターのJPが登場。ここで敗れてしまった。残念ながら世界53位のマリーザを拝むこともできなかった。

ルーザーズサイドに移動しての1戦目はザマパードラキュラレッドマンズだ。先鋒のマスターE.本田に3人抜きされたあと、次鋒のアルティメットマスタールークに2人抜きされ、我々のトパチャリはここで終了した。ちなみにザマパードラキュラレッドマンズは登録番号が655で、我々は654で1番違いだった。1236チームもエントリーしていて、隣の番号になるのはなかなかの偶然であった。

最後の相手はザマパードラキュラレッドマンズのみょこ6さん。さすがにMR2000超えのルークは強かった
最後の相手はザマパードラキュラレッドマンズのみょこ6さん。さすがにMR2000超えのルークは強かった

それはさておき、今回初戦で当たったチームは、マスターが2人いたが、それ以外はブロンズ、シルバー、ゴールドと初中級者のランク帯の人たちだった。公式大会だとおそらく尻込みしてしまう人たちだと思うが、チーム戦のうえ、お祭り感のあるイベントだと、参加のしやすさを目の当たりにした感じだ。一度、体験してしまえば、大会参加へのハードルはぐっと下がるので、トパチャリで大会に初参加した人は、個人戦の大会にも出場してくれるのではないだろうか。公式やコミュニティなどさまざまな形で大会が多く開催しているので、気負わずにどんどん参加してほしいと思う。

著者プロフィール・岡安学

ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。イベント取材をはじめ、法律問題、マーケットなど、多角的な切り口でeスポーツを取り上げる。さまざまなゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆もおこない、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『ゲームビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)、『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム)などがある。

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