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実は“次世代を担うスター”だらけ!『ウォーフェア 戦地最前線』で過酷な戦場を体現した若手俳優陣を一挙紹介

  • 2026.1.18

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)のアレックス・ガーランド監督のもと、イラク戦争での実話をリアルに再現した『ウォーフェア 戦地最前線』(公開中)。アメリカ海軍特殊部隊“ネイビーシールズ”とアルカイダの戦闘を描いた本作は、隊員として実際に従軍したレイ・メンドーサが脚本と共同監督を務めた本格戦争映画だ。語られる出来事はもちろん、登場する兵士たちも実名という徹底ぶり。合宿を経て、迫真の演技で過酷な戦場の真実を伝えた俳優たちを紹介したい。

【写真を見る】「SHOGUN 将軍」の按針役でブレイクしたコズモ・ジャーヴィスが今度はスナイパーに!

敵陣で完全包囲された精鋭部隊は無事に生還することができるのか

2006年11月、イラクの危険地帯ラマディでシールズの小隊がアルカイダ幹部の狙撃任務に就いた。アルカイダの拠点を臨む民家を占拠した隊員たちは密かに監視を続けるが、それに気づいた敵兵が民家を攻撃。重傷を負った兵士を本部に送るため救援を要請するが、アルカイダの攻撃は激化していくばかり。果たして、彼らは生還することができるのか。

映画的な演出よりも“リアルな戦闘”が重視されている『ウォーフェア 戦地最前線』 [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.
映画的な演出よりも“リアルな戦闘”が重視されている『ウォーフェア 戦地最前線』 [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

通信兵・航空支統制員レイ/ディファラオ・ウン=ア=タイ

群像劇に近い構成の本作において主人公と言えるのが、メンドーサ共同監督をモデルにしたレイ。通信兵で空爆など空からの航空支援を要請・誘導するJTAC(航空支援統制員)も担う、”隊の要”と言うべき存在だ。敵兵の仕掛けたIED(即席爆発装置)に巻き込まれ、意識が朦朧とするなかでの救護シーンなど臨場感ある見せ場を盛り上げる。

脚本&共同監督のレイ・メンドーサをモデルとした通信兵のレイ [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.
脚本&共同監督のレイ・メンドーサをモデルとした通信兵のレイ [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

レイを演じているのは、2001年にカナダ・トロント州のオンタリオで生まれた、カナダの先住民クリー族出身のディファラオ・ウン=ア=タイ。アメリカ先住民の若者を描いたコメディドラマ「レザベーション・ドッグス」で主人公の一人を演じ、インディペンデント・スピリット賞最優秀アンサンブル・キャスト賞を受賞、エミー賞では主演男優賞にノミネートされた。エミー賞授賞式では、MMIW(行方不明になったり殺害された先住民女性)運動のシンボルである「赤い手形」を顔にペイントして登場したことも話題になった。映画出演作に『地獄のサマーキャンプ』(23)、ダーレン・アロノフスキー監督作『コート・スティーリング』(公開中)などがある。

通信兵レイ役のディファラオ・ウン=ア=タイ [c]Everett Collection/AFLO
通信兵レイ役のディファラオ・ウン=ア=タイ [c]Everett Collection/AFLO

指揮官エリック/ウィル・ポールター

小隊を率いる指揮官エリック。生真面目なリーダーだが、作戦中に敵の奇襲で部下が重傷を負ったことから動揺。やがて指揮能力を失っていく。彼を演じているのがイギリスの個性派俳優ウィル・ポールターだ。

1993年、イギリス・ロンドン生まれで『リトル・ランボーズ』(07)で長編映画デビュー。その後は『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』(10)、『メイズ・ランナー』(14)、『レヴェナント:蘇えりし者』(15)、『デトロイト』(17)、『ミッドサマー』(19)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(23)など大作、話題作で存在感を発揮している。

指揮官エリック役のウィル・ポールター [c]Everett Collection/AFLO
指揮官エリック役のウィル・ポールター [c]Everett Collection/AFLO

指揮役下士官サム/ジョセフ・クイン

黙々と体を鍛える姿が印象的な、ストイックな指揮役下士官のサム。口数は少ないが戦闘時にはてきぱきと指示を出す頼れる存在だ。敵の攻撃で脚に重傷を負い、中盤以降の展開で戦場の壮絶さを体現する。

敵の攻撃をくらって重傷を負う者や死者も… [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.
敵の攻撃をくらって重傷を負う者や死者も… [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

サムを演じたのは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」第4シーズンでヘビメタ好きの(留年中の)高校生エディ・マンソンを演じ絶賛されたジョセフ・クイン。1994年生まれのロンドン出身で、ロンドン音楽演劇アカデミーを卒業後、2015年のドラマシリーズ「ディケンジアン」でメインキャストの1人に選ばれ、やがて舞台や映画へと活動を広げていった。映画出演作にJ・J・エイブラムス製作の『オーヴァーロード』(18)、歴史大作の続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(24)、マーベル・スタジオの『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(25)などがある。

指揮役下士官サム役のジョセフ・クイン [c]Everett Collection/AFLO
指揮役下士官サム役のジョセフ・クイン [c]Everett Collection/AFLO

衛生兵・主任狙撃手エリオット/コズモ・ジャーヴィス

作戦の中心的な存在であるスナイパーで衛生兵のエリオット。スコープ越しに忍耐強くアルカイダの拠点を見つめる姿は、序盤の見せ場になっている。あだ名はブージャー・ブー(鼻くそブーの意味)。性格はフランクで、敵の手りゅう弾やIEDで重傷を負いながら、どこか飄々とした態度を崩さないムードメーカーでもある。

【写真を見る】「SHOGUN 将軍」の按針役でブレイクしたコズモ・ジャーヴィスが今度はスナイパーに! [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.
【写真を見る】「SHOGUN 将軍」の按針役でブレイクしたコズモ・ジャーヴィスが今度はスナイパーに! [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

そんなエリオットを演じるのはコズモ・ジャーヴィス。1989年にアメリカ・ニュージャージーで生まれ、イギリスで育つ。幼い頃から俳優に憧れ、音楽業界を経て俳優に転向。『レディ・マクベス』(16)で脚光を浴び、2024年の大ヒットドラマ「SHOGUN 将軍」で按針ことジョン・ブラックソーンを演じてブレイクした。そのほかの出演作に『キラー・サスペクト』(16)、『説得』(22)などがある。

狙撃手で衛生兵のエリオット役のコズモ・ジャーヴィス [c]Everett Collection/AFLO
狙撃手で衛生兵のエリオット役のコズモ・ジャーヴィス [c]Everett Collection/AFLO

砲手トミー/キット・コナー

部隊で一番若いルーキーが砲手のトミーだ。戦場経験が浅く、緊張感あるミッション中もはつらつと動き回る姿が印象的。ただし、戦闘が始まると斥候として先頭に立たされ、戦場のカオスや恐怖を目の当たりにしていく。

そんなトミーを演じているのは、子役出身のキット・コナー。2004年のイギリス・ロンドン生まれで、スクリーンデビューはリドリー・スコット製作総指揮の主演作『ゲット・サンタ! 聖なる夜の脱獄大作戦』(14)。エルトン・ジョンの自伝映画『ロケットマン』(19)では少年時代のエルトンを演じ注目を浴びた。LGBTQ+の若者たちを描いた2022~24年のNetflixドラマ「HEARTSTOPPER ハートストッパー」にも主演し、一躍注目を集める。映画出演作に『喜望峰の風に乗せて』(18)、『レディ・プレイヤー1』(18)、『野生の島のロズ』(24)などがある。

新入りの砲手トミー役のキット・コナー [c]Everett Collection/AFLO
新入りの砲手トミー役のキット・コナー [c]Everett Collection/AFLO

狙撃手フランク/テイラー・ジョン・スミス

エリオットをサポートする狙撃手がフランクだ。慎重な性格だが、エリオットに代わって敵拠点を監視していた際にアルカイダ幹部を発見するも、引き金を引くチャンスを逸してしまう。激しい戦闘に呆然としながらも、任務を果たそうとする。

フランクを演じるのは、アクションからシリアスドラマまで幅広く活躍している俊英テイラー・ジョン・スミス。1995年アメリカ・カリフォルニア生まれで『ハンガーゲーム』(12)でスクリーンデビューを果たす。ドラマのゲスト出演を経て、2018年にエイミー・アダムス主演のドラマ「シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件」でその名を広めた。おもな映画出演作に『ハンターキラー 潜航せよ』(18)、『アウトポスト』(19)、『シャドウ・イン・クラウド』(20)、『ブラックライト』(22)、『ザリガニの鳴くところ』(22)などがある。

エリオットをサポートする狙撃手フランク役のテイラー・ジョン・スミス [c]Everett Collection/AFLO
エリオットをサポートする狙撃手フランク役のテイラー・ジョン・スミス [c]Everett Collection/AFLO

航空支援連絡員・火力支援将校マクドナルド/マイケル・ガンドルフィーニ

航空支援連絡員と火力支援将校を務めるのがマックことマクドナルド。レイと共に航空機による威嚇や砲撃支援の調整などを担う。痛みに叫ぶサムにモルヒネを打とうとして誤って自分に注射したり、退避中に転倒したりと混乱しながらも奮闘する。

マクドナルドを演じたのはマイケル・ガンドルフィーニ。大ヒットドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」に主演したジェームズ・ガンドルフィーニを父に持ち、同作の前日譚である映画『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』(21)では父が演じたトニーの若き日を演じて話題を呼んだ。おもな映画出演作に『オーシャンズ8』(18)、『ボーはおそれている』(23)、『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(24)などがある。

航空支援連絡員・火力支援将校マクドナルド役のマイケル・ガンドルフィーニ [c]Everett Collection/AFLO
航空支援連絡員・火力支援将校マクドナルド役のマイケル・ガンドルフィーニ [c]Everett Collection/AFLO

このほか、小隊のメンバーの1人で航空支援を担当するレラス役に『クライモリ』(21)、『タロット 死を告げるカード』(24)のアダイン・ブラッドリーが出演。エリックたちの救援に駆けつけ、作戦の別チームを率いる隊長でもあるジェイク役を『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(23)や『バッドボーイズ フォー・ライフ』(20)のチャールズ・メルトンが演じ、『ブラックアダム』(22)や2026年10月全米公開予定の『Street Fighter』が控えるノア・センティネオも砲手ブライアン役でクレジットされている。

映画的な演出よりも“リアルな戦闘”が重視されている『ウォーフェア 戦地最前線』 [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.
映画的な演出よりも“リアルな戦闘”が重視されている『ウォーフェア 戦地最前線』 [c] 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

兵士たちの記憶に基づき構成された『ウォーフェア 戦地最前線』は、ミッションがリアルに描かれているだけでなく、爆炎で視界が遮断されたり爆音で聴覚が失われるなど、戦場で彼らが感じた感覚まで細かく再現されている。戦場の真っただ中に放り出されたような臨場感にあふれ、戦争の怖さや不条理さを改めて思い知らされる衝撃作だ。

文/神武団四郎

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