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カプコンによるゲーム制作コンペティション、受賞8タイトルを発表「ゲーム業界のさらなる活性化および、次世代クリエイターの育成を目指す」

  • 2026.1.18

「ストリートファイター6」をはじめ、「モンスターハンター」や「バイオハザード」など、数々のヒット作を手掛けるカプコンが、学生を対象に実施したゲーム制作コンペティション「CAPCOM GAMES COMPETITION」。先日、こちらの最優秀賞を含む全受賞作品を発表する表彰セレモニーが都内にて行われた。

若い才能が集結した「CAPCOM GAMES COMPETITION」表彰セレモニーの様子 撮影:ソムタム田井
若い才能が集結した「CAPCOM GAMES COMPETITION」表彰セレモニーの様子 撮影:ソムタム田井

カプコンのサポートを受け、学生たちがゲーム開発に挑戦

本コンペティションは、ゲーム業界の活性化および、次世代クリエイターの育成と教育支援を目的としたもので、2025年4月よりスタートした企画。90チーム以上の熱意ある学生たちが全国から集まり、厳選な選考の結果選ばれた15チームが半年間に渡ってゲーム開発に取り組んできた。

その最大の特徴は「RE ENGINE(※)」をはじめ、多彩な制作ツールを用いてゲーム開発にあたれることで、カプコン側は運用方法に関する講義をはじめ、プログラミング、グラフィック、サウンド設計など、各分野における実践的なスキルを伝授しつつ、学生たちの創意工夫をサポート。1チーム最大20名がそれぞれの役割をこなしつつ、1本の作品を仕上げる……というものだった。

※「RE ENGINE」は、カプコンが自社開発したゲーム開発エンジンの名称。実写さながらのフォトリアルな描写を可能にする高い表現力に加え、複雑な技術を開発者が扱いやすいように簡便化することで、スムーズな開発環境を実現。開発効率の大幅な向上と高品質なゲーム制作を両立した、グローバル市場で戦えるタイトルの創出を支える技術基盤として、業界内でも広く知られている。

「RE ENGINE」で開発された個性的なタイトルがずらり

審査員は「バイオハザード ヴィレッジ」ディレクターの佐藤盛正さん、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」ディレクターの鈴木佳剛さん、RE ENGINEリードアーキテクトの石田智史さんといったカプコンの開発陣に加え、アマゾンウェブサービスジャパンのゲーム営業・ソリューションアーキテクトチーム、オートデスク CTS シニア テクニカルサポート スペシャリストの古屋涼さん、インテル 技術・営業統括本部 IA技術本部部長の太田仁彦さん、タートル・ビーチ APAC マーケティングマネージャーの益田直哉さんといった面々で、表彰式の審査は、オリジナル性、操作性、完成度、工夫点をもとに評価を行い、最優秀賞・優秀賞・特別賞・企業賞を選出。

その結果、直感的にプレイできるゲーム性に加え、グラフィックやサウンド、演出などの完成度の高さが評価され、「octΩpus」を手掛けたチーム:Critical Path(HAL大阪)が最優秀賞に輝いた。

表彰式には、カプコン 専務執行役員の竹内潤さんが登壇。学生たちに賞状とトロフィーを贈りつつ、「世界観にマッチしたビジュアルと、完成度の高さが際立つ作品ですね。高品質な作品を完成させたチームワークはとても素晴らしい!」と述べ、彼らのゲーム開発に取り組む姿勢を絶賛した。

表彰式に登壇した、カプコン 専務執行役員の竹内潤さん 撮影:ソムタム田井
表彰式に登壇した、カプコン 専務執行役員の竹内潤さん 撮影:ソムタム田井

また、審査員の鈴木佳剛さんからも「技術的にも発想的にも、プレイヤーに対してのホスピタリティに関しても、たいへん素晴らしい完成度でした。直感的に操作がわかりやすく、ゲーム画面とメカニズムだけでプレイヤーに遊びを理解させようとする姿勢もいいですね。繰り返し遊びたくなるようなリスタートの設計が細やかなところもよかったです」とのコメントが飛び出した。

これを受けて、Critical Path代表の井岡真浩さんは以下のように述べ、客席からは拍手が起こった。

「メンバーが最高のものを作ってくれたおかげで、最優秀賞を受賞することができ、今は正直ホッとしています。RE ENGINEを使ったゲーム制作では、デザイン班が作成した膨大なアセットをきれいに、しかも同時に大量に描画できる処理能力に驚きました。今回培った経験とノウハウを活かし、今後もユーザーの期待に応えられるゲームを作れるよう頑張りたいです」

【写真を見る】最優秀賞の「octΩpus」を開発したCritical Pathの学生たち 撮影:ソムタム田井
【写真を見る】最優秀賞の「octΩpus」を開発したCritical Pathの学生たち 撮影:ソムタム田井

カプコンは今後も、安全な環境でのゲーム開発であったり、開発方法を学ぶ機会を提供することで、教育機関の研究発展および優れた人材の育成に貢献することを目的に、こうした活動を通して、ゲーム業界全体の活性化を目指していくという。「CAPCOM GAMES COMPETITION」に参加した各チームの今後ますますの活躍に加え、同社の“人材育成に対する取り組み”にも期待が高まる。

取材・文=ソムタム田井

■【受賞一覧】

最優秀賞/作品名「octΩpus」/チーム名「Critical Path」(HAL大阪)

優秀賞/作品名「Turret Valet」/チーム名「Neighbor」(アミューズメントメディア総合学院)

特別賞/作品名「FLUENT」/チーム名「チーム北海道」(北海道大学工学院)

特別賞/作品名「ATEA: THE LOST SEEKER」/チーム名「DiBi」(HAL東京)

AWS賞(※)/作品名「octΩpus」/チーム名「Critical Path」(HAL大阪)

Autodesk賞(※)/作品名「Turret Valet」/チーム名「Neighbor」(アミューズメントメディア総合学院)

インテル賞(※)/作品名「BREAK RUNE」/チーム名「RE RAMEN」(日本工学院専門学校蒲田校)

タートル・ビーチ賞(※)/作品名「octΩpus」/チーム名「Critical Path」(HAL大阪)

※:各協賛企業より選出された企業賞

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