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鈴木亮平、“あっという間”のデビュー20周年 キャリアの中で一番大きな“リブート”は?

  • 2026.1.18
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鈴木亮平 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P. FLAG inc)

『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『下剋上球児』と、日曜劇場で熱い物語を届けてきた鈴木亮平が、2年ぶりに日曜の夜に帰還! 「TOKYO MER」シリーズでもタッグを組んだ脚本家・黒岩勉による構想3年のオリジナル作で、大切な人への“愛のために”運命に抗い続けるダークヒーローを演じる。嘘と真実が入り乱れ、怒涛のスピードで展開していく“エクストリームファミリーサスペンス”となる本作について話を聞くと、出来栄えに相当の自信がある様子が窺えた。

【写真】大人の男の色気あふれる! 鈴木亮平、インタビュー撮りおろしショット

◆「TOKYO MER」鈴木亮平×黒岩勉の名タッグ再び! 黒岩脚本の巧みな構成を絶賛

妻殺しの罪を着せられた平凡なパティシエ・早瀬が、自らの潔白を証明し真犯人を見つけ出すため“愛する家族と過去を捨て、警視庁の悪徳刑事・儀堂の顔に変わる(=リブートする)”という決意をするところから幕を開ける本作。

早瀬と儀堂一人二役に挑戦する鈴木のほか、戸田恵梨香、永瀬廉、蒔田彩珠、伊藤英明、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉ら実力派キャストが、何が真実で何が嘘なのかわからない、沼落ち必至の怒涛の物語へと誘う。

――本作出演オファーを聞かれた時の心境はいかがでしたか?

鈴木:作品を選ぶ際は誰とやれるのかというのも大きなポイントになりますが、今回はこの脚本ということが一番でした。

構想3年と伺って、たった3年でよくこんな物語を思いつくなと思いました。その3年の間には『TOKYO MER』でもお世話になっていますし、ほかにもいろんな名作を書かれているのに、こんな素晴らしいストーリーを温めていたんだと驚愕しました。

とにかく話が面白いんです。顔を整形して違う人間に代わっていくのですが、“人を演じる”俳優という職業である自分ともリンクするようなやりがいのある役ですし、大興奮して台本を読ませていただきました。毎話どんでん返しがあって、最後の最後まで楽しんでもらえる作品になっているんです。すでに撮り終わっているから言えますが、最後がまた一番いいんですよね(笑)。

本作は昨年夏にクランクアップを迎えているのですが、撮ってから放送まで時間があるということで、スタッフも作品の細かい仕上げまでじっくり時間をかけられますし、そういった意味でも丁寧な作品になるんじゃないかなという点も出演の決め手になりました。

――黒岩さんとは、今年の夏に劇場版最新作が公開される「TOKYO MER」シリーズでもタッグを組まれていますが、黒岩作品の魅力はどんなところにあると思われますか?

鈴木:やっぱり構成ですよね。「待ってました!」というのも上手いですし、「えー!!!」って驚かせるタイミングも、全何話のどこで何が起きてという計算も上手い。視聴者が観たいもの、驚きたいものをわかっていらっしゃる。本当にすごい方です。

俳優としては、「これ、絶対に面白くなるだろう!」っていうワクワクが大きいです。皆さんに早く届けたいですね。

――本作は謎が謎を呼ぶ展開で、考察も盛り上がりそうです。考察系の作品にご出演されるときは、どんな気持ちで演じられますか?

鈴木:バレるんじゃないかとヒヤヒヤしますね。みなさん頭がいいので当たることも多いじゃないですか。

でもこのドラマのすごいところは1つの謎を予想できたとしても、ほかにも謎がいっぱいあって、全部を予想するのは不可能なこと。「どういうこと?」「これってこういうことなんじゃない?」「でもあれは?」というのがたくさんあるので、ぜひいろいろと考察していただきたいです。当たるところもいっぱいあると思うんですが、全部読めるもんなら読んでみろ!という感じですね(笑)。1話を観たら絶対に次も観たくなること間違いないです。

◆穏やかなパティシエの早瀬は「一番強烈なキャラクターなんじゃないかとも思う」


――本作ではパティシエの早瀬と刑事の儀堂、真反対な性格をした2人の男を演じられます。1人2役に挑まれる上で大変だったことはどんなことでしょう。

鈴木:悪徳刑事と、その刑事に顔を変えたパティシエの2役を演じますが、パティシエの早瀬も刑事・儀堂を演じていくにしたがって、どんどんダークヒーローになっていくというか、ある種悪の道にも手を染めたりと自分が演じている役と自分の境目がだんだんとあやふやになっていく。1人2役という印象があまりないんですよね。

2役は2役なんですが、刑事の儀堂は1話でいなくなるので、そこからは(儀堂に顔を変えた早瀬の)1役。早瀬は、儀堂になりきらないと家族の元に戻れず殺されるかもしれないということで完璧になりきりますが、誰かを演じている人間という意味では、俳優に近いのかもしれません。

――そんな中で特にこだわられた点はどんなところですか?

鈴木:「今、素に戻ってます」「今、演じてます」とわかりやすく演技する方法もあると思うんですが、生き残るためには周りにバレないように必死に演じるはずなので観てくださる皆さんも騙せるくらい自然じゃないといけないですよね。なので“変える”ということはあまり意識しなかったです。

でもその中で、力が入りすぎてちょっと過剰にやってしまったり、逆に抑え目な演技をしたりという、演技初心者ならではの“こういうミスしちゃいがちあるある”みたいなものは楽しんで盛り込んだつもりでいます。

――顔は儀堂だけど、中身は早瀬というキャラクターを演じることがベースになると思いますが、早瀬という人物に共感する点はどんなところでしょう。

鈴木:早瀬は、家族の元に戻りたい、その1点のためにどんなことでもしていくというキャラクター。家族の元へ、元の生活へ戻りたいと強く思うところはすごく共感できます。

でも、実は早瀬は一番強烈なキャラクターなんじゃないかとも思っていて。一見善良な人間でまともなんですけど、究極の選択を迫られた時に家族のためならなんでもやるっていう選択ができるんですよね。早瀬自身も気づいていませんが、僕の解釈では実は刑事に向いているんじゃないかとも思います。悪い人たちに対してもやるとなったらやる男。一番遠いと思っていた人間が一番マフィアに向いていたっていう、『ゴッドファーザー』でアル・パチーノが演じたマイケルという役に近いイメージも持ちました。

早瀬は基本いい人なんですけど、それだけじゃ乗り切っていけないので、徐々に変わっていきます。最終話近くの早瀬は、「こんなこと言うようになって・・・!」みたいな(笑)。その変化にも注目していただければと思います。

――儀堂に顔を変えた早瀬に手を貸す謎の公認会計士・幸後一香を戸田恵梨香さんが演じられます。

鈴木:戸田さんはいつも明るくて話しやすいというのもあるのですが、すごく知的な方で、脚本を細かく読み込んだことを現場で監督や僕にシェアしてくれるんです。コミュニケーションを重視して作ってくださるのですが、この作品にはそれが一番大事なことで。みんながみんな嘘をついていて、誰が味方で誰が敵か最後までわからないという状況の中、今はどういう状況で、自分がどういう嘘をついてるか、相手がどういう嘘をついているかを完全に理解して演じる必要がありました。そんな中でコミュニケーションを重視して理解しながら作っていくというところが、僕と似ているなとも感じましたし、戸田さんじゃないとあの役はできなかったなと思います。

◆デビュー20周年 キャリアの中で一番大きな“リブート”は?


――2026年、鈴木さんはデビュー20周年を迎えられます。

鈴木:全然知らなかったです(笑)。月並みな言葉ですけどあっという間ですね。大変なこともいいこともいっぱいありましたが、ついこの間みたいな感覚なんですよね。若い子たちにしたら、「20年前って!」っていう感じじゃないですか(笑)。でも僕からしたら、「別にそんなに変わってないな…」という感じで。

――この20年でご自身の中で大きく変わったなと思うことはどんなことでしょうか?

鈴木:撮影スタジオに入っていくときにドキドキしなくなりました。「憧れの映画スタジオだ!」「テレビの収録スタジオだ!」「どういう風にいればいいんだろう」「大人がいっぱいいる!」がなくなって、動揺しなくなったというのが一番大きいですね。監督やプロデューサーといった年上の人たちを大人として見ていましたし、大人にどう評価されるか、大人とどう戦うかということを考えていましたが、僕ももうとっくに大人なので(笑)。

――そんな20年の中で、ターニングポイントというか、一番大きなリブートを挙げるとすると?

鈴木:どの作品でも毎回リブートしていますが、リブートを“変身”ととらえるなら、一番大きいのは初めて変身ヒーローを演じた『HK/変態仮面』ですね。あの時はリブートしました(笑)。

朝ドラの『花子とアン』に出させていただいたときは、一気に世の中の人に知っていただいて、驚くくらい変わりました。

この仕事をしていると何かの作品で一気に知ってもらえたり、自分へのイメージがガラッと変わったりすることがあります。自分は何も変わっていないはずなのに、周りの環境が変わるといいますか。『エルピス-希望、あるいは災い-』のときは、撮影しているとカメラマンさんや編集の方から「色気で!」って言われたり(笑)。『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の時は、てきぱきしている、ヒーローみたいな人なんじゃないかと思われました。

今回の作品では二面性がある役を演じるので、早瀬が本性なのか、儀堂が本性なのか、はたして鈴木はどっちなのか?と思っていただけるかもしれないですね。

(取材・文:近藤ユウヒ 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc])

日曜劇場『リブート』は、TBS系にて1月18日より毎週日曜21時放送(初回25分拡大)。

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