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「取れば治る」と思っていたがんが取り除けないことを知って絶望。心の支えになったのは“黙って寄り添う夫”だった――【著者インタビュー】

  • 2026.1.18

【漫画】本編を読む

喉の違和感から、中咽頭がんの発見に至った松本ぽんかんさん。『ママ5年目でがんなんて 手に入れた卵子と失った味覚』(松本ぽんかん/竹書房)には若さゆえの進行の早さや抗がん剤が卵子に与える影響など、たくさんの悩みと向き合ったリアルな闘病生活が描かれている。

闘病中は味覚障害に苦しみ、一時は生きる気力をなくしたことも…。果たして、ぽんかんさんはどのように“日常“を取り戻していったのだろうか。ぽんかんさんが作品に込めた想いや闘病を経て得た気づきなどを伺った。

※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。初期症状や治療法、副作用など、詳細は医療機関等にご確認ください

――当初、松本さんはご自身のがんは「取れば治る」と思っていたそうですが、手術で取り除けないことを知った時は、どんなことを思われましたか?

松本ぽんかんさん(以下、松本):私の場合はちょうど物を飲み込む筋肉のあたりに腫瘍があり、手術で取ると、食べ物や飲み物がうまく飲み込めなくなる嚥下障害が残ると言われました。厄介な場所にがんができてしまったなと思ったし、手術で取り除けないのは、さすがにショックでした。初期に見つかったのは不幸中の幸いと思っていたので、まさか手術ができないとは想像もしていなくて…。

また、放射線は一度当てると同じ場所には当てられないことを聞いて、再発した時のことが頭をよぎり、なおさら「手術で取り除けたら…」と思いました。

――だから、ロボット手術に望みをかけて、セカンドオピニオンに行かれたんですね。セカンドオピニオン先の病院で、わずか10日でがんがステージ1からステージ2になっていることが分かった時はどんなことを思われましたか?

松本:この時、がんの恐ろしさを一番、痛感しました。すごいスピードで成長するんだな…と。死も意識しました。

――この時はどんな人やこと、ものなどが心の支えになってくれましたか。

松本:最初から最後まで一番支えてくれたのは、夫でした。ステージが上がったことを告げられた後、私は診察室を出てからボロボロ泣いてしまいましたが、夫は涙をグッと堪えてくれていて。もし逆の立場だったら、私は本人以上に泣いていたと思います。夫が悲観や動揺をすることなく黙ってそばにいてくれたので、不思議と「大丈夫だ」という自信が湧いてきました。

取材・文=古川諭香

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