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「お姉ちゃんは現役合格だったのに」【優秀な姉】と比べられ続けた30年。母に本音をぶつけた結果

  • 2026.1.21

誰かと自分を比べて、ふと落ち込んでしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。特に兄弟間や姉妹間などの近い存在だと、その悩みは深く根強いものになりがちですよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

画像: 「お姉ちゃんは現役合格だったのに」【優秀な姉】と比べられ続けた30年。母に本音をぶつけた結果

優秀な姉の影で

私は子どものころから、ずっと姉と比較されて生きてきました。

「お姉ちゃんは現役合格だったのに」
「お姉ちゃんはもう家も買ったのよ」
と、母の言葉はいつも姉基準。

有名大学を卒業しバリバリ働く優秀な姉に対し、地元で事務職として平穏に暮らす私は、母の目には物足りなく映っていたようです。

姉を嫌いなわけではありませんが、母の言葉というフィルターを通すと、自分の穏やかな人生がまるで「二流品」のように思えてしまい、比べられるたびに苦しくなりました。

ついに溢れ出した本音

ある日、実家に顔を出した私に、母はいつものように小言を並べ、
「あなたも少しはお姉ちゃんの計画性を見習いなさいよ」
と言ってきました。

その言葉で、胸の奥で長年張り詰めていた糸が、ついに切れてしまったのです。

ほとんど無意識のうちに、
「私とお姉ちゃんは違う! 私の人生は、お姉ちゃんの比較対象でしかないの?」
と、自分でも驚くほど震えた声で、母に感情をぶつけていました。

母は予想外の展開に、言葉を失ったように唖然としていました。

怒りというより、長年の悲しみが一気に溢れ出し、私は溢れてくる涙をどうしても止めることができませんでした。

完璧な姉が抱えていた苦悩

しばらくして、母はポツリと漏らしました。

「そんなふうに思わせていたなんて。私はただ、あなたが損をしないようにと思って……」

その言葉で、私はハッとしました。
母にとって姉は「安心な手本」で、私は「心配な末娘」だということに、気づいたのです。

その夜、遅れて来た姉も加わり、久しぶりに3人でゆっくり話すことに。

完璧に見えた姉も、
「実は私も、お母さんや周囲からの期待に押し潰されそうになったことがあるよ」
という意外な本音を語り、私は独りよがりな悲観を少し恥じたのでした。

自分だけの人生を愛するために

あの日以来、母は私と姉を比べることをピタリとやめました。

今でも時々、出来のいい姉を羨む気持ちは顔を出しますが、母に自分の思いを正直に伝えたあの日から、ようやく私は自分自身の人生を愛せるようになった気がします。

誰かと比べるのではなく、自分なりの幸せを大切にすること。
勇気を出して言葉にしたことで、家族の関係も、私の心も、新しい一歩を踏み出すことができました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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