1. トップ
  2. ただバッグを斜めがけしただけ→「胸強調してる?」と笑う男たちに伝えたい、被害者の静かなる怒り【作者に聞く】

ただバッグを斜めがけしただけ→「胸強調してる?」と笑う男たちに伝えたい、被害者の静かなる怒り【作者に聞く】

  • 2026.1.17
スカートの呪いが解けるまで_01 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_01 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

ショルダーバッグを斜めに掛けただけで、「胸強調してるの?」とからかわれた。言った側は軽い冗談のつもりでも、言われた側には違和感が残る。魚田コットンさん(@33kossan33)の漫画『スカートの呪いが解けるまで』は、そんな“言葉による不快感”を入り口に、幼少期から抱えてきた性的被害の記憶と向き合う作品だ。X(旧Twitter)では2万件を超える「いいね」を集め、「触られることだけが被害じゃない」と共感が広がっている。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

スカートの呪いが解けるまで_02 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_02 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_03 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_03 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_04 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_04 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_05 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_05 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

消えない違和感と母への後悔

魚田さんは幼いころ、健康ランドで見知らぬ男から被害を受けた。親切を装い、誰にも気づかれないように触れてきた男。勇気を出して母に打ち明けたが、返ってきたのは「本当に触られたの?」「大げさじゃない?」という言葉だった。「言わなければよかった」という後悔だけが残り、さらに母の再婚後に継父からの行為も重なったことで、「嫌だ」という感情は誰にも理解されないものとして封印されていった。

娘に「スカートを履かせたくない」理由

親になった今、娘が「スカートを履きたい」と言うたびに、思わず「下にスパッツを履いて」と口にしてしまうという。それは娘を否定したいからではない。守りたいという親心と、過去の記憶が重なった結果だった。「わかりやすい被害だけでなく、ささいに見える出来事も確かに傷になります」と魚田さんは語る。何気ない冗談や視線が、記憶を呼び起こすこともあるのだ。

描く理由は「誰かの希望になるから」

当初は「こんなつらい話を描いても誰も楽しくない」と考えていたが、読者からの「結婚して子どもを育てている今の姿が希望になった」という言葉が考えを変えた。 過度な描写は避けつつ、「被害者は悪くない」というメッセージを丁寧に積み重ねる本作。声を上げにくい違和感に光を当て、「それも嫌だったと言っていい」と伝えてくれる。

取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる