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「猫が人を選ぶのです」川上麻衣子さんが一目ぼれした猫とは?保護ネコとの出会いも

  • 2026.1.16

「猫が人を選ぶのです」川上麻衣子さんが一目ぼれした猫とは?保護ネコとの出会いも

18歳のときに飼い始めてから、これまで7匹のネコたちと暮らしてきた川上麻衣子さん。近年は、ネコも人も互いに幸せな一生を送れるよう、飼い主をつなぐ社会活動にも取り組んでいます。自由で気ままで愛情深い。一緒に暮らすほど、心地よい相棒になっていくネコたちへの愛情と、共に過ごす日々について伺いました。

【PROFILE】
川上麻衣子●1966年デザイナーである両親の留学先であるスウェーデンで生まれる。80年ドラマデビュー。同年、ドラマ『3年B組金八先生』で生徒役を好演し注目される。ガラスデザイナーとしても活躍するとともに、2016年からはスウェーデン小物の店「SWEDEN GRACE」を母と経営。18年一般社団法人「ねこと今日」を設立。

ヒマラヤンに一目惚れで一気に「ネコ派」に

もともとは犬派だったという川上さんがネコと出会ったのは18歳のとき。一人暮らしを始めてペットを飼おうと決めたものの、運命は思いがけない形で訪れた。
「最初はイヌを飼いたかったんです。当時はペットショップもなく、デパートの屋上の売り場に見に行きました。そうしたら、やはりワンちゃんは鳴き声が響いて、一人暮らしのマンションでは飼えないなと。あきらめて帰りかけたとき、レジそばのケージのほうを見たら、長毛のヒマラヤンがいたんです。もうタヌキみたいに可愛くて一目惚れしてしまいました。どうしようと閉店時間間際まで悩み続けて、結局飼うことに。それ以来、ネコ派ですね」
可愛さのあまり自分の分身のように思え、「依存し合って」しまったという川上さん。やがてくるペットロスを恐れ、7年後に同じヒマラヤンのメスを2匹目として迎え入れた。
「そうしたら先住ネコのオスが、母ネコのように面倒を見るようになったんです。私も一対一で向き合う関係から一歩引いて、ネコの世界と人間とを分けて客観的に見られるようになり、居心地がよくなりました」

「本当に流れに乗ってという感じです」

その後、保護ネコを引き取って3匹になったり、コロナ禍のステイホームの時期には、ミルクボランティアをして子猫3匹を預かり5匹同時に飼ったりという経験もした。さらに、川上さんのネコへの愛情と熱い思いは個人レベルに留まらず、2018年には一般社団法人「ねこと今日」の設立という形に実を結んでいった。

「本当に流れにのってという感じです。16年に、私は母と谷中でスウェーデン雑貨の店『SWEDEN GRACE』を始めたんです。私もできるだけお店に立っていたら、そこでいろんな出会いがありました。その中には保護ネコの譲渡会をしているボランティア団体さんもいて『力を貸してくれませんか』と言われたんです。皆さんが私に期待するのは、そうした活動を拡散してほしいということだとわかったんですね。そこで、ネコ好きの友人たちと4人で『ねこと今日』を立ち上げました。谷根千という下町から発祥した団体ならではの温かな、ネコを通してみんながつながれるようなことができたらいいかなと」

圧倒的な力で訴える「この人のところに行く!」

現在、川上さんの自宅にいるのはキジ白のココロ(10歳・メス)と白茶のタック(8歳・オス)の2匹。どちらも元保護ネコで、子ネコから育ててきた。2匹との出会いもまた、感動的な物語だった。

ココロは虐待を受けた母ネコが産んだ4匹のうちの1匹。生まれたと連絡を受けたものの、川上さんは長期の地方の仕事に入る直前で決められなかった。しかし帰りを待っていたかのように残っていたのがココロだった。またタックは保護している途中に1匹だけはぐれて行方がわからなくなってしまったのが、翌日、自力で保護された家族のもとにたどりついたという。

「人がネコを選ぶのではなくて、ネコが人を選ぶのです。もう圧倒的な力で『この人のところに行く!』という姿を見せてくるんですよ。だから出会わなかったら、それはネコに選ばれなかっただけなので、安心して何度も足を運んでいただけたらと思います」

確かにネコは出会う人を選んでいるのかもしれない。川上さんの言葉からは、長年ネコと向き合ってきた人ならではの深い洞察がうかがえる。

撮影/ワタナベミカ

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