1. トップ
  2. 夫が「子どもが欲しくない人だとは…」離婚を切り出すと「別れるくらいなら子どもいる方がマシ」一見、歩み寄ってくれたように見えたけれど?【作者に聞く】

夫が「子どもが欲しくない人だとは…」離婚を切り出すと「別れるくらいなら子どもいる方がマシ」一見、歩み寄ってくれたように見えたけれど?【作者に聞く】

  • 2026.1.16

もうすぐ36歳になるミカは、そろそろ子どもが欲しい。しかし、妊活の話をすると、夫は「疲れてるから」「まだいいじゃん」と不機嫌になる。自然に妊娠できるのは40歳くらいまで。妊活をあせるミカは、夫にそろそろ向き合ってほしいと話し合うが「いずれ」と、はぐらかす。結婚して5年の夫婦を描く漫画家グラハム子さん (@gura_hamuco)の『うちの夫は子どもがほしくない』(竹書房)を紹介するとともに、制作の経緯や話を聞く。

今の時代、子を持つことが一人前であり、幸せの象徴ではない

うちの夫は子どもがほしくない01 画像提供:(C)グラハム子/竹書房
うちの夫は子どもがほしくない01 画像提供:(C)グラハム子/竹書房

結婚5年目、夫婦仲は悪くない。2人は36歳、そろそろ子どもが欲しい妻と子どもはまだほしくない夫。タイミングを見て子作りの相談をするが、その話をすると夫は機嫌が悪くなり、のらりくらりと話題を逸らす。結婚すると「子どもが欲しい」と思うのは、当たり前のことのように思う。しかし、夫は子どもを持つことに「不安」を感じている。「もし子どもに障がいがあったら?」「自分1人の給料だけで養っていけるのか?」と、生まれる前からさまざまなリスクを考えていた。

うちの夫は子どもがほしくない09 画像提供:(C)グラハム子/竹書房
うちの夫は子どもがほしくない09 画像提供:(C)グラハム子/竹書房

本作では、すれ違う夫婦を描くにあたり、「子どもが欲しいと思う女性」と「欲しくない男性」に取材をしたと話すのは、グラハム子さん。「私自身が子どもは欲しいタイプだったので、欲しい派の気持ちはわかります。何といっても子どもはかわいいです。取材する前は、欲しくない派の気持ちがぼんやりとしていたのですが、取材をしてグッと解像度が上がりました」と、話す。欲しくない人のインタビューで特に強く共感できたのは、「『今はもう子を持つことが一人前、幸せの象徴ではないから。』という言葉です。その通りだと思いました。昔だったらきっと社会から認められるツールとして子どもを持つ人も多くいたと思います。今はそんなこと必要ない、むしろそのために誕生させられるなんて子どもに失礼だよな、と。子どもを大切な存在だと思っているからこその『欲しくない』なのだなと思いました」という。

妻が「別れる」と言ったら「子どもを作ろう」と、夫は歩み寄ってくれたけど…?

うちの夫は子どもがほしくない02 画像提供:(C)グラハム子/竹書房
うちの夫は子どもがほしくない02 画像提供:(C)グラハム子/竹書房

妻は子どもが欲しいことと夫といることを天秤にかけると、子どもが欲しい方が勝った。「別れも視野にいれていかなきゃ…」と離婚を切り出すと、夫は「別れるくらいなら子どもいるほうがマシだわ」と、子どもを作ることに歩み寄ってくれた。2人はお互いの落としどころを見つけたように思えるが...?

うちの夫は子どもがほしくない03 画像提供:(C)グラハム子/竹書房
うちの夫は子どもがほしくない03 画像提供:(C)グラハム子/竹書房

本作の見どころは、「タイトルを見ると子どもの有無をテーマにしているように見えるのですが、実は大きなテーマはそこではありません。取材を重ねていって気づいたのは、子どもの有無で悩んでいるのは確かなんですけど、もっと広く捉えると『夫婦の問題』なんだということです。結婚までしたということは、愛情はあるんです。愛情があるが故に、相手を尊重してあげたいと願う。ただ相手を尊重すると、自分を抑圧して苦しくなる。その苦しさをどうにか和らげようと試行錯誤する。そんな主人公が自分で自分の生き方を見つけていくところに重点を置いて描きました。主人公だけでなく、夫側の心の動きも多く描いています。ぜひ自分はどちらに近いかな?と、考えながら読んでいただけたらうれしいです。」と、グラハム子さんは話す。

うちの夫は子どもがほしくない04 画像提供:(C)グラハム子/竹書房
うちの夫は子どもがほしくない04 画像提供:(C)グラハム子/竹書房

「対等な立場の夫婦を描きたかったので、年齢は同い年にして、経済力格差の問題やEDの問題は描きませんでした。その分、心情や考え方の面はかなり織り込みました。今回は欲しい方2名、欲しくない方2名の4名の方に取材させていただいたのですが、その4名全員を混ぜ込んで描いている感じです。」本作を読んだ読者からは、「子どもを持つことが奥さんだけの選択みたいな回答は誠意がなさすぎる」「時間は取り返しがつかない。覚悟がないなら結婚なんてするなと言いたい」などの夫に対する厳しいコメントも届くが、夫には夫の「子どもがほしくない」理由があった。2人はどのような結論を出すのだろうか?

取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる