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公道までゴミが…。近隣住民が避ける「ゴミ屋敷」に小学生が突撃訪問した結果【作者に聞く】

  • 2026.1.16
「家、見せてもらっていいですか?」
「家、見せてもらっていいですか?」

ベランダや庭、公道にまで積み上げられたゴミ――近隣で「ゴミ屋敷」と呼ばれる家の前にたたずむ少年がいた。彼はゲームやアニメよりも家が好きで、気になったお宅を訪問し「お家、見せてもらっていいですか?」と交渉する。おばあちゃんに中に入れてもらうと、家の中もモノに溢れていてーー!?家を通して見えてくる人間模様を描いた漫画家・佐久間薫さん(@sasakumako)の『お家、見せてもらっていいですか?』は、Xでも多くのいいねを集めて話題となった。

「ものがあると安心する」ゴミ屋敷の真実と小学3年生の交渉術

第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(1) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA
第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(1) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA
第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(2) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA
第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(2) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA
第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(3) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA
第4話 おばあちゃんのゴミ屋敷(3) 画像提供:(C)佐久間薫/KADOKAWA

小学3年生の家村道生は、ゲームやアニメよりも「家が好き」。将来一軒家に住むことを夢見て、家を研究している。道生はさまざまな家を見つけて「お家、見せてもらっていいですか?」と交渉する。

中でも話題となった第4話「おばあちゃんの屋敷」は、外までゴミに溢れかえった、いわゆる「ゴミ屋敷」が舞台。道生が「家の自由研究していて、家を見せて欲しい」と訪ねるが、最初は一蹴される。しかし、庭に放置されたモノに興味津々な道生を見て、家主は「特別に見せてやろう」と、家の中に入ることが許された。

家の中もモノで溢れているなか、道生が「いつからものを集め始めたんですか?」と取材を始めると、おばあちゃんは過去を振り返り「ものがあると安心する」と話した。側から見れば「ゴミ」でも、おばあちゃんにとってはゴミではないのだった。

「憧れ」を込めた主人公と、「満足度が違ってくる」間取りのアイデア

本書の主人公・家村道生は非常に魅力的。突撃訪問するのではなく、毎回おいしいお菓子を1つ持参する。取材を通して、家と住人の関係を聞き出していく不思議な力がある。

「家」をテーマにした経緯について、作者は「散歩をしながら家を見るのって楽しいですよね。中はどうなっているんだろう、住んでいる人はどんな人だろう…と考えるけど、現実ではなかなか訪問して見せてもらうことはできないですよね(笑)。ですので、漫画で擬似体験できたら楽しいだろうな〜と思って」と語る。また、「家を訪問すると住人たちとも接触するからドラマも生まれやすい」こともポイントだった。

愛すべきキャラクター道生くんが生まれた理由については、「もじもじしてると話が進まないので、好きなことにはずんずん進んでいくキャラにしました。あとは私の憧れも入ってるかも…。何かに夢中になっている人は魅力的なので!」と、自身の憧れを重ねたことを明かした。

話の最後に掲載される間取りは、「担当編集者さんのアイデア」で、「これがあるのとないのでは満足度が違ってくる」という。

「想像して捻り出した」家と住人の設定

家と住人の設定は、「私が実際に散歩していて気になった建物がベースになっています。さらに『こういう家主が住んでいるとしたらどんな家だろう…』と、ひたすら想像して捻り出しました」と、日常の観察と想像力から生まれている。実際に取材して作った話もあるという。

最後に読者へ、「この作品は家の造形と人間ドラマを楽しめる内容になっています。多くの方に読んでいただきたいです!」とメッセージを送った。

大きな日本家屋、要塞のような家、増築しすぎの家など、道生は変わった家を見るたびに訪問し、そこに住んでいる人のユニークな建築の理由や思いを記録していく。最後に道生が建てたい一軒家とは、一体どんなものになるのだろうか?

取材協力:佐久間薫(@sasakumako)

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