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「お母さん、離婚するなら最後のチャンスだよ」父の愚痴を止めない母に提案 → 10年後の『虚しい現実』

  • 2026.1.18

対人関係にストレスは付きもの。蓄積されたストレスを誰かに話すことで発散しているという方も少なくないでしょう。面白おかしくネタにできていたり、ときどき話したりする程度なら、それでよいと思います。でも、行き過ぎた愚痴は聞き手にストレスを与えてしまうことも……。今回は筆者の知人の体験談を紹介します。

画像: 「お母さん、離婚するなら最後のチャンスだよ」父の愚痴を止めない母に提案 → 10年後の『虚しい現実』

変わり者の父

身内の私が言うのも難ですが、うちの父はかなりの変わり者です。

小学生だった私が違和感を覚えるほどの極端な倹約家で、さらに、明らかに一般的ではない持論を強引に人に強要するタイプです。家族でなければ距離を置きたくなるような性格でした。

一方、母は人当たりがよく、母が父に対して長年苦労してきたことは一目瞭然。
娘の私から見ても、その心労は計り知れないものがあっただろうと察しています。

母の愚痴

私たち子どもが幼いうちは、母が父についての愚痴を吐くことはありませんでした。しかし私が高校を卒業した頃から、母から父の愚痴を聞かされるようになりました。

最初のうちは「お父さんヤバ過ぎ……」などと共感しながらも、「私だったらこう話す」「嫌だって言った?」「こんな風に伝えてみたら?」など、アドバイスを交えて愚痴を聞いていました。

しかし母は「言ったって無駄だってわかってるでしょ?」とアドバイスには少しも耳を貸しません。どうやら母は、解決ではなく「聞いてほしい」だけだったようです。

エスカレート

それから何年も何年も、母からは父への不満をたくさん聞かされました。

娘の言動としては厳しすぎるかもしれませんが、私は母に離婚を勧めるようになりました。

何年も同じような愚痴を繰り返しているだけで、状況を変えるための行動は起こさない母。そんな母が幸せになるためには、物理的に離れるしかないと思ったのです。

社会人としてもある程度経験を重ね25歳になったある日、私はついに母にこんな提案をもちかけました。

「私が独身のいまなら援助もできる。離婚するならいまが最後のチャンスだよ」

しかし、母はそれでも離婚には踏み切れないようでした。

私の決断と母の答え

そんな母に私は「いま離婚を選ばないなら、私はもうお母さんが話すお父さんの愚痴は聞けない。これ以上何もできない」と伝えました。

母は「これまで愚痴ばかり聞かせて嫌な思いをさせたね」と。

少々厳しい言葉だったかとも思いましたが、当時の私は、母の人生を背負いきれない限界に達していたのです。

しかしそれから10年……いまだに母の口からは父の愚痴のオンパレード。
あの日の決別宣言はなんだったのかというほど、何も変わっていません。

結局、母にとっては愚痴を吐くこと自体が、父と添い遂げるための「延命策」だったのかもしれません。家族だからといって、すべての感情を受け止める必要はない。そう自分に言い聞かせることで、私は私の生活を守っていこうと思っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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