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『クスノキの番人』高橋文哉&天海祐希、東野圭吾と直接対面で聞いた“キャラ作り秘話”に感銘「だからこんなにも感情を動かされる」

  • 2026.1.14

国民的ミステリー作家の東野圭吾による原作作品初のアニメーション映画化『クスノキの番人』(1月30日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が1月14日に日経ホールで行われ、高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかお、伊藤智彦監督が出席した。

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『クスノキの番人』(1月30日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が行われた
『クスノキの番人』(1月30日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が行われた

「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられるミステリアスなクスノキと、その番人となった青年の物語を描く本作。伊藤監督は「すごいメンバーがそろった」とステージに並んだ豪華キャスト陣を見渡して、改めて感激しきり。刊行された直後に原作を読んだといい、「東野先生の作品のなかでもファンタジー度数の高い作品。実写よりもアニメでやったほうがいいなという感触があり、ぜひやらせていただきたいと手を挙げた」とアニメ化の経緯を説明。「キャラクターを生き生きと描き、日常芝居も楽しく、最後のクライマックスは盛り上がるようなアニメならではの表現を使った構成を心がけた」とアニメにするうえで大切にしたことを明かした。

「役者、高橋文哉としての大切な1作になった」と力を込めた
「役者、高橋文哉としての大切な1作になった」と力を込めた

長編アニメーション映画初主演となる高橋が、主人公の直井玲斗役を演じている。出演が決まった際には、「東野先生の初アニメーション作品と聞いてすごく惹かれた自分もいれば、ドキドキした自分もいる。経験もそんなに多くないなかで、僕を選んでいただいてすごくうれしかった」と喜びとプレッシャーが同時にやってきた様子。「どうしていまの自分に、こんなに贅沢なお話で声をかけていただけたんだろうと思った。クスノキの番人に選ばれた玲斗がいろいろなキャラクターと出会い、成長していくように、僕自身もキャストの皆さん、スタッフの皆さんにたくさんの力添えをいただいて、作り上げることができた。役者、高橋文哉としての大切な1作になった」と心を込めた。

伊藤監督から熱烈オファーを受けた天海祐希
伊藤監督から熱烈オファーを受けた天海祐希

そして物語のカギを握る玲斗の伯母、柳澤千舟を天海が演じた。伊藤監督はカッコいい女性を登場させたいという思っていたそうで、天海に熱烈オファーを送ったという。「監督からご丁寧なメールをいただいた」と感謝した天海は、「もし私が少しでも力になれるならと、ぜひにと思った」と回顧。

アフレコ秘話を明かした高橋文哉と天海祐希
アフレコ秘話を明かした高橋文哉と天海祐希

さらに高橋と天海は、一緒にアフレコした出来事が印象に残っていると振り返った。高橋が「監督が、実写のお芝居に近づけるという気遣いをしてくださった。『このシーンは面と向かってやってみましょう』と天海さんのお顔を見てお芝居ができた」と話すと、天海も「絵に向かって声を入れる作業を続けていたんですが、あるシーンでは2人で向き合って、声を発した。すごく印象に残っています」としみじみ。佐治優美役に声を吹き込んだ齋藤は、その瞬間をこっそりと見ていたと吐露し、「見られて幸せでした。本当にステキで、グッときていました」と2人の芝居に胸を熱くしていた。さらに高橋は、身体の大きなスタッフと取っ組み合いをしながらアフレコをする日もあったと述懐し、「取っ組み合いをしながらお芝居をして。そこもカメラを回してもらって、『その表情作りを作画に生かしたんだよ』というお話も聞いて。作画として、僕が作り出した表情を少しでも玲斗に吹き込めたのがうれしかった」と感無量の面持ちを見せていた。

齋藤飛鳥の声の演技を、伊藤智彦監督も絶賛
齋藤飛鳥の声の演技を、伊藤智彦監督も絶賛

その齋藤は、オーディションを経て劇場アニメーションの声優に初挑戦を果たした。東野圭吾作品ということもあり、「オーディションに参加するだけでも記念になるかなと思って、参加させていただいた」とニッコリ。「オーディションの手応えはなかった」と告白した。しかし伊藤監督は、齋藤の演技を耳にして「心のなかでガッツポーズをした」と優美役を演じられる人を見つけたと喜んだとのこと。現場ではそういったそぶりがなかったことから、齋藤は「聞けて安心しました。よかったです」と笑顔を見せていた。クスノキを訪れる青年・大場壮貴役を演じた宮世も、同じくオーディションで選ばれた。宮世も「手応えゼロだった」と苦笑いを浮かべ、「絶対に落ちたと思ったくらい、自信がなかった。受かりましたという連絡が来て、『え!』という感じ」と驚いたことを打ち明けると、伊藤監督は「壮貴は、自信がありそうでないという役。ピッタリだなと思いました」と大満足のキャスティングが叶ったと語っていた。

クスノキを訪れる青年・大場壮貴役を演じた宮世琉弥
クスノキを訪れる青年・大場壮貴役を演じた宮世琉弥

原作者の東野が、アフレコ現場を訪れた日もあったという。高橋は「収録を見てくださって、ブースのなかでお話をする時間もあった。天海さんがどのようにキャラクターを作られているのかを聞いてくださって、目の前でお話しいただいたことを鮮明に覚えている。だからこそ、こんなにも感情を動かされるんだと思った」、天海も「なぜこんなにも(東野作品のキャラクターの)感情を理解できるのかと質問させていただいた。感情にも流れがあって、それを食い止めたり、せき止めたりしないよう、脇道に逸れないようにしているとおっしゃっていた。そういうことなんだと、お話を聞けてありがたかった」と感銘を受けていた。

大沢たかおの言葉に、登壇者陣が感激!
大沢たかおの言葉に、登壇者陣が感激!

タイトルにちなんで「あなたはなにの番人?」という質問が投げかけられるひと幕もあったが、佐治寿明役の大沢は「僕はちょっとしか出ていないので、今日は来ないつもりだった」とぶっちゃけて会場も大笑い。「舞台袖から見守ろうと思っていたのに、クセで出てきてしまった」と笑顔をこぼしつつ、「このメンバー、この作品が大成功するような番人の一人でいたい。みんなの心にある想いや願い、言えないことなど、そういうものが詰まっていて、すごく心震える作品。みんなに観てもらえるように、守る人でいたいなと思いました」と述べると、周囲は「すばらしい…!」と大沢の心意気に惚れ惚れとしていた。

取材・文/成田おり枝

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